ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 森見登美彦
  • KADOKAWA / 角川書店 (2012年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (387ページ)

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ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりに森見登美彦さんの小説を読みました。

    主人公の「ぼく」こと「アオヤマ君」は、毎日様々な事をノートに取るし、沢山本も読んで勉強もしている、どこか大人びた考え方をする小学4年生。ある日、アオヤマ君の住んでいる郊外の街に突然たくさんのペンギンが現れた。この事件を発端に様々な謎が浮上するのだけど、どうやら歯科医院のお姉さんと関係しているらしい。アオヤマ君はこの謎を研究していくが。。。という内容。

    森見さんの小説は何冊か読みましたが、いずれもどこか不思議な雰囲気があって、作品世界の根底が「森見登美彦の世界」という土台にしっかりと根付いている感じがします。この作品は「ぼく」という少年の目線で書かれているので、一見するとどこか児童文学のようですが、それでもしっかり森見さんの作品の空気が流れているのを感じました。

    多くの少年小説のように、この小説でもアオヤマ君は一夏の冒険を通して成長していくし、大人の女性に対するほのかな憧れや恋心といった描写もあって微笑ましいのですが、時間や空間・生と死・問題解決のための思考方法と言った、大人でも「ふむ」と考えさせられるような事柄が登場人物の間でやりとりされ、そういった点がこの小説をより骨太にしています。少年と大人の間をゆらゆらと彷徨っている感じにも好感を持ちました。

    後半、いくつもの謎や不思議な出来事が一つの大きな現象となって、その解決へと向かうのですが、全部の謎が解明しないのはちょっと残念な気も。けれども、謎がまだ残っている事で、アオヤマ君とお姉さんがどこかでまだ繋がっているかも知れないという、切ないエピローグの中でのある意味希望なのでしょうね。

    最後に、私はKindle版で「ペンギン・ハイウェイ」を読んだのですが、残念ながらKindle版には解説がついていませんでした。文庫版も買っていたので改めて解説を見てみたのですが、なんと萩尾望都さんの解説が!。電子書籍化するのに当たって著作権etcあるのかも知れませんが、電子書籍にもやっぱり解説をつけて欲しいです。

  • 萩尾望都先生の帯の文、"最後のページを読んだとき、アオヤマ君とこの本を抱きしめたくなる" まさにこれ。理屈っぽい言動でしゃちほこばっているのに、どこか抜けていてコミカルな小学四年生のアオヤマ君が愛おしい。「鼻がつんとなって胸がきゅぅっとする」感覚を思い出しました。

    森見作品恒例のモチーフ、京都もヘタレ男子大学生も乙女も出てこないけれど、これはまさしく森見センセの本でした。

    ほのぼのグラフィックでアニメ化してくれないかなぁ。

  • あ、有頂天家族と同じ著者だったということを、著者紹介を読むまで気付かなかった。このテンポの話はいいな。

  • 生意気な小学生を書くのがホントにうまい。
    クラスに1人はいそう。実際はいないけど。
    ノスタルジック。
    なんとなく懐かしい気分になる。
    非現実と思い出がうまくリンクしてて違和感を感じない。いいわー。

  • 登場人物があたたかく魅力的。希望がもらえる。

  • だいぶ前に読んだ本。映画化やらアニメ化やらで,最近話題の多い森見登美彦氏の作品で,偶然,初めて読んだもの。京都ものもいいけど,この本がなんとも言えず好き。

  • 主人公のアオヤマくんは小学生。
    研究や探検が好きで賢くて子供らしくないけど、とにかくおっぱいが好きな可愛い子供!笑
    お友達のウチダくんやハマモトさんも凄くいいキャラクター。
    森見さんの文章が心地よく、ふわふわした不思議なお話。

  • 読みはじめて最初のうちは
    「あれ?いつもの森見登美彦の感じじゃないな」
    と僕は思ったものである。
    ただしいつものといってもこれで4冊目なのでたいして読んでいないのだが。
    しかし読んでしばらく経つといつもの森見登美彦だったので僕は不思議に思うものである。
    結構グイグイ引き込まれ謎が謎を呼び、どこで区切りをつけたら良いのかわからないくらい面白かったのだが、結局のところ何も解決せずに終わってしまった。
    森見登美彦らしいといえばらしいと、僕は納得するものである。
    映画化してもいいかもしれない。

  • 小学4年生の主人公アオヤマ君は研究が大好きな子。
    自分の研究ノートを持って、何でも書き込んでいく。
    考え方が卓越しているというか、我慢強いというか。

    自分が子供の頃、こんな風に熱心に何かをやっただろうか。
    毎日どんな風に過ごしていただろうか。
    友達とクラスメートとどのように関わっていただろうか。
    などと比べてしまうと、とてもこのアオヤマ君がうらやましくなる。

    ペンギンから始まり、町に異変が起こり、それを研究していくうちにある結論に辿り着くのですが。

    最後ちょっと切なくなる。
    そんなお話です。

  • この本も,「タイトル買い」と言っていい。一風変わった小学生と,それを取り巻く友達,そして謎の歯医者のお姉さんが繰り広げるお話。いじめっ子グループとのいざこざとか,クラスの女の子を巡る問題とか,大筋の話そのものは特別では無いのだけど,街に突然ペンギンが出現したり,謎の水の玉など,SFというかファンタジックな要素が絡んで,独特の雰囲気を作り出している。なんと言っても,主人公の男の子と歯医者のお姉さんの,シュールな関係がこの作品の一番の魅力だろう。

  • 昔のように人気のないSFのジャンルに入る小説
    でもあるのだけれど
    ジャンルをはみ出している柔らかさがる

    好奇心旺盛な小学4年制が主人公で
    単に社会性から成る正義感というよりも
    自分らしくありながらも
    意思を持って視野を広くして全体観を養い
    自分に恥じない自律した生き方を目指しているという
    時代に沿って成熟している勇気にも注目したい

    今流行の会話に熟語を多用する漢字文化が
    客観的な恋や簡潔して乾いた
    ある意味清々しい人間関係を
    生み出しているのかもしれない

  • 人生に一度しかないようなことをノートに記録するのは、たいへんむずかしいことだということをほくは学んだ。

    boy meets wonder
    girl meets boy

  • ファンタジーはちょっと苦手なのに知らずに購入。
    読んでみてすんなりと話に入り込めた。

    それは、アオヤマ君のキャラのせいだな~。
    子供なのに子供らしくない賢すぎる子供って苦手なのに、何故か読み始めてからアオヤマ君のキャラに好感もてたのが不思議。
    お姉さんのサバサバしたとこや、お父さんの息子を見守る姿勢、子供たちのそれぞれの個性も光ってて、「この人物はこうだろうな~」ってイメージしやすかったから、すんなりと世界に引きずり込まれたのかも。。。

    現実の世界には起こりえないことが起こるファンタジーな感じが上手く溶け込んでて面白かった。

    お姉さんは絶対最後に消えちゃうだろうな~って予測してても最後はしんみりとしちゃって寂しかったな。

    だけど、なんでペンギンなんだ???

  • 不思議な小説、すばらしい。お姉さんに会いたい。

  • 最強の夏休み少年冒険小説。
    原恵一監督がアニメ化したらええのに。

  • 小学4年生にしてはあまりに聡すぎる少年の語りに始めは少し辟易していたのだが、それでもレゴが好きだったりおっぱいが好きだったりと子供らしい(?)一面もあり、ちょっと安心しながら読んだ。子供の頃の探検や何かしらの研究という好奇心って大事だよね。親目線で読むと少し心配しちゃうんだけれど。
    もしかしたら彼にとって嬉しい再会が未来にあるのかもしれないと想像すると、微笑ましくなる。

  • 初森見作品です。
    かなり胸がざわついてます。
    ちょっと僕の狭い読書経験では得られなかった凄いものを体験してしまったようです。
    読んでいる最中は、これはどんな物語なのかと自問し頭を抱えていました。
    ファンタジー的であり、SF的であり、ミステリ的であり。ジュブナイルの様な、世界の真理を求める難しい問いかけの様な。おふざけなのか、真面目腐っているのか…。
    しかし読み終えた今は、これが少年の大冒険の物語(しかもかなり良質な!)だったと解釈でき、その素晴らしい体験の余韻に心を震わせている訳です。
    これはまた読みたくなるなぁ…。

  • タイトルに惹かれて読んだ。

  • アオヤマ君のキャラ、好きだわ〜
    最後に一気にキュンキュンさせられた。

  • 研究好きの小学生、アオヤマ君が暮らす町に、ペンギンが現れた。悠々と歩き、どこへともなく消えるペンギンたち。これを機に、町には少しずつ不思議な出来事が起こるようになる。そんな時、歯科で働くお姉さんがペンギンに関わっていることを知り…。アオヤマ君は、この謎を解明できるのか。

    不思議な本。ファンタジーなのだろうか? おとぎ話のような、絵本のような印象を受けた。ペンギンが現れて、宙に浮かぶ「海」を発見して、町が封鎖されて。優しいイラストと一緒に読みたいかんじだった。子ども向けなのか大人向けなのか…?

    アオヤマ君の推理が論理的で感心してしまった。情報収集→仮説→立証、という流れをしっかり踏んでいて。こうしてアタマの良い人は形成されてゆくのだなぁ、とへんなところに感心。

  • スタンド・バイ・ミーのようなジュブナイル?
    ホントに鼻の奥がツーンとくる、いい小説です。

  • なかなか面白かった。アオヤマ君頭のいい子だなあ。
    この子が成長して四畳半神話大系に繋がれば面白いのに。

  • 自分だけの、研究ノートが欲しくなる作品。

  • 主人公の少年がちっとも少年ぽくなくて不愉快になりそうな設定なのに、
    不思議とならずに全部通して読めてしまった。ペンギンっていうのがなんかいいし。

  • 面白かった~!想像力と創造力ってすごい。

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