北のカナリアたち [DVD]

監督 : 阪本順治 
出演 : 吉永小百合  柴田恭兵  仲村トオル  里見浩太朗  森山未來  満島ひかり  勝地涼  宮崎あおい  小池栄子  松田龍平 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101170142

感想・レビュー・書評

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  • 北海道 は 悲しい物語が あう。
    暗い空と 押し寄せる 波。
    真っ白な世界。

    なんと 雄大な風景のなかにある 小学校。
    厳しい冬。

    吉永小百合は あいかわらず 吉永小百合。
    こうやって,映画が つくられるのが、
    宝物だね。

    歌が すてきで 沁みとおる。
    それが 事件があって、歌を忘れたカナリアとなる。
    20年 たって、カナリアたちに 会いにいく。

    そのときの事件が ふりかえられるなかで
    それぞれがもっていた 想いを 吉永小百合に伝える。
    私がわるかったのです。と思っていた。

    カナリアたちは 雪の日によみがえる。

    いやー。
    すごい配役ですね。
    満島ひかり 宮崎あおい 小池栄子 
    勝地涼 松田龍平 森山未来。
    柴田恭平、里見浩太朗。

    森山未来の演技が ひかりました。

    ●北のカナリアたちの謎
    どうも,しっくりしないものがあった。

    それは 仲村トオルと吉永小百合のキスシーンである。
    いや~。
    その歳で キスシーンをできるということに
    ごりっぱ。えらい。と吉永小百合をほめてやりたい。
    そのことは、すごいとさえ思った。

    しかし、ドラマの文脈としてよくわからない。

    仲村トオルは 敏腕刑事として
    ある事件を追いかけていて、
    少女を間違って,射殺してしまったことが
    彼に 大きな 悔恨を のこした。

    それが原因で、島に警察官として左遷されて、
    海岸ベリの崖で、自殺しようとした ところを 
    吉永小百合に助けられるのである。

    その後も 仲村トオルは トラックに
    真正面から 歩くと言う 行為をしている。

    それは それでいい。
    しかし、なぜ 吉永小百合は 恋心を抱くのだろう。
    余命 半年と言う 旦那 柴田恭平が いるのだから、
    二人は 死ぬまで 待てばいいのではないだろうか。

    警官をやめ 島を離れる という 仲村トオルと
    白昼の キスシーンがあり,生徒が目撃する。
    このことが,先生への不信につながった。
    街中でも 噂 となっていた。 

    柴田恭平の死も 最後に 信人に手を振ったように
    すくなくとも、自殺の可能性さえもある。

    辛抱強く 我慢強い オンナ を演じてきた吉永小百合。
    が 女優として 脱皮したかったからといっても、
    遅すぎる 狂い咲き のように見えて 寂しかった。

    遠くからきた 仲村トオルからの ハガキに
    『生きている』と書いてあったのは、
    なぜか,非常に恥ずかしい気がした。
    そんなこと 書くかよ。
    オメー。大人のオトコだろ。甘えんなよ。

  • 原作を読んでないので何とも言えないが、浮気相手との葛藤をもっと色濃く演出したら深みを増したのになぁと思った次第。(東映〇〇周年記念作品だから、子供でも観られるように配慮したのかもしれないが…)
    まぁベストセラー作家の作品だけに、要所はしっかり押さえている(皮肉屋の私でも泣けた…)。

    追伸
    古希を過ぎた女優さんを、現役の女性役として起用するのはもういい加減やめて欲しい(逆に小百合さんが可哀想…)。

  • 最後まで暗い気持ちになりながらも、吉永小百合さんの美しさが良かった!子供たちの合唱が上手!

    • tesa2さん
      重いよね。吉永小百合が浮気するタイプには見えないし…
      重いよね。吉永小百合が浮気するタイプには見えないし…
      2017/03/28
  • 歌声と演技に感動しました。
    警官の仲村さんについてはちょっとよくわかんなかったですが・・・

  • 年末に、素晴らしい日本映画を見せてもらった。心の優しさ、厳しく美しい自然、実力派俳優の熱演。ラスト号泣……

  • 俳優陣が素晴らしい。
    子役の方達の歌も綺麗。

  • 日本最北の島で小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事件を起こしたことに疑問を抱き、かつての自分が受け持っていた生徒たちに会うため北海道へ向かう。恩師と再会した教え子たちは、それぞれに抱える複雑で苦しい胸中を明かす。

    大自然が画になっていますし、子供たちの「歌」を物語の重要なアイテムに活用するなど、良い演出で見応えはあります。
    ただ、どうも納得出来ないことが多いです。特にはると警官が不倫する件が、物語のトーンを乱しているようで解せません。後で調べてみたところ、この件は原作にない設定らしいです。
    また、はるが学校を去る理由も改変されていました。映画では不倫でしたが、原作では、溺れる裕花を救出する際、裕花よりも夫の救出を優先させたこと(確固たる理由がある)がきっかけで先生に対する不信感が募ったとされています。やはり、こちらの方がしっくり来ます。
    この映画は、改変したことにより全体の辻褄があっていないような気がしました。

  • 北海道の島で小学校の先生をしていたはる。教え子の1人が事件を起こし、それを機にかつての教え子に会いに行く。それぞれの生徒の当時の想いが語られる。私も田舎の島育ちで、周りみんながいろんな人を見てて、なぜかすぐにいろんなことが知れ渡るのがすごく嫌だったので、少女だった小池栄子が演じた七重の気持ちとかが分かって、嫌な気持ちに戻ってしまいました。ラストはちょっとドラマチックにしすぎだったけど、小さいころを過ごした濃厚な友情関係が離れて暮らしていても切れていないことがうれしく、思わず涙。友情ってね・・って感じでした。

  • (追記を入れたので再登録しました)
    物語は、図書館を定年退職した吉永小百合演じる「はる」という女性の処へ刑事が訪ねて来るところから始まります。
    「はる」は20年前までは島の分校で教師として働いていたのですが、とある事件をきっかけに、教師を辞め、追われるようにして島を去ります。その20年前の教え子の一人(鈴木信人)が殺人を犯し、残されたメモから「はる」の処へ刑事が取り調べに来たのです。
    鈴木信人と会う為に島に戻った「はる」が教え子を訪ねて行く過程で、当時の教え子達のそれぞれが、20年間心の奥に閉まっていたわだかまりや想いが克明に描き出されて行き、「はる」はなぜ教師をやめて島を出てしまったのか?・・・なぜこの教え子は殺人をしてしまったのか?・・・サスペンスのように物語が進むにつれて謎が解けていきます。
    撮影は私の大好きな木村大作が、利尻・礼文・サロベツの雄大でかつ、北限の厳しい自然を見事に映し出してくれています。更に得意の望遠レンズでの背景をぼかしたアップや逆光を上手く使ったカメラワークには、「さすが!大ちゃん!」と言いたくなるほどです。
    吃音の鈴木信人役を演じた森山未来の演技が泣かせてくれます。刑事役の石橋蓮司が最後にグッと引き締める。松田龍平も何故か良かった。
    そして感動のクライマックス。20年間歌を忘れていたカナリアたちが、廃墟と化した分校に集い、当時の歌を歌う場面には、想定の範囲内だったのですが、心の奥底から魂を揺さぶられ、号泣させられます。
    敢えて不満を言えば、仲村トオルと吉永小百合の不倫が、何か違和感があり、不自然さが残りました。
    (追記)
    原作の湊かなえの「往復書簡」の中の「二十年後の宿題」を読みましたが、「20年前の先生の夫の死と6人の生徒の目線での其々の想い」というフレームワークだけが同じで内容は異質なものでした。
    原作では先生の不倫とか、生徒の一人が殺人犯ということはありませんし、また舞台も北海道ではありません。
    小説のあとがきに、吉永小百合が脚本家の那須真知子に、この本の「定年退職した先生と教え子の話」を映画の中に取り入れて新たな脚本の制作を依頼したというインタビューが掲載されていました。
    映画と小説は異質な内容のものですが、どちらも良質のミステリーでした。

  • 「俺、兄貴二人が島でも有名な秀才だったでしょ。俺1人だけ頭悪かったから、医者の息子なのにバカだバカだって兄貴たちに。それで、つい憂さ晴らしみたいに信人をいじめてたんです」

    イジメの加害者も被害者なのかもしれない。

    同級生って、いいな、って思える映画。
    「お前は、1人じゃないからな」
    「みんな、あなたが、好きだから」
    森山未來の号泣シーンは、圧巻。
    (2013.5.18)

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著者プロフィール

映画監督。
1989年、『どついたるねん』で第32回ブルーリボン賞最優秀作品賞を受賞。
『顔』では、日本アカデミー賞最優秀監督賞、キネマ旬報ベストテン第1位など、主要映画賞を総ナメに。
その後も『KT』『亡国のイージス』『闇の子供たち』『座頭市 THE LAST』『大鹿村騒動記』など多数の作品を手がける。
最新作は、湊かなえ原案、吉永小百合主演の『北のカナリアたち』。

「2013年 『大阪に東洋1の撮影所があった頃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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