いまだ人間を幸福にしない日本というシステム (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 日本は官僚専制主義体制であるという。本来は国民に選ばれた政治家が日本の舵取りをしていかなくてはならないのに、政治家は政局争いに余念が無い。そして、官僚は自らが実行してきた施策の結果に誰にも説明責任がない。そのため自分たちの思う存分ができる。それは日本の舵取りではなく自官庁の利益にためである。日本という国は自動操縦装置でどこに向かって飛行しているのか誰も確かには知らない。そのつどの風向や地形には官僚が調整して飛行していけるが、大きく方針を変えるという判断を誰もがしようとしない。

  • ウォルフレンの発言が気になったので手にとった。初版は随分以前に書かれたものだが、日本を取り巻く問題は今も健在なようだ。ただ(重要だからだろうが)繰り返しがやや多かったかな。
    システムの中にあって個人が出来ることは少ない。機会は限られかも知れないがシステムの外で自由であるとき、そのシステム自身を変革が必要なのだろう。

  • 説明責任云々の件については、確かにそうだろうな、と思った。
    なぜそんなに官僚が嫌いで小沢が大好きなのかは、いまいちよくわからなかった。
    "原発デモ=政治に関心が高い市民が沢山いる"の話は正直買いかぶり過ぎだと思う。たぶん空気にのせられてるだけだよ。
    そのあたりの感覚がいまいち日本人をわかってないなー、という感想。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1941年、オランダ・ロッテルダム生まれ。「NRCハンデルスブラット」紙の東アジア特派員、日本外国特派員協会会長等を務め、世界の各紙誌に寄稿している。

「2012年 『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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