007/スカイフォール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988142945921
感想・レビュー・書評
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007=ダニエル・クレイグの第3弾。ワイルドなジェームズ・ボンドによるド派手なスーパーアクションのシリーズ最新作。去年、劇場で観たかったのですが、さあ行こうかなと思った頃には既に公開終了していて(泣)、今回、初鑑賞です。人がバタバタと死んで建物や物がブチ壊されていくのは何ですが(あのビートルの壊され方はもったいない!)、シリアスなドラマ展開と相変わらずの物凄いアクションシーンの連続でドキドキ、ハラハラしました。前知識がない状態で観るようにときいていたので、なるべく宣伝や他の方のレビューをみないように気をつけていたのでとても楽しめました。(笑)なので、これから気合いを入れて観よう!という方は、ネタばれはしていないつもりですが、以下ご注意願います。
今回のダニエル・クレイグはさらにワイルドさがパワーアップしたような感じで、酒と女に溺れる人間味といい、寡黙ながら野性味溢れエロティックな雰囲気がむんむんしているジェームズ・ボンドが繰り出すスーパーアクションにはシビれるばかりです。(笑)ヒゲ姿でワイルド感アップのボンドを観ていると、最早、主人公が違う映画になっているんじゃないかと思っていたら、こういう思い自体が本作の演出だったとは!そして、ヒゲ(!)にもこんな演出が待っていようとは!(笑)
今回のお題は新旧の世代交代。これまでとは全然違うボンド像になっている新感覚と、ボンドを取り巻く新旧交代の波を上手くスライドさせつつ、かつての小道具を登場させながら、次第に「みんなの」007に近づけていく手法は心憎いですね~。ワルサーPPKにあの名車の活躍にはニヤニヤのし通しでした。(笑)ダニエル・クレイグ初登場の『カジノロワイヤル』とその続編の『慰めの報酬』が「007誕生物語」なら、本作『スカイフォール』は(新)「007確立物語」なんですね。「スカイフォール」と「母」から独立して、あの部屋へ入って(帰って)いく姿は、象徴的なシーンでした。それに今回はオープニングにあれが無いなあと思っていたら、第3弾のクロージングにして初めて、公式な(!)あれが観られたということで、これでニュー・007の「確立」なんですね。
そして、ボンドガール。オープニングシーンに出てきて銃撃戦やカーアクションをこなしていたボンドガールが何と○○○○○だったとは、最後に驚きました。(笑)しかし、むしろ今回はボンドガールと一緒に活躍というよりはボンド1人舞台の方が目立っていたのですが、終わってみれば今回の真のボンドガールはMことジュディ・デンチですね。なるほどなあ、Mをボンドガールにするなんて思いもよらなかったです。(笑)個人的には、今回の悪役のハビエル・バルデムの情婦役だったベレニス・マーロウをもっと観たかった。(笑)
そうして新たに確立した「007」の登場ということで、イーオン・プロダクションズは007シリーズの再構築を目論んでいるんですかねえ。(笑)そういえば、今回は50周年記念作品ということで、アルバート・フィニーの役はショーン・コネリーにする構想もあったということですが、こうしたカメオ出演でなくても何かちょい見でも面白かったかもしれませんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベン・ウィショー演ずるQが可愛すぎる!
『パフューム』の時は「演技巧いなあ」としか思ってなかったのに!
眼鏡マジック(笑)
雑誌『スクリーン』によるとこの作品で若い女の子にもファンが急増したとか。
ただちょっと出番が少なすぎたかなー。
ただ私はQしか覚えてません(笑)
敵って誰だっけ? -
007シリーズ第23作目。ジェームズ・ボンドは変わらずダニエル・クレイグ、監督には「ジャーヘッド」「ロード・トゥ・パーディション」のサム・メンデス。
“各国のテロ組織に潜入している工作員を記録したMI6のハードディスクが何者かに奪われ、ボンドは犯人を追いつめるが、MI6の長官Mの命令で放たれた銃弾に撃たれ、橋の上から谷底へと落ちていく。Mはリストが奪われた責任を追及され辞職を迫られるが、これを拒否。しかしその直後、リストを奪った犯人によりMI6のオフィスが爆破され、さらなる犠牲者を出してしまう・・・”
「慰めの報酬」までの流れはバサっと切られており、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの再起動的な内容。尺は長めだけど、かなり楽しめた。
王道(ベタ)な演出と今風の演出のミックスはさすがの一言。「ダークナイト」などの近年の作品の影響も感じる作風。超極悪党のシルヴァに「ノーカントリー」のハビエル・バルデムを起用しており、これがまたハマり役。展開は本当ベタなんだけど、中盤以降の展開はドキドキ。
本作の特徴の一つとして、ボンドガールが登場しないのも大きい。正確には登場するのだが、そのボンドガールは観終わってから「あー彼女が今回のボンドガールってことかー」と思える。この辺も凄く美しいストーリーだったと思う。
終盤の展開については、あんなに回りくどいことをする必要があったのか?という疑問は残るが、シルヴァの怖さを煽る演出としては良かったのかなと思う。シーンの見せ方も悲劇的なシーンだったけど凄く綺麗だった。
ダニエル・クレイグのボンドっぷりは本作は愛敬も凄くあってかなり良かった。アクションは相変わらず凄いし、年をとっても衰えない美しい上半身も健在w
満足度でいうと間違いなくダニエル・クレイグ版007ではNo'1。前作までの不満はほぼ全て解消された良作でした。 -
「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」と比べると、引き込まれなかった。
ストーリーの先が読めてしまう以外に、音楽がミスマッチ、最後となる家のシーンは撮影がしやすいことを優先したでしょとか興ざめがあった。
Qも中途半端だったな…。
ちょっと残念。 -
ダニエル・クレイグの007も3作目までお付き合いしましたが、もう限界かも。「スパイ映画」という古いフォーマットをうまく現代的にアップデートしたとは思いますが、それにしても中身がなさすぎます。ダニエル・クレイグはただ渋いだけでユーモアとかお茶目さがなく、人間的魅力を感じないのですね(007にそれを求めるのは筋違いかもしれませんが)。ストーリーは弱いし、魅力的な敵役もヒロインも不在ときたら、どこが見所なんだと…。
好みの問題であることはわかっているのですが、MIシリーズのほうが圧倒的に面白いなぁと思わずにいられません。
「カジノ・ロワイヤル」
http://booklog.jp/users/myjmnbr/archives/1/B000GQMJBQ
「慰めの報酬」
http://booklog.jp/users/myjmnbr/archives/1/B001LF3QMW
「スペクター」
http://booklog.jp/users/myjmnbr/archives/1/B01ARN8YHU -
007の50週年記念作品
ひたすらボンドがカッコイイ映画。
ダニエルクレイグになってからオープニングのアクションシーンが秀逸になった。
つかみはOKって感じです。
内容は約2時間半の長い映画にしてはぜんぜん飽きずに見ることができた。
気持ちがモヤモヤしている時にスカッとさせてもらえる映画です
それにしてもハビエル・バルデムは悪役がよく似合うね―
あと、レイフ・ファインズが個人的に好きな俳優なのでちょっとうれしい -
ダニエル・クレイグの身のこなし着こなしがかっこいいなあと見惚れながら、ハビエル・バルデムをこんな悪役に起用するなんて、なんと贅沢な007なんだ!と驚嘆しつつ、案外あっさりと進む展開もあり、最期は満足のオチで、安定の面白さかな。ダニエル・クレイグの007は、派手な大衆娯楽の派手なアクション映画ではなくて、すっきりとした上質なアクション映画なので、好き。(全シリーズ観たわけではないけども)
何より音楽が良かった。アクション映画がアカデミー系にノミネートされると、とても嬉しい。 -
期待を裏切らないクオリテイ。毎回のことだけど映画館で観たかった!最近のシリーズ物はヒーローが病んでるのがお決まりになってきたね。現代病ってことかな?ボンドガールは目立たなかったけどMがやたら出てきたのであぁと…早くも次作が楽しみ!