幕末遣欧使節団 (講談社学術文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (395ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 講談社学術文庫
    宮永孝 「 幕末遣欧使節団 」

    様々な資料から文久遣欧使節の様子
    を検証した本。条件付きながら 開港を5年延期させた「ロンドン覚書」は 渡欧の成果だと思う。


    「ロンドン覚書」以外の成果は見受けられないが、列強の仲間入りを果たすため、科学技術、武器産業、病院などを重点的に視察をしていたように見える


    本の構成上よくわからないのが、メインが「ロンドン覚書」でなく オランダ滞在記であること。さして外交的成果を見られない オランダの視察と親善に 他の国の倍以上のページを割いている


    幕末遣欧使節により、ロシアとカラフトの境を決めない協定をしたことを初めて知った。カラフトの権益をめぐり、英仏米三国もロシアと対立関係にあり、各国の思惑が敵を生み、戦争に至る雰囲気を感じる





全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1943年生。富山県高岡市出身。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在 法政大学社会学部教授。著書に『幕末異人殺傷録』(角川書店、1996)『白い崖の国をたずねてー木戸孝允のみたイギリス』(集英社、1997)『日本史のなかのフランス語ー幕末明治の日仏文化交流』(白水社、1998)『海を渡った幕末の曲芸団ー高野広八の米欧漫遊記』(中央公論新社、1999)『プリンス昭武の欧州紀行ー慶応3年パリ万博使節』(山川出版社、2000)『日本とイギリス』(山川出版社、2000)『ポーと日本ーその受容の歴史』(彩流社、2000)ほか。

「2002年 『ポー 若き日の手紙 未発表書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮永孝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×