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感想・レビュー・書評
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本作に登場する主な登場人種/機械は、普通の植民地人(人間)のほか、体内に多量の電気を溜めコイルガンを操る《海の一統》、共意識を持つ "石工"(メイスン)= "昆虫兵" =《休息者》、アンドロイドの《恋人たち》=《娼婦たち》、シェパード号の制御プログラム "ダダー"、そして大きな体/琥珀の瞳/鋭い腕/絡む血をもつ《プラクティス》=《咀嚼者》など。
彼らの存在理由や因縁が明かされないまま、「メニー・メニー・シープ」は終了してしまった! しかも、成功したかに見えた革命が新たな人類存続の危機を招いてしまう、悲劇的な終わり方で。
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植民地である星から、唯一の宇宙船で逃げ出そうと企む臨時総督「領主」とレジスタンスの戦い、だと思って盛り上がっていく話を楽しんでいたら、思わぬ展開に。鍵はやはり異形の「イサリ」の謎にありそう。この植民地星の成り立ちに関わる話に留まらず、このシリーズの舞台となる世界観そのものの謎が明かされていくのかな。ちゃぶ台ひっくり返された感で、SFよりファンタジー、ラノベ要素が濃くなっているのは気になるが。まあ、SF大賞受賞作なんだし、続きいってみよう。
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長いシリーズの序章なので、かなりの謎を振りまいて終わったが、結末の意外性も含めて、一つの話として結構面白かった。
シリーズを通して、本巻の謎が明かされていくらしいので、のんびり続きを読んでいこうか、という感じ。 -
心理描写が浅く薄い。
描きたい物語に沿って人物を矛盾なく動かすために、わざと描写を削ったかのような印象。
そのため小説というより、作品プロット、設定書、歴史書のような淡白さがある。
恐らくだが、説明のされていない数多くの設定に細かいディティールが仕込まれていて、それを今後少しづつ開示して伏線回収としたいのだろう。
個人的には各設定はしっかりと説明した上で、複合的な解釈により伏線となるような作品のほうが好みなのでこの評価です。
まとめ買いしたので今後も読んでいきます。 -
普通の人間、アンドロイド、原住民などが混在する惑星で、暴君?を倒すために一致団結する主人公たち。最終的に暴君を倒したはずが、実は...。本書の結末が想定外すぎです。俄然盛り上がってきました。続編に期待です。