月影の鎖 -錯乱パラノイア- - PSP

  • 拓洋興業
3.93
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4520644400234

感想・レビュー・書評

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  • ファンディスクと同時購入。
    女性向け恋愛アドベンチャー作品です。
    終始暗く重いストーリー展開。各攻略キャラ毎に恋愛エンドと依存エンドが存在します。
    システム面は快適。

  • 大井川護

  • 乙女ゲーにしてはこの薄暗さ!このメリーバッドエンド感が半端ないなと思います。ただただ幸せになるだけじゃない、正直主人公というか周りへのああ村八分……とかエグさがすごいゾクゾクきます。シナリオも長め。
    ただキャラに対してのシナリオの扱いが結構露骨だな、とも思ったり。
    たまには心が辛くなるような乙女ゲーやりたいな~って時にはいいと思います。絵柄はやっぱり綺麗です。

  • あらすじを読むと難しい言葉のオンパレードなのでストーリー自体も難しく感じますが(笑)
    ざっくり言えば、
    ”かつて栄えた観光業(今は廃れている)に頼りきって怠慢に暮らしてきた島は現在赤字で、それを何とかする為の施策がコンサルタント(腹が黒いので当然施策もどこか怪しい)から提案される。
    怪しい提案の裏を探る主人公たちだが、次第に島は混乱し、他の(我侭で他人任せ、堕落した)島民たちから”村八分”の扱いを受けることになる・・・”という内容。

    ご近所さんから不当な扱いを受けることで主人公が”病む”という珍しい乙女ゲームで、それにより主人公が相手に依存するようなエンディングも。

    問題解決への道筋がキャラによって変わり、またそれが無理やりすぎず、ある程度理由づけがされている点が”さすがシナリオの安定性が高いTAKUYOさん”。
    しかしながら、全体的にハッピーな雰囲気は殆どありませんので、精神が弱っているときのプレイはお勧めしませんし、人を選ぶ作品だと思います。

  • 近代日本舞台の病み乙女ゲーで色付けされた、現代日本の社会風刺ゲー。

    シナリオとかテキストとか描写とかの粗がちらほら気になりつつ、理也くんとか理也くんとか理也くんとかにホームラン食らいっぱなしでときめき死にました。ありがとうございますTAKUYO様、愛も病みも大変おいしゅうございました(土下座)。

    スキップ機能と自動送り機能はとっても便利。選択肢が純愛/依存どっちの傾向なのかわかりやすいようで地味にわかりづらかったのは、ちょっと不便。
    イラストも美麗で特に色遣いが美しく、
    というか徳山靖彦さんがまさかモブ参加されてらっしゃって、相変わらずの素晴らしい演技力に惚れ惚れしました。おかげで市長好きだよ…!

    狂爛モラトリアム買うよぉ!

  • 【あらすじ】
    本土とは離れた小島にある街、紅霞市は温泉街と花町が特徴的な観光地。
    数年前まで栄えた観光業は現在衰退の一途をたどっており、街は苦しい財政問題を抱えている。
    そんな島の問題を解決すべく、市が雇ったコンサルタント・「深海」の黒い策謀に惑わされ、陥れられ、窮地に立たされる主人公はじめ攻略対象のキャラが、問題解決のために奔走するお話。


    【主人公】
    控えめ大和撫子系主人公で、「3歩下がってついていきます」的な性格と常識を持ち合わせた………ように見せかけて、実のところ思いっきり頑固な考え方の子。
    …ともすれば嫌われやすい主人公なのか…というとそういう訳でもない(頭は決して悪くなく、自分で考え決め、行動することもできる為)、不思議な子ですが、彼女の一番の特異性は
    <<メンタルが3次元の一般人並みに弱く「病みやすい」ところ>>
    …に他ならないと思います。
    様々な都合で周囲から孤立していく彼女がどう病んで、どう相手と接していくかが物語のひとつのカギとなっています。


    【攻略対象】
    特記すべき物凄い良いキャラがいる訳でも特徴的なキャラがいる訳でもないですが、基本を押さえていると思います。

    頭が良く、周囲もよく見えている「大人」だけれども腹の底が見えない「神楽坂」、
    まっすぐな性格で有能な人材だけれどまだまだ発展途上な「理也」、
    辛い境遇にあってもまずは周囲の感情に気を配ってとことん優しい「渉」、
    さびしがり屋で主人公と同等以上に病んでいる「望」

    尚ルートにより、各キャラがどれだけ他のキャラに絡むかは変わります。
    理也ルートでは比較的他キャラとあまり関わらないのに対し、神楽坂と望のルートでは全キャラ登場頻度が多め。


    【システム】
    ノベルゲーム。
    共通⇒神楽坂・理也ルート/渉・望ルート⇒各個人のルート、と分岐。
    「好感度」のほかに「依存度」というパラメータがあり、これによってエンディングが分岐します。


    【ストーリー】
    <<主軸>>
    どのキャラのルートでも市が抱える問題は一緒、敵も一緒。
    違うのは、それぞれのキャラのアプローチと、それぞれのキャラが問題解決に至るまでの道筋。

    それがこの作品の凄いところであり、ライターの力量の高さを窺わせるポイントだと思います。
    どのキャラも面している問題も敵も一緒なのに、それぞれが異なる問題解決の方法を見つけ出し、奔走し、解決へ至るのはお見事。
    敵が抱えるウィークポイントは読み手も理解しているけれども、キャラごとに「え、それでどうするの!?」という展開になっていくのは面白い。

    ただし「地雷」もあります。
    主人公をとりまく環境があまりに理不尽で読み手は鬱憤が溜まるし、主人公の病み具合にはこちらも引っ張られるし、バッドエンドの中には目も当てられないような悲惨な結末で終わることも…。
    主人公の殺人描写もあったりするので、苦手な人は要注意。

    <<恋愛>>
    まず特徴的なのは、渉以外のルートでは大概「主人公が」彼に迫っていくようなシーンがある点かなぁ、と思います。
    乙女ゲームで攻略対象に口説かれ迫られるのは珍しくないですがその逆は結構稀で斬新でした。
    …とはいえエロいのかというとそうでもないのでそっちの期待はNGですけれども。

    次に、やはり主人公が物語を進めると「病んでいく」点。
    通常、乙女ゲームで病むのは相手で、それを暖かく迎え入れるのが主人公の役目だったりしますが、このゲームでは「逆」の展開がしばし起きます。
    (とりわけ、年少2組のルートでは主人公の「病み」具合が目に付きます…)

    ほか、神楽坂ルートはハッピーエンドでも微妙にハッピーになりきれない点があります。


    【その他】
    絵がとても綺麗ですね!
    色使いも華やかです。

    攻略後に見れる「おまけ」がとても充実しているのはTAKUYOさんではいつものことですが、
    今回も例にたがわず充実した内容でした。


    【感想】
    直前に「しらつゆの怪」(※今年度の駄作オブザイヤーに堂々推薦いたします!)をプレイして、投げ出した後なので驚くほどとても楽しくプレイできましたw
    ギャグに笑ったり恋愛要素にニヤけたり…乙女ゲームってこういうものでしたね!
    苦行じゃなかった!

    しかしながら、主人公がどんどん後ろ向きになりどんどん暗くなるところは難点。
    私もお世辞にも明るい性格とは言えないので思いっきり引っ張られてしまいます。
    神楽坂ルートでは主人公がそこまで後ろ向きでなかったので良い!…と思いきやあまり後味の良いエンディングではなかったし…。

  • 乙女ゲームの多くはクライマックスで切なくなったりするような状態に主人公が立たされるというものが多いですが、、、

    これは最初から最後まで切ないです。。。こういう話が苦手な人には相当きついのではないでしょうか。主人公の価値観が相当暗いですし、置かれている状況も、悪化する以前から結構きついものがあります。さらに世界観を醸し出す綺麗なイラストや、市や食べ物の表現、ゆったりとした音楽が拍車をかけます。。
    私は主人公の価値観も暗い世界観も好きなので、楽しめ?ましたが…
    攻略キャラのみなさんもそれぞれにのっぴきならない事情がおありで(苦笑)
    なんというか日常のほんわりした会話にものすごく癒されました(苦笑)

    良作だと勝手に判断してますが人を選びそうです。。。

    私の独断と偏見では、日々の生活に?落ち込んだ方にお薦めしたいです。

  • 和洋折衷な世界観、絵も美しく、シナリオボリュームや台詞の言い回し等含め好きでした。
    主人公の行動に対する嫌がらせや仕打ちなど、後半はどのルートでも割と陰鬱な描写が多く、その果ての依存エンドは物悲しさ漂う…大正独自のハイカラさをアレンジしつつどこか艶っぽいゲームでした。

    主人公が乙女ゲームにしては特殊で、最初こそ器量良しですが進めると徐々に彼女の心の闇が浮き彫りになってきます。
    ルート次第では最初のお淑やかさが嘘のように過激な展開にも。私はその多様な変貌が何より面白いと感じました。
    そういった面から、第三者目線で楽しむ方にはいい作品じゃないかと思います。
    逆に言うと主人公の性格やストーリーの暗さなどが人を選ぶ内容にもなっています。

  • 重い、暗い、鬱の三拍子ときいて飛びつきました。
    序盤では、駐屯地推進派に利があると思ったので、楽しめるか不安になったけど、話を読み進めてそれなりに納得。
    権利ばかり主張する香ばしい感じの街の人たちには、実際いるよなあ…なんて連想して、イラッとしたり。
    乙女ゲームに何を思ってこんな地味で生々しいテーマを持ってきたのかと、ちょこちょこ我にかえってツッコミながらプレイ。
    望月恋愛ルートは終盤の甘さにジタバタしまくりました。
    ベタ甘ではないけど、大好物です。
    デフォ呼びボイスありがおいしい。
    相変わらずシステム周りは最高。(スクリーンショットが撮れないとこ以外。)
    イラストも満足です。主人公の横顔とかはちょっと違和感あるけど、目をつぶれる範囲でした。

  • システム面は問題なくサクサクプレイできました。
    オマケでシナリオを読むことができるので、間違えてスキップしても安心してプレイできました。

    シナリオは暗く、ギャグ要素はほぼないです。くすっと時々笑えるような内容がある程度です。
    乙女ゲームではよく主人公=自分という形でプレイすると思うのですが、これは適さないかなと思います。

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