「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書) [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • 赤裸々に書いてくれた「有名人になるということ」。「有名人」とは人間がただ闇雲に憧れている実態性のないモンスターのような気もしてくる。また、思っているほどお金は稼げないけど、人脈を作ることはできてそれが1番の財産なのだということを学んだ。お金持ちや有名人というのは物質文明、資本主義が生み出したシンボルであってそれに惑わされそうになる私たちにある女性の現実を見せてくれて、判断材料に使ってくださいという良心的な本だと思う。

  • 以前から、勝間和代さんが気になっていて、どのような経緯で有名人になったのか興味があった。本書籍がKindleUnlimitedになっていたので読んでみました。
    そこで知ったのは彼女が、リーマンショックによる事業の失敗から、家族を養い、社員に給料を払うために「有名人になること」を目標において行動を起こしたこと。
    ーーーーーー
    「有名人になる」というのは、自分のリミッターを外す作業である。

    有名人=アイコン=個人をブランド化
      テレビに出演するだけでは儲からない
      視聴率が低い番組では宣伝効果が薄い
      視聴率を意識すると、本来の自分ではなくなる=誤解を生むジレンマ

    『 競争 優位 で 勝つ 統計学』( ジェフリー・マー 著)
    「結果を重視してはいけない。 確率的に高い割合で勝算があるものにチャレンジし続けているかどうかを重視せよ。 正しい意志決定をしている場合には、 短期的に結果がともなわなくとも、中長期的には必ず勝つのだから」

  • こういう裏側を見せられて親近感沸く感じが、良い意味で勝間さんのキャラ。
    一般人と有名人の間にあるグラデーションが見えてくる。自分の目指す場所への近道かどうかという指標は、「有名になること」に限らず、岐路に立ったときに使える自問だなと思った。

  • 勝間和代による有名人体験記。自身が有名人となった経験を元に、有名人になる方法から落ち目とされる時まで赤裸々に書く。漠然と有名になりたいと考えている人は読んでおくといい。

    なぜか有名人は金を持っていると思いがちであるが、実際のところ有名になっても金にはならない。有名になって得られやすいものは人的ネットワークである。なので人的ネットワークを活用できるタイプの人は、有名になることを目指していいだろう。対して人との繋がりに価値を見いだせないタイプの人は、有名になろうとしてはいけない。プライベートが消えるマイナスの方が大きいからだ。

    勝間和代の失敗の一つとして、本名で有名になってしまったということがある。銀行や病院で名前を呼ばれると、みんなに気づかれるのだ。しかも一度有名人になると、その過去を消すことはできない。なので顔は無理でも、名前は芸名を作ることでプライベートと仕事を分けたほうがいい。そう考えると、VTuberは有名になりたい欲求を満たす手段として悪くないように思える。名前だけでなく、姿さえも完全にプライベートと分けて活動することができるからだ。

  • 有名人になったきっかけから得られたものまでが、勝間さんの考察と一緒に書かれている。有名人になることはメリットばかりでなく、デメリットも大きい。まるで拡声器のように良いことも悪いことも倍増していく。それでも人とのつながり、信用の蓄積は有名税を払ってでもお釣りがくる利点である。

  • 161021読了

著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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