値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国 [Kindle]

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著者 : 柳沢有紀夫
  • 朝日新聞出版 (2013年2月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (100ページ)

値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国の感想・レビュー・書評

  •  物の値段について外国を5つのグループに分けて紹介している。一般的に物の値段は需給バランスによって決まり、供給状況が国によって違うのは想像に難くない。しかし本書で浮き彫りにされているのは、むしろ需要の違いだ。

     人々が何に金をはたくかということは、文化的な違いが大きい。本書のグループ分けは主にそちらの観点から行われ、似たような傾向を持つ国がまとめられている。社会保障を充実させるために高額の税金を払っている国、とにかく見栄を張るために出費を惜しまない国、極端な貧富の差を乗り切る知恵、などだ。

     知っていることもあれば全然知らなかったこともあり、何かの役に立つというわけではないが興味深く読むことができた。

  • 「各国のモノやサービスの値段を比較すれば、それぞれの『真の姿』が見えてこないだろうか?」という考えから、「世界20か国に住む日本人ライターにそれぞれが暮らす国の物価について執筆してもらった」本。
    価格は需要と供給の関係で決まるので、モノの価格は、それぞれの国民が何を欲し、何が不足しているのかを示すシグナルである。したがい、各国の価格を調べれば「真の姿」は見えないまでも、各国の事情は分かるはず。この発想は面白く、読みやくストレスを感じない読み物になっている。

    印象に残ったのは、
    ・オーストラリアのフードコートなどで一番安いランチは日本食。これは日本人の生産性向上の努力に関連している。
    ・「女の子はきれいじゃないと価値がない」という類のことばをたくさん耳にする韓国では、赤ちゃんのころから「この子は生まれつき二重まぶただ。整形費がかからないね」と枕元でささやかれる。
    ・ケニアでは多く買うほど単価が高くなる値段設定。これは「まとめ買い」ができるというのは、経済力の大きさを表すから。

    20か国の中にはたまたまインドネシアは含まれていない。自分なりの印象を紹介すると。

    ・2012年、13年にインドネシアの最低賃金は6割上がり、所得が3000ドルを超える中間所得層も激増している。一方、インフレ率は、昨年燃料の補助金削減で8%を記録したが、2012年は4%。国民の購買力は確実に上がっている。
    ・これにより、国民が欲しいモノも広がりを見せている。例えば、マンダムの男性化粧品、ユニ・チャームの製品が爆発的に売れるようになってきた。
    ・一方、最低賃金の上昇は会社勤めの人々をカバーするだけであり、この恩恵を受けていない層も多い。また、この層は高等教育を受けられず、なおもインドネシアは貧富の差が縮まらない構造を有する。
    ・インドネシアでは昨年自動車が123万台売れた。服の色によって、その日の車を選ぶという人がいる一方で、1日2ドル以下で生活している人々は5割。米国型の貧富のピラミッドがインドネシアにも存在する。
    ・以上のような社会を反映して、インドネシアでは同じ物でも、安く買う手段が発達している。例えば、野菜はマーケットで買うのと、行商人から買うのとでは値段が大きく違う。また、ばら売りを利用している人も多く、洗剤なら一袋5円で買える。
    娯楽に目を向けると、映画館では、ゴージャスな設備で、話題の映画を日本より早く見ることができる。入場料はたった450円。しかし、最低賃金が2万5千円の人々には、この入場料は決して安くはない。
    先週の日曜日の午後、米国で記録的な大ヒットとなった「ゴジラ」を見に行ったが、映画館は(予想通り)ガラガラ。多くの人は、海賊版のDVDを家庭で楽しむ。DVDの海賊版は1枚50円が相場。これなら、映画館から足が遠のくのもうなづける。DVDの海賊版は映画館で隠し撮りされているのが売られているので、映画館の雰囲気も同時に楽しめる。

  • 目的
    色々な国の事情を知りたかった

    感想
    社会保障、学業、食品の安さを(食料自給率や名目GDP)などの数値や地形から考えてなぜ安い、高いのかを考えて説明してくれているのは参考になった。

    特に残った印象は、
    オーストラリアは隣接国もなく、競争がない緩い国
    スウェーデンは物価と税は高いが、社会保障が最高
    ドイツは娯楽を政府が管理・積極的に援助
    スペインは食事5回もして安い緩い良い国、ただ財政は悪い。楽観的な国
    オランダは走行距離で税をとる
    韓国は学業第一主義、単純労働者の賃金が安いため必死
    ポーランドは美しい物に目がない。美人多そう。
    ドバイはルールさえ守れば、外国人労働者にもしっかりとした待遇がある。
    中国は人口13億人。やべー。貧富差が激しい
    スピード感あるけど、職人が育ちにくい国民性
    カナダも、社会保障いい。移住者にも優しい。移民を受け入れる為高齢化社会進行を防止できている。
    シニアホーム超いい

    独裁国ウズベキスタン、旬の果物は超安い。最高!
    農産物や公共料金は安いけど、娯楽は高い。日々の生活を地域コミュニティで楽しんでいる。
    スイスは生徒のニーズにあった教育方法として、高校生3年生の時から学校はあまり来なくていい代わりに、企業のアルバイト経験などを行わせている。→経験値を上げさせるため。日本と違い新卒優遇ない。


    反省
    もうちょっと各国の名目GDP、食料の安さ、社会保障がどうちがっていたのかの3点は比較できるようにしっかり見ておくべきだった。
    文章の流れを掴んで、著者がどういう文章を書いてくるだろうか考えながら読むことが大切ですね。

  • 世界各国に住むライターが、ビックマックセット等の世界共通で売られているものの物価を元に、経済状況や生活レベルの違いをレポートしている。

    その国に行かずして、どんな暮らしをしているのか、旅行ガイドでは分からない実態について垣間見ることができる。

  • 世界各国で生活をしている方からのレポートから、その国の実情を詳しく知ることができた。特に、実際に生活されているからからのものなので、より詳細に、知ることができた。
    自分は、ニュース等でその国の表面上のイメージしか知らなかったり、この本によって、イメージとして持っていたものが間違っていたり、裏があることを知ったりと大変参考になった。
    いろんな国のいろんな事情を知ることによって、もっともっと深堀りして知りたくなった。
    この本で良いきっかけをいただいた。

  • 場所が変われば生活が変わる。日々の生活を支える様々なモノの値段からその国の実情が見えてくる。お金で計ることができる価値も国によって大きく変わることの発見。

  • 世界20カ国のお値段を比較しつつ国民性とかを解説した本。
    あとがきで編者自身が述懐しているとおり、20カ国はちょっと詰め込みすぎなのでステレオタイプっぽい分析になるところは仕方ないと思いますが、それでもいろんな国の貌が見られて面白かったです。
    国ごとに別々のライターさんが書いているけど、いくつかの特徴で分類わけしていることと、ある程度フォーマットに統一感があって読みやすいところも良かった。

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