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感想・レビュー・書評
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毒キノコ。
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映像化を先に見てしまったので、
序盤はどうしてもムロツヨシがよぎってしまったのだが、
いやはや、
いいぞ、へんてこな友情。
『ヒミズ』のように、
すっとあっけなく終わるのも、
いいぞ。
原作を読むと、
映画は過剰にドラマチックにしてしまったのだなということと、
森田剛が気持ち悪かったけど、
やっぱりイイ男感が残っていたのだなということが、
よくわかった。 -
サイコパスを題材としたマンガ。
ありきたりなサスペンスだと思ったけど、ラストのサイコキラーの絶望が描かれていて彼の救われない思いと救われたいという思いが印象的だった。 -
ヒミズに続きイカれた奴がマストで出てきますが、その誰もが人としてあまりに普通な苦悩や焦りを持っていて、自分と同じヒトなんだなあと思わされます。
本作は“アブノーマルに生まれてしまったヒト”を軸に物語が描かれています。やっぱりその中にもヒトとしての負の感情が生々しく見え、それでもやっぱり理解できないという恐怖が充満している。
ヒミズでは“病気”という言葉を希望に感じたのに、本作では希望には程遠い無責任な線引きに感じ、「あ、じゃあヒミズのソレもそうだな」と、二重のどん底に堕とされました。(たぶん住田は若いからそう思った)それでも森田を病気としか理解できないわたしは絶対に森田を救えないし、そもそも森田を救うとはどういうことなんだ?と、まずそこからわからない。ただただアブノーマルに生まれた森田という存在に怯え、森田と関わらず今を生きていることに安堵を覚えるだけというなんとも無力な自分を実感し、悲しみを通り越した虚無に襲われる。古谷実のマンガは最終的には悲しみの先の虚無にたどり着きますね。その虚無は忘れることはできても埋めることは一生できないだろうなと思いました。 -
稲中のノリで読み始めたのに、あれアレ途中からヤバイ展開に…。映画の予習で読んだけど、原作と映画は途中から違う展開なのね。
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映画を観る前に予習。
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大に借りた。最後どうなるのかなぁとドキドキして一気に読んだ。すごく面白かった。
ここまで到達するのかぁ。好きだなぁ。優しいなぁ。これを表現できるなんて素晴らしいなと思う。確実に心の中にこの漫画に反応する部分があって、病気のところなんてわかりすぎて辛かったよ。
オレはこの世に“病気”って言葉自体…いらないと思うんだよ?だって意味ないだろ?何か…歩いてる人に「歩いてますね」って言ってるみたいだ…
運悪く普通じゃなくなった人もいっぱいいるのにそんな人に病気って言ったら可哀相だろ?
オレはそのバカみたいな簡単さとクソ共の残酷さに…超ムカついてんだな
あの隣の部屋の人が犯罪心理を勉強しているところがまた皮肉で。
最後は泣いた。心で泣く作品だ。生きるのってつらい。「フツー」ってなんだろう。2016/05/16 -
異常と狂気の先にあるものは孤独と苦悩ー
前半、奇人に見えた岡田が実はごく普通の感情の持ち主だった事に意外性を感じると同時に安堵した。森田は最初から最後までサイコパスだったけれど、ラストの涙が哀れに思え少し救われた気がする。 -
様々な視点から、あらゆる物事を改めて考えさせられた。自分がマイノリティとして生まれて来ないとわからない苦悩があるんだと改めて気付いた。読む人によって解釈が変わってくるのが面白いと思う。