I AM/アイ・アム ~世界を変える力~ [DVD]

監督 : トム・シャドヤック 
出演 : トム・シャドヤック  デヴィッド・スズキ  ロリン・マクラティ  デスモンド・ツツ 
  • ジェネオン・ユニバーサル (2013年4月4日発売)
3.56
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本棚登録 : 32
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102134174

感想・レビュー・書評

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  • コメディ監督として成功していた主人公は、事故をきっかけに、世の中に対する見方が変わる。その価値観が変化する足跡を表す映像。
    まず、世界の虚構を見抜くという命題で始まる。

    世界を癒すつもりの仕事が、自分は世界を毒していたのかもしれない。
    死を目前にして人生の目的を考えた。そして、世界の精神的指導者(宗教者・作家・歴史家など)を廻ってインタビューし、二つの質問をする。
    「世界のなにが悪いのか?」・・・根本的問題は?
    「我々のするべきことは?」・・・人間の本質とは何?

    科学が真理とされる現代に再考を促す内容となっている。
    科学万能の社会は、人間を機械のように扱う社会、独立心・競争心を評価する社会であって、分離を基本とし、個人的利益を追求する社会だ。そこでは人を消費者としてしか看做されない。

    富を得てもなお、貯めこもうとする人間は、他人の人生を食い物にしている。
    全ての戦争は自己愛から生まれているのだ。

    怪物「経済」は、生き物のように扱われる市場だ。
    人間が作ったものに自分自身が振りまわされている。
     
    強欲は良いものという考えが広まったがその一方、成長の限界も見えている。
    世界を揺るがす変化が起らない限り人間は絶滅するだろう。

    人間の本質は「協力」か「支配」か?・・・本来は協調。
    だから度を越した競争心は心の病。生存競争の名の下に病は進行する。 

    人間の感情はエネルギー場をつくり、他の生命体はそれに同調している。
    全てはつながっているのだ。
    大きな災害が起きると、人間の意識が変わり、それとともに物理環境にも変化が起る。人間の意識は環境につながっている。

    これを宗教的という人はいわゆる「近代科学教」に犯されていることを一旦、自問する必要があるでしょうネ。彼は事故を通じて再考の機会ができたのですから。

  • 宗教の説教的な胡散臭を若干感じたが、人間が持つ共感の能力について、量子力学からのアプローチは、非常に良かった。

    世界の問題は何か、という問いの答えが映画のタイトルになっている。

    世界の不平等に、"わたし"が加担しているということを忘れてはいけないと思う。

  • 人類の歴史や、科学が、「人間は助け合うことが出来る存在だ」ということを証明している。

    ヨーグルトと気持ちがつながっている!
    心臓が人をコントロールしている
    黒人「どうして入れないのか?僕が黒人だからか?」を続ける
    病院 教会ー外を出たら別れる
    イラク戦争での精神的ショックで心を病んだ軍人
    必要以上の競争やお金を求めるのは病気

  • 【人間の真理をテーマに製作したドキュメンタリー】と宣伝文句だったので気になって借りてみた。
    また、映画製作に成功し、一躍お金持ちになった1人の男性が自己で生死を彷徨うような経験をされてから、人間の真理に到達した答えというのも気になった。
    必ずしも富と幸福が同義ではないこと。
    それを教えてくれる作品だった。
    「他者」へ愛を与える事。この「他者」には人間だけでなく植物や動物、山河など自然全体が含まれているようだ。

  • 少し宗教っぽいところもあるけど、勉強になりました!

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著者プロフィール

トム・シャドヤック(著者)
映画監督。『エース・ベンチュラ』『ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合』『ライアー ライアー』『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』『ブルース・オールマイティ』などの大ヒット作を手がける。ジム・キャリーとはプライベートでも親交が深い。2007年に自転車事故に遭い、死と隣り合わせの経験をしたことでハリウッドライフに疑問を感じる。その後、豪邸を売り払い、トレーラーハウスに移り住み、駆り立てられるようにドキュメンタリー映画『I AM/アイ・アム~世界を変える力~』を撮影した。この作品ではノーム・チョムスキーなど当代屈指の深遠な思想家たちに、2つの問いを投げかけている。「世界のどこが間違っているのだろう?」、「それに対して、僕らに何ができるのだろう?」と。ホームレス用のシェルター作りや支援活動にも尽力している。

「2014年 『恐れと真実の対話 生命の取扱説明書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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