高い城の男 [Kindle]

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制作 : 浅倉久志 
  • 早川書房 (1984年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (136ページ)

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高い城の男の感想・レビュー・書評

  • 2017/7/30読了。
    第二次大戦で勝利したドイツと日本がアメリカを分割統治している世界の冷戦期を舞台にした歴史IFもの。割と好きなテーマなのに名作と名高い本書は未読だった。未読だったことを恥じた。
    Amazonのプライム会員になると色々な映像作品をただで見られるサービスがあって、そこで本書のドラマ化作品が配信されていた。制作総指揮がリドリー・スコット。ブレードランナーを知る世代に向けてはうまいマーケティングだ。僕もそこに引っかけられて視聴してみたら、これがなかなか面白くて、というのが本書を読もうと思ったきっかけだ。
    今さら僕が何か批評を付け足す必要などないくらいに様々な人々が評してきた作品で、ああみんなが言ってたのはこういうことなのねって追っかけながら読んだ。
    一つ感想を加えるならば、本当は戦勝国であるはずのアメリカ人が敗戦国民として描かれているので、「敗戦国民とは何か」がとても分かりやすく印象深く心に残った。敗戦国民としては勉強の足りない恥ずかしいことだが。
    さて、Amazonで配信されている本書のドラマ、実はAmazon自身が製作したオリジナルものである。その原作を僕はAmazonのサイトからダウンロードして、Amazonが作ったKindleという機械で読んだ。数年前のAmazon Kindleストアの日本進出を日本の出版業界は「黒船来航」に例えたものだが、果たして黒船程度の例え方で適切だったのだろうか? 物流業界は何に例えてるんだろうか?
    というようなことを考えたのも本書のテーマからの連想かもしれない。本書をこういう形で読んだというのは読書体験としては面白いものだった。

  • もしも日本とドイツが第二次世界大戦で買ったら、、、という仮説の小説。1960年代に書かれたというのがその時代の空気感も現していて妙にリアル。ナチスドイツの圧倒的悪としての描かれ方はすごい、、それに比べて日本はそこそこ精神世界があってまともな存在として描かれているものの、西洋からみたオリエンタルジャパン感が強い。この作者は易経でストーリーを決めたとあとがきに書いてあるけど本当かしら。

  • 本作は第二次世界大戦後のパラレルワールドが舞台。
    つまり、ドイツ、イタリア、日本という枢軸国側が勝利する、という設定。アメリカやイギリスや連合国側はどこも敗戦国で、日本人の夫婦は戦時中のアメリカの文化を表すものを趣味的に集める。
    アンティーク趣味って別に普通だけど、わざわざ古いものを求めるっていうのも、戦勝国と敗戦国の図なんだ、と気付かされます。自分たちがぶっ壊したものへの哀愁があるのかも?その辺もシニカルなディックらしい描写。

    おもしろいのは、本作の中で同時進行する複数のストーリーをつなぐ一冊の発禁寸前の本。この小説には、連合国側が勝った場合の世界が描かれ、その作者が住むのがタイトルにもなっている「高い城」。ある女性が一つの謎に迫り、この城を目指すのがクライマックス。

    読んでると難しいんですが、改めて「あの場面はこういう描写なんだ」とか、いろいろ考える小説。やっぱりディックは面白い。

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