ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考える [Kindle]

  • 200人登録
  • 3.53評価
    • (11)
    • (36)
    • (37)
    • (7)
    • (1)
  • 39レビュー
  • 朝日出版社 (2013年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (32ページ)

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考えるの感想・レビュー・書評

  • 近年のノマドを礼賛する風潮に「待った」をかける一冊。

    ノマドと社畜、どちらか一方を持ち上げるわけではなく、社会背景を鑑みた上で、「働き方」がシビアに語られている。

    と言っても、目新しい事が書かれているわけでもなく、
    至極当然なことが、とてもストレートに表現されている。

    ただ、働き方を考える上で、その「当然」を再確認しなければならないくらいに、何となくの「雰囲気」や見た目の「格好の良さ」で職業を選んでしまう人たちが増えているということなのでしょう。

    その他、参考にすべき書籍も数冊、紹介されているので、考えを深めて実践に移す際の入口としても、良い本だと思います。

  • 谷本真由美『ノマドと社畜』読了。極めてまともな内容で、ノマドに限らず今後の競争を生き抜くには、スキルや実績に加えて、自分を管理しプロとしての責任が取れる心性が要ると。その極致がノマド。尚、電子版先行発売で値段も安くすぐに読める。書籍ビジネスの試みとしてもこういうのが増えるはず。

  • 日本における「ノマド」は、イメージ先行型で貧困ビジネスと化した一面もある。
    本当にノマドが普及すると、真っ先に仕事がなくなるのは有名大学文系学生。そして彼らが一番「ノマド」を唱える回数が多いという皮肉。

    ノマドというのは、「一人で仕事が出来る人」が選択し得る働き方。
    能力のない人間がイメージだけで選ぶと、いわゆる非正規雇用以下の厳しい労働環境にさらされる。
    「社畜」は、能力のある人間には費用対効果の悪い働き方だが、能力のない人間は守られる働き方。
    どちらがいいかは能力次第。

    一方で、「オフィスで仕事しない」というだけの意味のノマド、例えば会社で雇われているけれども、在宅勤務しているという働き方は、高齢化社会を迎える日本で普及しても良いのでは、と。

    働いてみて思うのは、私自身は性格的にも仕事内容的にも、まったくノマドが向かない人間だなあ、と。
    場所と時間で区切って仕事に集中して、それ以外は直接は仕事と関係ない自己研鑽をしたいな、と思う。
    会社であれこれ人と議論するのが好き。
    大型の設備や施設を(会社に貢献するなら)気前良く購入できて使えるのもすばらしい。

    ただ、ノマドと社畜という対比ではなくて、「自分ブランドで仕事をする人」か、「会社ブランドで仕事をする人」か、という対比で捉えたときには、前者であろうと常に心がけたいなと思います。
    会社に所属していても、個人の名前で仕事が来るような。
    「社内ノマド」とでも言えばいいのか。

    40歳くらいにはそういう人間になっていたいな、と思いつつ仕事をしております。

  • 甘い世界ではないと感じていたが、この本を読んで理解が深まった。

  • ノマドといってもやはり相応の努力やスキルが必要。それ以上に重要なのが責任感。日本ほど安定した通信インフラがあるのだから利用しないのももったいないと思った。

  • 東日本大震災以降、従来の価値観を疑い閉塞感漂う社会へ出ていく若者は迷いを持っているだろう。一方で自己啓発的な美辞麗句でノマドを絶賛する人達。逃げ道のように一過性のブームに乗るのは危険。

  • kindleにて読了。昨今のノマドブームを「貧困ビジネスのカモになるな」と切り捨て、英国での実体験などを踏まえ、組織への所属の有無を問わず個人が仕事に責任を持ちエッジを立てること、そして英語学習の重要性を熱く語る。

    Twitterでは過激なツイートで知られるMay_Roma氏ではあるが、内容は至極全う、英国社会の変遷などとても興味深かった。また、日本の若い世代にとても温かい眼差しをもって期待しているのが良くわかる。やはりメタル好きの人は良い人ですねlml

  • 日本でノマドというと、パソコンひとつでブログやSNSを駆使して生計を立てている人、というイメージである。しかし著者は、海外では全く異なる職業であると述べている。高度な専門性をもっており、結果のみをシビアに評価されるのがノマドである。そこは厳しい格差社会であり、専門性があって仕事のクオリティの高い人は高給を得られる一方、誰でもできる仕事ですら、英語しか話せず、イヤイヤながら働く若者よりは、数ヶ国語をあやつり熱心に働く移民に移行するのである。
    ノマドセミナーも日本と異なり、主に専門家を招いた会計講座などである。

    確かに、会社に縛られずに自由に働けるという意味では、ノマド的な働き方は魅力的である。少子高齢化社会で潜在的な労働力を生かすためには、むしろ、そういう働き方が広く認められるようになって欲しいと本書では述べられている。

    働き方の多様性が認められるほど、労働者一人一人に高度な専門知識や分野を持つことが求められる。ノマドという、甘い響きの裏にある厳しい現実をしっかり理解した上で独立を考えるべきである。また、会社に属することを選んだとしても、他の人に簡単にとって換わられないように、自己研さんは必要だ。

  • 胡散臭い「ノマド」にあこがれる若者をバッサリと一刀両断に切り捨てた快作!

  • 面白かった。
    もう一回読もう。

  • ツイッタ-で面白いが、言葉遣いがたまに過激な方がいらっしゃる。それは、http://twilog.org/May_Roma/date-110201で有名な、May_Romaさんだ。去年、初めてその存在を知って、ツイッタ-を読んでいると、フムフムと思うことがよくある。

     今回の本は、今話題になっている「ノマド」ブームに対して、一歩距離を置いて考えてみましょうというコンセプトで書かれている。

     ノマドブームを「自己啓発商法」として、警鐘を鳴らしている。著者が現在住んでいらっしゃるイギリスの例を挙げて、日本と違って「夢」ではなく、「戦術」を教えると書かれている。

     ノマドがイギリスで成立するその社会的背景を踏まえることなく、ノマドはいいよと言うのは問題があるとも述べている。

     ノマドになりたい人がやるべきこととして以下の4つの点を挙げている。

    1. 実際にフリーランスや自営業者として最低5年から10年働いている人に話を聞く
    2. フリーランスや自営業者が「食べて」行くのに向いているスキルや技能を探し出して、身に付けること
    3. フリーランサーや自営業者として働くための基礎知識をみにつけること
    4. 英語を身に付けること

    英語に関しては、NHKのラジオ講座と、ネットの無料コンテンツを利用するのがいいとおっしゃっている。

     これから社会に出る人、あるいはもう社会に出ている人も一読してみると面白い本だ。

  • タイトルに興味を持ちました。社畜からノマドへの転身を推奨する本かと思ったのですが、違いました。安易なノマドブームに乗ろうとする風潮に警鐘をうならしています。

    「ノマドワーカーになるということは、スキルや専門性の高い人はどんどん稼げるようになり、そうでない人は低賃金で働かざるを得ない、という『激烈な格差社会』を意味するのです(本文より引用)」。

    全体を通して、著者の指摘する「ノマド論」は、正論だと思いました。

    ただ、わたしとしては、ノマドの反対語として、タイトルにある「社畜」にも触れて欲しかったです。これは明らかにネガティブな言葉ですが、では「社畜」とはどういう状態を意味しているのか?「社畜」にならない働き方をするには、どのような心構え、学習が必要なのか?そのあたりの言及がないのが残念でした。

  • ノマドを目標として能力を付ける生き方が現実的だと感じた。ノマドをスタート地点にするのはあまりに夢物語過ぎる。

  • ノマドというかフリーランスで稼げるのは営業も会計も高度な実務も全部一人でできるようなオールマイティさと専門スキルを兼ね備えた人物。平社員の時の倍は稼がないと同じ生活はできない。というようなことが書いてあったが、そんなのは当たり前のことなんじゃないだろうか。

    若手のサラリーマンや学生がノマドを目指すということはスキルもコネもない状態で独立しようということなのだろうか。よくそんな無謀なことを思いつくものだと思うし、著者のそんなのは非現実的、ノマドブームは貧困ビジネスのようなものという指摘に納得する。

    いつだって上手い話には裏があるということに変わりない。現実が見えている人は読んでも詰まらないだろうが、そんなに簡単にフリーで稼げると思っている人は読んだ方がいいかもしれない。

  • ノマドって野窓?っていうのはずいぶんアイロニカルだと思う。こういう働き方は増えるんだろう。なかなかぞっとする。

  • とても厳しい現実を教えてくれる。ノマドとかを抜きにしても、日本人の甘さを教えてくれる一冊。
    日本という国は、特殊な日本語という言語のおかけで、他国の人が入ってくるのが難しくなっているため、助かっているのが現状だ。

    そんな日本でノマドという言葉だけが先走り、どこでもパソコンやスマートフォンやタブレットを広げ、中身のないノマドごっこをしている日本人。世界基準の社会は、僕らの想像以上に厳しいということを早く認識する必要がある。

    ライバルは近くにいる日本人じゃない。目の前にいない、遠くの国の誰か分からない人がライバル。ノマドになるということは、国境がなくなり、自由競争になるということ。その厳しい世界でやっていく覚悟がなければ、ノマドという言葉を使うのはやめたほうがいいということを教えてくれた。

    この本を読んで、働くということを今一度考えるきっかけにして欲しい。

  • この本で言われていることは、対価としてお金を貰うには、需要のある付加価値を付けるか比類無い特徴を提示するしかないということ。

    これは商品を売るにしても仕事を得るにしても同じ。勿論ノマドにしても社畜にしても同じ。そういう点では本ではノマドを「個人商店」と表現していたけど、仕事を得るということは自分という商品を売ることに他ならない。

    ノマドが良い悪いという価値判断は独断的に与えられるものではなく、社会の趨勢と自分の特性を自分で分析して、ノマドになるか社畜になるか自分の責任で選択すれば良い。その上でノマドを選択するのなら応援するしアドバイスしますよ、という展開です。分かりやすく親しみやすい文章で自分の将来に付いてあれこれ考えるきっかけになる啓蒙書です。

  • 最新著作が出ました「ノマドと社畜」(英語虎の穴)
    http://eigotoranoana.blog57.fc2.com/blog-entry-45.html

  • サッチャーさんのとこがいい。
    紙でも出るらしいから、よりそういったデータとか背景みたいなのを
    読むことができるのかなぁと期待中。

  • 読了。現実的な内容で、イギリスと日本の違いがよくわかりました。イギリスは「契約社会」「個人主義社会」。こういう考え方の教育が拡がっていかないといけません。

  • ノマドノマド言ってるけどさぁ、何で食っていくかあんたちほんとに真剣に考えてんの!?
    ノマドって職業じゃないんだからね?←w
    どんなノマドライフを送るか?
    どこのカフェで仕事するか?
    どのパソコン使うか?じゃなくて...

    何で食ってくか?

    それを一番に考えるべきなのよ当たり前でしょ?
    なんで誰もそれを言わないわけ?
    自分になにができるか?
    何を学ぶべきか?
    誰から学ぶべきか?
    そんなことも考えられないよーな坊やは雇用されてるのがお似合いよ、フンッ!


    て谷本さんが言ってました。

    全て当たり前のことすぎるけど、
    それをちゃんと伝える人がいないから勘違いする若者続出。
    それがこの現象なんだろうなと。
    当たり前のことをちゃんと伝える谷本さんは愛がある。
    アンチ就活の学生にぜひ読んでほしい本。

  • 表面的な内容や成功事例だけ紹介している本とは違い、私が想像していた実態が紹介されていた。
    今後の自分の行動に役立てたいと思う。

  • Twitterで超苦手だった人が著者で、タイトルも何だかな…って感じだったけど天邪鬼的に読んでみた。

    意外にも、書かれていることも文章も至極まっとうだった。私の周りは既に長年フリーランスでやっている方が多いので、今さら…という部分が多いかもしれないけれど、あらためて自分を見直すきっかけにはなったと思う。

    セルフブランディング、という言葉が流行り始めて久しい。もちろん、自分にしかない強烈な売りを持っている人はどんどんやるべきなのだと思う。でも、自分を大きく見せようとするだけのブランディングは、すぐに化けの皮が剥がれる。

    だからこそ、まず一番注力すべきは技術の習得、研鑽。当たり前のことだけれど、そういったことを英国と日本の状況を比較しながら分かりやすく提示してくれる一冊だった。

    あっという間に読めてしまう分量なので、450円はちょっと高いかな。でも、読んでよかった。

  • 電子書籍のみの出版です。ツイッターで話題のMay_Romaさんの本

    流行に流されず考えて行動しようという冷静な意見を述べている本です。
    イギリスに暮らしていてノマド、フリーランスを見て来ているのか
    著者の観察眼が鋭いのか、日本でもてはやされているノマドとは違った実態が描かれています。
    現実に即していて文章もわかりやすく好感が持てます。

    社会人として企業に勤めていて嫌だなとか社畜だなと思う事もありますが、
    メリットも色々あってわかっていたつもりだけどそれ以上なのかなと思いました。その一方で実力をつけてノマドという言葉が適切かはわかりませんが自分の力で勝負出来たら素敵だなと思わせてくれる本でした。

全39件中 1 - 25件を表示

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考えるに関連するまとめ

外部サイトの商品情報・レビュー

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考えるを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考えるを本棚に「積読」で登録しているひと

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考えるはこんな電子書籍です

ツイートする