新潮 2013年 03月号 [雑誌]

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  • 新潮社 (2013年2月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910049010334

新潮 2013年 03月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 拾い読み。綿矢りさ『大地のゲーム』、テア・オブレヒト『青い海の精霊たち』

  • 川端康成に惹かれて。
    解説が興味深かった。
    タイトルひとつとっても、森鴎外の訳は的確であるし川端康成の訳は詩的である。優れた文章を作る能力は優れた翻訳をも創るのだな。

    絲山秋子の短篇2作と、もうここにはいない/ジョナサン・サフラン・フォア 近藤隆文/訳もよかった。

  • やっぱり、綿矢りさは天才だと思った。
    天性のセンスですよね。

    高橋源一郎さんも言ってたけど、
    アングラ超えて、意味の脱構築しちゃって、
    さて何を書くか、って悩んで書けなくなっちゃった世代を軽々と通りぬけて、
    同じ場所で同じテーマなんだけど、
    全く新しいものとして、表現できる。
    これってスゴイ才能だと思います。
    本人だって色々読んでると思うのに、過去に全く引きずられてないのが凄い。

    あと、震災というテーマについて
    はじめて真正面から取り組んでる小説を始めて読んだ気がします。
    「色々辛くて大変だけど、でも私たちは大丈夫!!頑張れる!!」ってハタから見るとそう見えるけど、決してそんなハッピーエンドではない、だからといってアンアッピーエンドではないところもまた素晴らしい。

    綿矢さん、まだ憤死読んでないけど、今後も楽しみにしています。

  • 〈綿矢りさ『大地のゲーム』〉表題のインパクトと冒頭をパラパラと読み面白そうだと思い購入したが、やけに重かった。近未来という設定もあってか今までの小さな世界から飛び出して世界がスケールがとても大きくなった感じ。読みごたえのある文章に唸りを揚げ、展開に息を飲み、そして正直この小説のポイントが掴めずによくわかっていない…結構難しい…。脱皮したのかな?すごいとこにいっている気がする。

  • 綿矢りさの『大地のゲーム』を読みました。
    近未来、広大な敷地を持つ、とある大学内で繰り広げられる壮絶な物語でした。
    読みはじめから、死に対する主人公幼少期の想いが綴られており、前作の『人生ゲーム』に続き、《死生観》を暗示する作品であることがわかります。

    未曾有の大地震・・・

    "世界の割れる音を聞いてしまった" "人の形を司るあの生命力のまばゆい光が一気に失われた"

    学内の治安は悪化し、喪失感も漂う。

    "みんな変わった。もちろん、私も。"

    "未熟で何もできない自分が直視出来ない"『私』の心の揺れ動き方が巧みに描かれています。

    カオスから生き延びた人達や社会は次第に様変わりして行く中、物語は終盤から一気に急展開し、凄まじい緊迫感と衝撃的な結末へ突き進みます!

    広い大地(世界)の中で、翻弄される者、生き延びようと必死にもがく者、人に縋る者、様々な人物像の描き方が独特で、いつもながら痛々しいです。

    あなたならどうする?と問われている気もしますが、あらゆる「死」を通じて、力強い生き方と気丈な精神を唱えたものであって、

    "大地に強い根を張るのはいま生き残った、これからの私たちだ"

    昨今の作品とは比較にならない程のメッセージ性を感じました!

    『かわいそうだね?』にも垣間見られる、癒える事の無い心の傷を、文章(小説)の中で描くことに果敢に取り組んだんですね!

    期待通りの秀作です!

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新潮 2013年 03月号 [雑誌]はこんな雑誌です

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