NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 植松さんを知ったのはTEDでのスピーチがきっかけでした。
    その後この本と出会いました。

    これは別にロケットを作りたい人に届けた本では有りません。
    工業系に務める人のための本でもありません。

    「純粋な夢」を取り戻すための本だと思います。

    子どもの夢を刈り取る大人たち。
    それに気付かず人形のような生き方を強いられている
    「大人になった子どもたち」を一人でも減らすためには
    ”植松さんのような生き方が「当たり前」なんだよ”って事を
    これを読んだボクたちはもっと訴えていかなければならないと思います。

    ただ、夢を刈り取る大人たちも被害者だってことも忘れてはなりません。
    なぜなら彼らも自分の親にそう教えられてきたのですから。
    恨んではいけません。僕たちができるのは次に紡ぐこと。
    そしてカルマを断ち切ることだけです。

    ボク自身、「できない理由」を探して
    自分を納得させることが当たり前でした。

    ただ、もう大丈夫。
    彼のような生き方を知ってしまったら
    ボクも動き出さずにはいられません。」

    鳥かごの中でエサを与えられて終わる人生よりも
    青い鳥を探しにいく旅のほうがよっぽど面白いに決まっています。

    ボクも植松さんと同じ道産子なので
    彼の道産子パワーに負けないように
    生き抜きます。

  • 宇宙事業は儲けない。目的は儲けることではなくて、世の中から「どうせ無理」を撲滅すること!

    「無理」と思ったら、始めてやった人のことを思い出す・・・初めてワインを作った人は?初めて飛行機を飛ばした人は?
    私も「無理」って思うタイプなので、そっか~そうだよな~と思わされました。

    植松さんは、本当にすごい。こんな人が増えたら、若者の好奇心をスクスクと育てることができて、日本のモノづくりも無事に復活するんじゃないか。いや、私自身も、やりたいことやって、自分も周りも元気にしたい!

  • 素晴らしい考え方と実行力。世の中にこんな人が増えて欲しいなと思った。

  • 途中で出てくる六本木在住で資金提供を申し出た人はやっぱりホリエモンか。
    「補助金や資金提供なしで借金で5億」はスケールがデカすぎる。
    さらに収益性を見込んでもいないのは本当に「宇宙事業をやる壮大な人」という感じ。
    幼少期のエピソードも含めて飛び抜けた人で、どことなくホリエモンっぽい印象も受けた。
    自分は才能を押し潰そうとする大人にはあまり出会わずに育ってきたし、世間的にもそうじゃないよねって風潮が強くなってきてるので、良くはなってきてるんだろうな。

    エピソードとしては「世界有数の実験施設なので実験するために人が集まる」という観点は応用できそうに感じる。
    たとえば会社の研究開発についても、珍しい機材だけ買ってサンドボックス的に試行錯誤する場を公に提供することで、うまいこと外注できたり?
    ある意味非合理的な意思決定をしてるからこそ競合がおらず、それでリターンを得られているとも捉えられる。

    そして「売らない努力」の発想も良い。
    ・値切る人に売らないことで利益を確保できるように
    ・納期を待てない人に売らないことで見込み生産や在庫が不要に
    日本は完璧主義が多いけど、ある程度切り捨てることによって全体が伸びるケースは常に意識をしたい。

  • 若い学生さんが読んだら夢と希望に溢れて頑張れる本だと感じました。自分はもう若くないので、本の中でもっと頑張ればいいのに!大人がこんなだから!と書かれているのがなかなかしんどく感じました。内容はとても前向きで、勉強に悩んだり進路に悩む学生にはとても良い影響を与えると思います。でもこれを読んだら、私がダメなのは大人のせいなんだ!と思ってしまいそうですね。これは誰に向けた本なんだろう…

  • Kindle Unlimitedで読了。
    日本には、世界に誇れる中小企業がありますが、植松電機もその一つですね。
    「どうせ無理」という言葉をなくしたいという植松さんの願いが心に響きます。
    子供たちの可能性を奪っていたのは、私たち親だったのですね。そして、私自身もすでにあきらめてしまっていたのです。
    子供たちに、若者に読んで欲しい本です。

  • 啓蒙本?いや違うな...。自己開発...も違うか。

    田舎の町工場のおっさんは、こうやってうまくいってるぜ。
    否定的に考えるんじゃなくて、肯定的にいこうぜ。
    だから皆も、そうしていこうぜ、って感じの内容かな。

    文は読み易いし、専門的なところもなく、1-2時間くらいで読めちゃう。

    読んでるときは、おおっとなるが、
    読みオワタ後内容ほぼ忘れる本。

  • TEDスピーチで大きな話題となった植松さん。

    私は当時、植松さんが好きすぎてその他出演動画も含め何回も見ていたので、この本には同じことしか書かれていなく少し物足りなかったが、TEDでのスピーチをまだ聞いたことない人には強くお勧めしたい一冊。

    町工場の地味なおじさんが語る、信じられないほど壮大で優しい夢とビジネスと生き方の講演。
    個人的には植松さんの語り口が好きなので動画も見てほしい。

  • 自腹で宇宙ロケットの開発に取り組む北海道の町工場のお話。
     といっても、宇宙ロケットがどうたら、というムズカシイ話ではなくて、宇宙ロケットの開発を通じて「こんなこと考えたよ」「こんなふうに思うんだ」という提言が情熱的に綴られている本。
     簡単なことばで書かれているので、とっても読みやすい。小学生にもオススメ。
     キーワードは、「だったら、こうしてみたら」。「どうせ無理」という言葉をこの世からなくそう!

  • 宇宙。
    自分が子供の頃は、冒険心や未来への希望という言葉とセットで語られることが多く、ワクワクした感情を引き起こされる存在でした。

    大人になったせいか、それとも大きな話題が少なくなったためか、宇宙に関して、未来につながるように感じる機会が、少なくなっているように感じます。

    この本は、町工場を経営しながらロケット開発に取り組み、発射を成功させたという、社長さんによる一冊。

    子供の頃から、好きなことにのめり込む性格だったという著者。
    学校の成績は上がらず、このままでは大好きな飛行機、ロケットの勉強が出来なくなると危機感を抱きます。

    しかし努力と運もあり、大学に入り学びたかった学問を、専攻できるようになります。
    以降も、周囲からは「実現不可能」と言われながらも、あきらめず努力を重ねることで、夢を実現していきます。

    全体を通じて感じたのは、「周囲に合わせて自ら萎縮してしまうのは、やめましょう」ということ。
    自分自身を振り返っても、周囲の評価を気にするあまりに、選択を変えてしまった行動がけっこうあったなあと、反省させられました。

    さらに、「願えばかなう」というだけでなく、人脈の大切さ等、夢の実現に向けたアプローチについても言及されていて、若い世代の人たちには指針となる内容だなあと、感じました。

    「疲れた」世代の自分にとっても、「今からでも遅くない」とパワーをもらえるという意味で、読んで損はないと感じた、一冊でした。

    『下町ロケット』池井戸潤
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4094088962
     
     .

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著者プロフィール

【植松 努】(うえまつ・つとむ)
 植松電機 代表取締役 1966年北海道芦別市生まれ。株式会社植松電機・代表取締役。株式会社カムイスペースワークス・代表取締役。NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)・理事。植松電機で世界水準のロケット開発、微小重力の実験、小型人工衛星開発などを進めつつ、子どもたちの夢を育てるロケット教室で年間1万人以上の子どもたちと一緒に活動している。これらの活動を通じて、人の可能性を奪う言葉である「どうせ無理」を無くし、夢を諦めない事の大切さを伝える。2010年4月より「より良くを求める社会」の実現に向けて、赤平で「住宅に関するコスト1/10、食に関するコストを1/2、教育に関するコスト0」の実験を行う「ARCプロジェクト」を開始。2014年に公開されたTEDsapporoでの「思うは招く」のスピーチは688万回再生(2023年1月6日現在)。

「2023年 『社会を変える学校、学校を変える社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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