『新しい靴を買わなくちゃ』DVD[通常版]

監督 : 北川悦吏子 
出演 : 中山美穂  向井 理  桐谷美玲  綾野 剛  アマンダ・プラマー 
制作 : 岩井俊二 
  • キングレコード
2.96
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003817565

感想・レビュー・書評

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  • 最近は端末の進歩のおかげで非日系航空会社のエコノミー席でも邦画が観れるようになってきたので、国際線に乗るとつい一本は選んでしまう。そんなきっかけで鑑賞。

    今や「ゲゲゲの女房」を経て国民的俳優にまで育っているであろう向井理のことは当のその作品を断片的にしかみていないからどうにもまだ評価が定まっていない。ただ好感度抜群の彼と相変わらずおうつくしい中山美穂とがタッグを組んでパリを背景に軽快に立ち回られてしまうと「そりゃぁ恋にも落ちるわな、歳の差があれこんな美男美女がパリで出逢ちゃったら。」と、本来ならある意味現実味がなさすぎて興冷めしかねないところなのだが、観ている本人が数年住んでいる街、ニューヨークへ戻る最中だとなるとつい感情移入度が変わってくる。見入ってしまった…。

    自分の数少ない引き出しの中からパリを舞台に撮った映画を探してみるとわりと最近のWoody Allen作品、Midnight in Parisが思い浮かぶ。面白いことに機上のその席ではこの作品も選択肢に含まれていたのでJFKに着陸するまでの12時間、まどろみながらこの二本を交互に流し続けることにした。あまりやったことのない映画のみかたであったが、存外面白かった。アメリカ人の撮るパリと日本人の撮るパリ。米国代表作品はアメリカ人視点からパリに対するあこがれの思いのたけを時系列をネタに知的におかしく綴ったお話であり、日本代表作品はその会話の中に知性はあまり感じられないものの感情に訴えてくるお話。どちらもあってもいいんじゃないかと甲乙はつけないことにした。

    さてその日本代表作品。十分練りに練られたその台詞たちは気を抜くとドキュメンタリーかと錯覚しかねないほどよどみなく流れてゆく。それは向井理ならではの演技スタイルなのかそれとも演出家の仕業なのか、とても俳優らしからぬぼそぼそとした素人っぽい会話口調で台詞をを吐きつづけるもんだからある意味自分たちのまわりにある普段の会話のトーンに近く感じ、結果として現実味は増すしかけ。ふむ、あなどれない。

    「新しい靴、買わなくちゃ…」
    「…」

    この台詞ひとつとってもその裏の意味合いといい沈黙の間といい、アメリカ代表作品には皆目見当たらなかったもの。裏の意味合いをとれるのもそれなりの人生経験でもなけりゃ不可能な仕組みになっており、「底の抜けた恋心」と「蓋で覆い続けようとする恋心」とが並行に描かれている仕組みなどもお見事。監督の北川悦吏子という人は自分の脳内人物録にはなかった人でありプロデューサーとして本作に名を連ねる岩井俊二に名前負けしているというのが正直な印象であったが、その経歴に目を通してみるとなかなかどうして、テレビドラマを普段見ない自分としてはこれからも監督映画作品を増やし続けていってくれることを願うしかない。


    さて、自分は「紐育のアオイさん」たれるのであろうか?


    まずは"自分で"新しい靴でも買いに出かけますか。
    春を待ってる訳にもいかないし(苦笑)

  • 映像は綺麗だし、主演二人もいい感じ。でも内容はあまり期待しない方が良い。映像鑑賞用といった感じ。

  • 題名から喰わず嫌いしていた映画でしたが、割と好みの映画でした。
    パリで出会ったばかりの人との恋愛。この非現実的感がある意味ファンタジーとして楽しめたし、ラストはきちんと現実に戻った感も良かった。
    パリの街の風景と、岩井俊二らしい光の使い方が印象的な映画です。
    それにしても、ラブストーリーメインの映画をすごい久々に見た気がする。

  • 向井理の等身、素晴らしいなw
    そして向井理かわいすぎる(*´д`*)

  • 向井理とパリを観たくて。
    しかし、つまらなかったなー・・・。
    あたしには退屈で退屈で面白くなかった。

  • 何度見ても好きなところしかない!パリに行きたくなる……そして綾野剛にノックアウトされた。

    幸せな気持ちにもなるし、切ない気持ちにもなる。そしてにやにやしてたはずなのに、いつの間にか泣いてる。

    とりあえず、イケメンの前でヒール折っておこ?

  • 中山美穂はやっぱり女優でやっていくべきだなあ。
    桐谷はまだまだ演技が固いかな、、、

  • 岩井俊二っぽい。きれいな映画

  •  妹に連れられパリに来たカメラマンが現地に住む40代の日本人女性と出会う。
     
     かなり評判が悪いようなこの作品。きっと色々アートティスチックに考えてるだろうけど、なんか変なんだよねぇ。
     この映画って中山美穂映画だと思う。かつて王道アイドルの頂点にいた中山美穂ももう40代。この映画のような桐谷美玲のようなキャピキャピはもうできない。そんな中、この映画の中の中山美穂はイタイ中年女性のようでなんかふわふわしてるのだけれど、ひょっとしたらこれは40代なりのキャピキャピを生きているのかもしれない。
     なんかそういうことを考えると見てよかったと思える映画ではあるが、面白い映画ではない。

  • パリの風景がステキ。

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著者プロフィール

シナリオライター。早大卒。作品に「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」「最後の恋」「たったひとつの恋」「半分、青い。」など。

「2023年 『夕暮れに、手をつなぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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