日本共産党(新潮新書) [Kindle]

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  • 日本共産党のNo4の幹部だった著者の共産党内幕本はこの党の不思議ともいうべき実態、そして老齢化が進む中で建前に、きれいごとに拘り過ぎて柔軟性を失っている様子がリアルに描写されている。著者は党の幹部の頃から疑問に感じていたということで、それを党内にいた際に行動できなかった自省の意味を込めているようであるだけに真実を感じる。決して共産党に悪意的な本ではなく、良心、好意を持って書いていると思う。宮本賢治、そして不破哲三という「最高幹部」がなかなか引退しないことについての著者の説明は皮肉に富み面白い。民主化したとはいえ、旧ソ連、中国と同じような非民主的なことが残っている世界なのだ。この党が閉塞状態にあり今後の見通しが暗いことを痛感せざるを得なかった。党の名称変更が思うままにならないことがそのことを象徴している。

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著者プロフィール

1948年兵庫県生まれ。高校卒業後、三和銀行に入行。18歳で日本共産党に入党。25歳で銀行を退職し、専従活動家となる。国会議員秘書を経て、1995年に参議院議員に当選。共産党No.4の政策委員長、書記局長代行を務めるとともに、党屈指の論客として活躍。2003年に議員辞職。2005年に離党後、多数の著書出版やテレビ出演などで活躍。主な著書に『日本共産党』(新潮新書)、『日本共産党と中韓』(ワニブックスPLUS新書)、共著に『自民党はなぜ潰れないのか』(幻冬舎新書)、『日本共産党 vs. 部落解放同盟』(モナド新書)などがある。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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