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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4907953043275
感想・レビュー・書評
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※ホラー要素あり。流血表現あり。
12歳のオーウェンは寂れた村に母親と二人で暮らしている。彼はいじめっこたちに学校でターゲットにされていたものの、離婚した母親に迷惑をかけるまいと孤独な日々を送っていた。そんなある日、となりに引っ越してきた少女は雪の積もる日だというのに裸足で歩いていた。彼女はオーウェンに出会った傍から「友達にはなれない」と言い放つ。しかし彼女の断言するようなその言葉とは対照的に二人は惹かれあう……。
ヴァンパイアを題材にした物語は数知れず。しかし個人的にはこの作品の放つ雰囲気がとても好きです。繊細でか弱い、一見すると少女にも見えるオーウェンと傍目には儚い印象を抱かせつつも雪道を裸足で歩き、寒さを感じないアビーの対照的な二人が雪景色に浮かび上がる様子は美しいの一言。遊び場での二人の奇妙で初々しい会話はこの作品のもう一つのハイライトと言ってもいいくらいです。ラストの結末は残虐かつスッキリと終わる感じを受けますが、これもひとつの因果応報の形なのでしょうか? それともアビーの「目には目を」の精神が成せる結末なのでしょうか。是非ご自身の目で観て判断して頂きたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示