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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (298ページ)
感想・レビュー・書評
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例えを使用してわかりやすく解説しつつ、けれどわかりやすさ故に正確性を犠牲にすることはしない、というコンセプトで書かれた本。
しかし、やっぱり正確性を犠牲にしていない分、素人の自分にはやや難しかった。
陽子がプラスである、というのは化学で確かに習ったが、言われてみれば、それで陽子同士が反発してとんでいかないのはおかしい。
そこに働いている力が陽子同士をくっつける力。強い力の一種である核力であるとのこと。
これが大変不思議な力で、離れると殆ど作用しない、接近した場合に非常に強力な力、という……たしかに我々の身の回りにある電磁気力と異なる力なんだなあ、と感じた。
そして、弱い力が強い力が及ぶ範囲で発現しないから、強い力に対して弱い力、というのも、なるほどなあ、と興味深かった。
中性子を陽子に変えるという、特殊性の例えがクラスと学年の例えでわかりやすく説明されている。
後半にいくにつれて、正直内容の3割も理解できなかった(わかった気にもなれなかった)のだが、強い力と弱い力が日常で働いている力と異なることは納得できて楽しく読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
強い力と弱い力がどの様に理論・実験の両面から解析されていったかわかりやすく書かれている。素粒子の標準模型を「学校の学年」で例示し、強い力はクラスを替える、弱い力は学年を入れ替えるとの説明には目からウロコ!