かぞくのくに [DVD]

監督 : ヤン・ヨンヒ 
出演 : 安藤サクラ  井浦新  ヤン・イクチュン 
  • 角川書店
3.78
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111243584

感想・レビュー・書評

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  • アマゾンビデオ/日本/2011年/ヤン・ヨンヒ 安藤サクラ 井浦新 在日コリアンが、当時地上の楽園と謳われた北朝鮮へ集団移住した帰国事業。これに参加した兄が病気治療のために25年ぶりに日本へ帰国した家族の情景を映し出す。

    昔は北朝鮮は夢の国で、日本からもだいぶ押しかけたようだ。となると在日コリアンともなるともっとなんだろう。政治的背景もありそうだが、そうして帰ってこれなくなっていたが、医療を受けるために3ヶ月の帰郷か゜許された男の話。

    テーマ自体が重く、映画化する価値がありそうだが、映画の演出的にはあまりにお粗末。人によっては棒読みで白々しい演技。人物の描き込みもあまりに浅い。眠くなるようなだるい展開。医者から手術できないと言われて、普通ならすぐに次の手を打ちそうだが、ただグダグダ言ってる。

    兄の不利益も考えず監視人に文句を言う妹など、知性を感じさせない展開は日本映画らしい。

    2012年キネ旬1位。どうもキネ旬のベストテンと相性ワルそうだ。

  • 2019/12/10
    井浦新よい。

  • 序盤15分のみ視聴。北朝鮮の帰国事業の話。続きを見ようというストーリーのポイントがなかった。安藤サクラの演技についてはどんなものなのか、ちょっと気になったが。

  • B。素の(とはいっても取材中だったので井浦新演じ中だったのかもしれないけど)井浦さんを至近距離で見たことがあるのだが、この映画の中のオッパとは全くの別人。俳優だから当たり前なのかもしれないけどそれにまずおどろいた。
    存在感から違う。
    日曜美術館を卒業されて残念だけれど、いろいろな新さんを見られるのかな。

  • 制作年:2011年
    監 督:ヤン・ヨンヒ
    主 演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン、京野ことみ
    時 間:100分
    音 声:日・韓(一部):ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ


    1970年代に帰国事業により北朝鮮へと渡った兄。
    日本との国交が樹立されていないため、ずっと別れ別れになっていた兄。
    そんな兄・ソンホが病気治療のために、監視役を同行させての3ヶ月間だけの日本帰国が許された。
    25年ぶりに帰ってきた兄と生まれたときから自由に育ったリエ、兄を送った両親との家族だんらんは、微妙な空気に包まれていた。
    兄のかつての級友たちは、奇跡的な再会を喜んでいた。
    その一方、検査結果はあまり芳しいものではなく、医者から3ヶ月という限られた期間では責任を持って治療することはできないと告げられる。
    なんとか手立てはないかと奔走するリエたち。
    そんな中、本国から兄に、明日帰還するよう電話がかかってくる…。

  • わたしは、北朝鮮が地上の楽園といわれていたことを知らなかったんだ。
    とってもいい映画だったのは、安藤サクラの存在だなと思った。理不尽さ、どうしようもなさ、理解できない、納得できない、意味わかんない、をすべて言葉以外で表現していた。すごい女優さんだなと思った。
    お兄ちゃんが空港へ向かう車のなかで歌っていた姿が切なかった。
    そうそう、ちょっと疑問だったのは、ふだん"思考停止"させて生きているお兄ちゃんは、妹に「たくさん考えて、自由に生きろ」というメッセージを伝えるんだけど、そんなアドバイスができるような思想が彼に残っているのかなってことだった。日本に帰ってきてその感覚を取り戻したとしたらもっともっと混乱するだろうし、完全にその感覚をなくしているんだったら、逆に家族を恨めしく思ってしまうだろうし、妹にそんな冷静にアドバイスできるのかな。16歳だったら、もう人格は日本でできていたってことなんだろうか。むこうで、とっても強い気持ちを持って生きてきたんだろうな。

  • 一般的に、フィクションは嘘であり、ドキュメンタリーは真実であるかのように捉えられがちである。

    そのため、フィクションの冒頭に「これは実話をもとにした物語」であるというようなことをわざわざ提示する作品も珍しくない。

    しかし、ドキュメンタリーは1つの視座から撮影されたものであり、常にカメラの前に真実が現れるわけでもない。

    監督のヤンヨンヒは、「ディアピョンヤン」「愛しきソナ」の2本のドキュメンタリーを撮り終えたあと、カメラの外にあった真実を拾い集めて、この素晴らしいフィクションを作ってくれた。

    まだ、上記の2作品をご覧になっていなければ、是非鑑賞していただきたい。

    そうすれば、「かぞくのくに」が、より深く胸に迫ってくるはずです。

    国家という暴力装置を、意識しておく必要があることを教えてくれます。

  • 北朝鮮という、忌むべき国から逃れられない人達がたくさんいる。
    知ってはいてもわかろうとしていなかった事実を再認識させられました。

    普通に生きられる幸せを噛み締めたいですね。

  • 【かぞくのくに】予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=htGbRVJ1n2I

  • 大好きな安藤サクラさんと新さんの共演

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著者プロフィール

著:ヤン ヨンヒ
大阪出身のコリアン2世。
米国ニューヨークのニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。高校教師、劇団活動、ラジオパーソナリティー等を経て、1995年より国内およびアジア各国を取材し報道番組やTVドキュメンタリーを制作。
父親を主人公に自身の家族を描いたドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』(2005)は、ベルリン国際映画祭・最優秀アジア映画賞、サンダンス映画祭・審査員特別賞ほか、各国の映画祭で多数受賞し、日本と韓国で劇場公開。
自身の姪の成長を描いた『愛しきソナ』(2009)は、ベルリン国際映画祭、Hot Docsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭ほか多くの招待を受け、日本と韓国で劇場公開。
脚本・監督を担当した初の劇映画『かぞくのくに』(2012)はベルリン国際映画祭・国際アートシアター連盟賞ほか海外映画祭で多数受賞。さらに、ブルーリボン賞作品賞、キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位、読売文学賞戯曲・シナリオ賞等、国内でも多くの賞に輝いた。
かたくなに祖国を信じ続けてきた母親が心の奥底にしまっていた記憶と新たな家族の存在を描いた『スープとイデオロギー』(2021)では毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、DMZドキュメンタリー映画祭ホワイトグース賞、ソウル独立映画祭(2021)実行委員会特別賞、「2022年の女性映画人賞」監督賞、パリKINOTAYO現代日本映画祭(2022)グランプリなどを受賞した。
2022年3月にはこれまでの創作活動が高く評価され、第1回韓国芸術映画館協会アワード大賞を受賞。
著書にノンフィクション『兄 かぞくのくに』(小学館、2012)、小説『朝鮮大学校物語』(KADOKAWA、2018)ほか。
本書のハングル版『카메라를 끄고 씁니다』は2022年に韓国のマウムサンチェクより刊行された。

「2023年 『カメラを止めて書きます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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