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- / ISBN・EAN: 4907953043435
感想・レビュー・書評
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字幕: 佐藤恵子
事実かどうかはともかく、そして倫理だの正義だのをここで問いかけるのも脇に置いといて。
監督の骨太な描写に感服。
(愛国心丸出しでも、逆に一方的なアメリカ批判でもないところもいい。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話をそのまま見ているかのよう。マヤの素晴らしい演技。戦闘の迫力。ヒーローがかっていない映像に見入る。
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いくらでも派手にできるところを特に大きく盛り上げもせず、淡々と進める演出がこの話にはかえってよかった。
CIA視点だけれど、正義・英雄化せずに逆にいろいろと考えさせられる作りかただと思う。 -
オサマ・ビンラディン暗殺を成功に導いた女性CIA職員の物語。
人道に反する拷問を行うCIAや、家族の目の前で男性を射殺する特殊部隊など、容赦のないシーンが多かったけど、これが対テロ戦争の現実の一端なんだろうな。
暗殺に至る過程も後ろ暗く、ストーリーに起伏が少ない。また、暗殺のあとに彼女に訪れるのは歓喜でも、勝利の凱歌でもない。その点、観てて面白い映画とは言いにくいかもしれない。
シールズ隊員の暗視ゴーグル姿が、四つ目のおばけみたいだった。夜中にあんなのに遭遇したらおどろくだろうなぁ。
主人公は輸送機に乗って飛び立ち、星条旗が印象的なラスト。人間性を捨てて、非人道的なことにも手を染めて、仲間も失って、そうしてビンラディン暗殺を成し遂げた彼女には何が残っただろうか。そしてこれからどこへ向かうのか。これはアメリカという国に対する問いかけでもある。 -
アルカイダのテロとアメリカ人の戦い。対テロスタッフのマヤが、幾多の困難を乗り越えながらビンラディンの後を追っていく。
アルカイダから見ればアメリカは敵。科学技術では大きな差がある2つの勢力がそれぞれのやり方で闘う。
マヤは、ビンラディンの連絡員を追っていく。連絡員がいるところがビンラディンが居る場所と。
世界が共感しない環境下で場所を突き止め、決行まで持っていく。プロ対プロの戦い、いつ襲撃されるかわからないパキスタンの情景描写はリアルで緊迫感がある。 -
こんな題材なのにエンタテイメントで、すごいなー、ビグロー監督。
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ビンラディンを追う女性CIA分析官を描く。
拷問の様子ももちろん描かれるが、拷問する側も疲弊し深く傷ついている様子も描かれているのが興味深かった。ビンラディンの居所をほぼ突き止めても、自分達の過去のやりすぎのせいで自制的にならざるをえない姿も面白い。
映像として改めて見て思うのだが、これはやはり蛮行なのだと思う(制作者はそう見えることも意識しているはず)。映画というものの可能性を改めて感じた。 -
このような殺害行為が許されるものか。
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9.11テロからビンラディン殺害までを描いた実話に基づく作品。
ずっと観たいと思っていて、やっと観られた。
この映画を観て、テロに立ち向かうアメリカすごい、かっこいい!と思う人はほとんどいないだろう。
アメリカを憎む者たちによるテロで多くの国民を殺され、CIAの仲間も失い、最後にはその復讐としてビンラディン殺害を果たすが、それが生むのはまた新たな憎悪だけ。
憎しみの連鎖はどこまで続くのか。
主人公マヤの最後の涙は、長年追い続けてきた敵を捕らえて安堵しつつも、容易には歓喜できない彼女の心のうちを表していると思った。