統合失調症 愛と憎しみの向こう側 [Kindle]

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著者 : 岩崎春人
  • 2013年4月2日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (165ページ)

統合失調症 愛と憎しみの向こう側の感想・レビュー・書評

  • 実際に自分の妻が統合失調症になり、入院したときの家族の闘病生活について第一人称視点で書かれている。
    臨場感溢れる記述であり、自分ならどうするんだろう、と考えさせられる内容であった。
    「ライフ・オブ・イノベーション」にでも書いてあったんだけど、短期的な利益(仕事やキャリア)を追い求めるあまりに長期的な利益(家族)を疎かにしてしまうということ、以下の一文からよく表れていて自分がどのように仕事・家族と向き合っていくかについて本当に考えさせられた
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    近くまで働いていた僕が休日以外に育児や家事に積極的に参加することは難しく、家庭を守る妻の悩みや愚痴を聴いてやれる時間も殆ど無かった。 夜鳴きの度に抱っこをしながら授乳をする事も一年中休日の無い家事も、男が想像する以上の激務だ。子供を生み育てるという大きなイベントには、時に喜びよりも苦悩が上回る場合だってあるだろう。 そんな時、仕事の疲れを言い訳に見て見ぬ振りをしていなかったか? 僕は一生懸命働いて休日の家族サービスも怠らず、年一回の家族旅行もちゃんと計画する良きパパであったとしても、玲子の良きパートナーであっただろうか? 育児や家事、結婚後の親族との人間関係に疲労が溜まる一方の妻に対して、もっと内面的な支えになってやれていたらと、今更思う

  • 愛する人が精神疾患になったなら?
    それでも愛は変わらない?
    それとも?
    その答えは自分が経験してみないことにはでるはずもないのかも。
    この本は家族の立場から見えた、精神疾患を取り巻く生々しい状況描写が描かれています。

    入院が必要と判断したお医者様と、そのことに同意した主人公。(医療保護入院という制度)
    この本の主人公(手記なので主人公=作者)は妻の入院が決まった瞬間、診察室で泣き崩れてしまったそうです。
    愛する妻が閉鎖病棟に入らなければならない悲しみに耐えきれず号泣してしまう主人公。
    でも、目の前に座っていたお医者様は涙の意味を少し勘違いしてしまう。
    主人公の溢れ出る涙の訳は、嘆き(家族が統合失調症になったことに対する嫌悪感を含んだ嘆き)だと解釈したお医者様の言葉は、
    「統合失調症でラッキーだと思ってください、糖尿病よりはマシですよ」

    妻との面会を重ねる度に見えてくる閉鎖病棟の日常。
    「あんたまた隔離に入りたいの?」
    看護師の言うことを聞かない、他の患者さんに放たれた言葉とは言え、愛する人を預けた先の病棟の日常に主人公の心の揺れは半端ないはず。

    この本には他にも入院先の主治医との信頼関係が破綻してしまった経緯や、病院との実際のやりとりについても細かく書かれています。

    統合失調症。
    調べてみると罹患率はそんなに低くもなく、誰もがお身内に1人ぐらいいてもおかしくはない。
    作者の貴重な体験と感情の記録が詰まった貴重な一冊でした。
    統合失調症患者の御家族や恋人だけではなくて、幅広い層の方に読んでみて欲しいおすすめの一冊です。

  • 精神医療の現実と、破綻した家族関係について書かれていますが、激しい葛藤に苦しむ作者のリアルな心の叫びが随所から伝わってきました。
    精神疾患に関係する人に加えて、親戚関係や家族関係の問題に悩める人にお奨めできます。

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