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感想・レビュー・書評
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日本共産党のNo4の幹部だった著者の共産党内幕本はこの党の不思議ともいうべき実態、そして老齢化が進む中で建前に、きれいごとに拘り過ぎて柔軟性を失っている様子がリアルに描写されている。著者は党の幹部の頃から疑問に感じていたということで、それを党内にいた際に行動できなかった自省の意味を込めているようであるだけに真実を感じる。決して共産党に悪意的な本ではなく、良心、好意を持って書いていると思う。宮本賢治、そして不破哲三という「最高幹部」がなかなか引退しないことについての著者の説明は皮肉に富み面白い。民主化したとはいえ、旧ソ連、中国と同じような非民主的なことが残っている世界なのだ。この党が閉塞状態にあり今後の見通しが暗いことを痛感せざるを得なかった。党の名称変更が思うままにならないことがそのことを象徴している。
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