頭がよくなる思考術 頭がよくなるシリーズ [Kindle]
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2005年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (98ページ)
感想・レビュー・書評
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▶︎他人の思惑という狂気
他人の思惑とは、「自分が事実だと思い込んでいる妄想」である。
この言葉にどれだけ救われただろう。
人は妄想・幻想の領域を発達させることで繁栄を遂げた(貨幣や国など)が、逆にそれを事実の等価物だと考えてしまう病を抱えることになった。
しかしその病も、深い洞察を持ったこのような言葉が癒してくれる。
例えば、自分の場合、仕事で上司に小言を言われたり、失敗をしたりするとこの妄想がむくむくと頭をもたげる。
だがそれは妄想に過ぎないと分かれば、笑ってしまえるほどバカバカしいもの。心がフッと軽くなる。
頭が良くなる思考術は書かれていないが、仕事術・人生論の書としては一級の処方箋なので、その視点から本書を読んでみてはどうだろうか。
◻︎満足に確かな幸せを噛み締める
幸せとは偶然の産物で、自分の力で掴む満足だけが確かな幸せを与えてくれるという洞察も素晴らしい。
幸せを他者に見てしまったり、より良いものがあるんじゃないかと妄想にとらわれ、目の前の満足を取り逃がしてしまうことは何度も繰り返してきたし、これからもそうなのだろう。
でもその度に、パスカル『パンセ』の言葉との出会いが救いになりそうである。
「現に味わっている快楽を偽りと感じ、まだ味わわない快楽のむなしさを知らないところから、移り気が生まれる」
現に味わっている快楽に満足を見出してゆくことを指針にしたい。 -
考えるとは自分の解をもつこと。そのためには知識を付けなければならない。興味を持つことで、世界が新しく思える。知識を増やそうと思えた一冊
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まあ、わかってるよ!っていう内容
自分にとっては可もなく不可もなく -
人と違うことを恐れないこと
やりたいことは積極的にやること
たくさんの人と忌憚なく議論をすること -
手っ取り早く考え方や知識を入れるには便利な本。
著者の知識量の多さが垣間見れる上、多くの素敵な言葉に出会えるだろう。
ただその深さを求める本ではない。知識を常に追い求める可能性を感じた。 -
さくっと読み終えることができる。
長期的にうまくいくマインドセットを学べる。
手元に置いておき、暇な時にパラパラ読み返せると良いかも。
自分としてはマーカーを引いた箇所が、他の本に比べ多くはなかったため、星3つ。
人によっては星5にもなり得る本だと思う。 -
全てがごもっとも!という感じはなかったが、参考になる考え方もあった。
自分は人から見たらこうだろうな…と客観的に見れたり考えたりできる言葉もあった。
薄くて読みやすい一冊。