スカイ・クロラ (C★NOVELS BIBLIOTHEQUE) [Kindle]

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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感想・レビュー・書評

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  • いろんなことが明瞭なまま話が進むのではなく、なんだかよくわからない物語。
    私の好みとはちょっと違うカラーの小説。
    なのに、これが3度目の読了。
    なんでかわからないけれど、惹かれるシリーズです。

    『スカイ・クロラ』シリーズの1冊目。
    時系列で並べると、最後の物語になるのかな。
    だから、初めて読む時には話の流れはよくわからないはず。
    初読時には、どう感じたんだったかな…。
    意味がわからないなりにも、夢中で読んでたような気がします。

    語り部の名はカンナミ。
    キルドレと呼ばれる永遠に歳を取らない子供です。
    彼らキルドレは、戦闘機パイロット。
    戦いで死ぬときだけが人生の終わり。
    それまでの間は、昨日と同じ今日、今日と同じ明日を生き続けています。

    永遠の時を生きているのに、刹那的な雰囲気をまとっているような不思議な感じがします。
    彼らはみんな壊れやすいガラス細工のよう。
    透明でキラキラしているんだけど、すぐに粉々になっちゃいそうなくらい危うい。
    そのアンバランスなところが、惹かれる理由なのかな?

    戦闘機パイロットの物語だから、空を飛んでいるシーンがたくさんあります。
    その描写がまた心地いいんですね。

  • ハードボイルドというか単調な会話が多く、言葉の裏の意味を読み取る必要がある作品のような気がした。テーマは戦争というより別のなにかだと思う。
    自分には少し難しかった。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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