チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ [DVD]

監督 : マルジャン・サトラピ  ヴァンサン・パロノー 
出演 : マチュー・アマルリック  マリア・デ・メディロス  イザベラ・ロッセリーニ  キアラ・マストロヤンニ  ゴルシフテ・ファラハニ 
  • Happinet(SB)(D)
3.23
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  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 203
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953043169

感想・レビュー・書評

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  • B+。
    マチューアマルリックといえばこんな感じのイメージだった。
    美しい、ちょっと変わった感じの映画だった。
    バイオリンを壊されただけじゃなくて、心の支えを失った。
    イラーヌが向き合っていたらこうはならなかった。 イラーヌも言えなかった。
    チキンのプラム煮ってどんな料理だろう。

    「ソクラテスの死」がモチーフとして使われていた?ダビッドの。

  • 偶然目にしたポスターのキャッチコピーには、〝叶わなかった愛が、いちばん美しい。〟〝天才音楽家は、死ぬことにした。最後の8日間で明かされる、伝説の音色の秘密とは-。〟とあり、何だか気になって内容も知らずに映画館に飛び込みましたぁ。
    妻に大切なバイオリンを壊されてしまった主人公は、同じような音色を奏でる名器を求めようとするのですが見つからず、ついには生きる希望を失くして死を決意します。主人公のバイオリニストは、映画が始まって間もなく亡くなるのですが、そこからが本筋。死を決意してからしに至るまでの最後の8日間で、主人公は自らの人生を振り返ります。物語は彼の記憶をさかのぼり、いくつもの回想シーンを絡ませながら描かれていきます。
    部屋に閉じこもった主人公の脳裏に、断片的によみがえる記憶の数々。出来の良い弟と常に比べられ、肩身の狭い思いをした少年時代。師匠から、演奏技術は申し分ないが、空っぽの音だと批評された修行時代。無名時代、苦しい暮らしの中でめぐり逢った美しい女性。貧しさを理由に引き裂かれた恋。名声を得て、演奏旅行で世界を飛び回った黄金時代。そして自分を慕い、待ち続けていてくれたオールドミスとの愛のない結婚生活。たいせつな母の死・・・・・。
    愛と死をテーマにした映画なのに、物語はユーモラスに、コミカルに展開されていきます。原作が本作の監督でもあるマルジャン・サトラビのコミック(2005年アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞受賞)であるらしく、そのためか映像もユニークです。ファンタスティックで、ノスタルジックで、エキゾチック・・・いろんな手法が楽しめます。とりとめのない回想シーンが続き、場面がどんどん変わるので一体どうなるの?と戸惑いつつ観ていると、最後にはそれらがキレイにまとまり、バイオリニストの奇跡の音色はどのようにして生まれたのか?妻はなぜバイオリンを壊さなければならなかった?若き日の恋はなぜ実らなかったのか?そして、主人公はほんとうは何に失望し、死のうと思うに至ったのか?が明かされていきます。美しくも哀しい物語に、ラストはホロリとさせられます。これは最近稀にみる、良く出来た上質の恋愛映画だと思いました。
    若き日の主人公が一目惚れした女性(ゴルシフテ・ファラハニ)の美しさには、目を見張るものがありました。彼女はイラン・イスラム共和国の女優なのだそうです。また、主人公の母親役を演じたイザベラ・ロオセリーニは、銀幕の大女優イングリッド・バーグマンの娘です。登場シーンはわずかなのに、印象に残る存在でした。

  • おしゃれ映画かと思ったら美しく、悲しいお話だった

  • ファンタジックな映像で、夢とうつつを行ったり来たりするみたいに、ふわふわしたお話。割と毒があって、少し悲しくて、なぜか温かみも感じる。
    ティム・バートンの「ビッグフィッシュ」とか好きだったら気に入る系。

  • 2013年8月5日(月)、鑑賞。

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