トヨタの片づけ<トヨタの片づけ> (中経出版) [Kindle]
- KADOKAWA / 中経出版 (2013年1月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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トヨタの片付けの真意は効率を極限までに高めることにある。効率を上げるために第一になすことは無駄をなくすことである。トヨタメソッドでは特に迷いやブレによる無駄を徹底的に排除するために「標準」を設定する。なるほど本書に紹介されているメソッドを応用すれば間違いなく無駄が省けだろう。しかし、そこで終わっていてはもったいない。必要なタスク、本質的なタスクの効率を上げるというもう一つの軸が残っているからだ。
標準に沿って作業するとき、そこに「考える」というプロセスがあってはならない。しかし、重要なタスクでは多いに頭を使わなければならない。そこに無駄を排除してできた時間を使うのだ。この視点が本書では抜けていると思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見える化、シンプル化、徹底する
そんなキーワードが残りました。 -
片付けたくなる本
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”整列させる事と片付けることは違う事。
「見よう」としなくても「見える」が大事。”『片付ける』という事の意味と理由とその方法を納得しやすく言葉にして並べてある本だったと思う。片付けは仕事の一環。散らかってる、で済ませていいのは自分の家までで、職場を散らかす人は会社に損害を与える人なのだと思う。「片付け」に見え隠れする公私混同はそのままその人の仕事という物への考え方が透けて見えているように思う。自戒 -
トヨタで徹底されている整理整頓について、とても具体的に書かれています。この本に書かれている事を、まず会社の社長に理解してもらい、次に管理職の部長や課長が理解し、それを部下に具体的に徹底させる事ができれば、会社の仕事はガラリと変わるでしょう。
問題は、今の日本の大半の経営者や管理職が理解できないということでしょう。30代以下の人たちは、こういった事の大切さを理解している人が多いので、この本を読めばすぐに実践に移せると思います。しかし、無能な上司たちが理解できないせいで、せっかくの会社が良くなるきっかけの足かせになっています。
40代以上の管理職の方たちに、この本を理解できるまで読んでもらい、仕事をする環境をしっかりと作ることこそが、会社の業績を上げる第一歩だというのをしっかりと認識してほしいと思います。