永遠の詩03 山之口貘 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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    この詩集を読んで、山之口獏が最後に上梓した詩集が『鮪に鰯』であることを知った。その年は1964年。わたしは1959年生まれなのでやっと5歳である。そうするとわたしよりちょうど10歳年長だった高田渡は15歳だったという事なのだなあ。
    高田渡はこの詩集の名前にもなった詩『鮪に鰯』に曲を付けて1968年発売のファースト・アルバム『ごあいさつ』に収録している。詩集発行の4年後である。
    今回読んだこの詩集には山之口貘の作品が全部で45篇収められているが、その中に高田渡の唄であらかじめ知っていたのは次の5篇である。
    『座布団』『生活の柄』『結婚』『鮪に鰯』『告別式』
    もちろん高田渡はもっと多くの山之口貘の詩を歌にしていると思うが、その辺はまた別の機会にでも。ともかく良い詩集でした。しかしこの詩集の巻末に書かれている解説などに高田渡の名前はただの一度も出ては来ないのでありました。まあ、そういうものなのでしょう。すまぬ。

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著者プロフィール

山之口貘(やまのくち ばく)
1903年~1963年。沖縄生まれの詩人。1938年、第1詩集『思辨の苑』。1940年、第2詩集『山之口貘詩集』。1958年、『定本 山之口貘詩集』で第2回高村光太郎賞受賞。1963年、59歳で永眠。死の直前、詩業に対し沖縄タイムス賞が授与される。1964年、遺稿詩集『鮪に鰯』刊行。1975(~1976)年、『山之口貘全集』(全4巻)刊行、近年では、2013年に『新編 山之口貘全集』が刊行されている。

「2019年 『すごい詩人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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