その夜の侍 [DVD]

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監督 : 赤堀雅秋 
出演 : 堺雅人  山田孝之  綾野剛  谷村美月  高橋努 
  • キングレコード (2013年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003817688

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その夜の侍 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • ★ケンちゃ~ん!また隠れてプリン食べているんでしょ!★

    堺雅人が演ずる中村ケンちゃんは妻を轢き逃げされ
    妻の死を受け入れられず、弔い方もわからない、
    妻が残した留守電メッセージを5年も呪文のように聴く男。

    一方、ケンちゃんの妻を轢き逃げした木島(山田孝之)は
    人を撥ねた直後に
    ”あ、サバ味噌の匂いがする・・・どこかで今夜はサバ味噌だな”
    という状況判断に乏しい頭のおかしな男。

    この2人の男が5年後の大雨の中で対峙するが、
    こんばんは、と互いに挨拶を交わしてから取っ組み合う。

    おかしいのはこの2人だけでなく登場人物全員がズレズレ。

    案外、あたしも周りの知人達も一見、
    正常のような気がしているだけなのかもしれないと思った。

    ラスト、ケンちゃんがプリンを頭や顔に塗りたくり
    留守電を消去するシーンが印象的でした。

    山田孝之、もっと凶暴さがほしかったな。

  • 救いようのない人間性のひき逃げ犯を演じるのが、
    山田孝之さんがうまい!

    それに恐怖感もあって
    なんとなくくっついていってしまっている
    綾野剛さんも演技がうまい。

    この映画のテーマは
    なんでこんなこと(=反社会的な行動)やってるの?/したの?
    という問いに対する複数の
    「なんか、、、暇だから」
    という答えにある。

    「暇だから」とてつもなく「暇だから」
    恐喝するし、その共犯するし、売春もする。


    それってある意味、真実なんだろうなって思う。

    悪いことをしないのは道徳を守っているというよりもそんなことするほど暇じゃないから。

    そういう側面はこの世界のどこかに絶対にあると思った。


    そして、
    主人公のいう「話をする」「ただ日常の話をする」という行為が
    無辜の人々を犯罪加担から救うこともほんとうにあるのだろう、と思った。

  • 演技派の役者陣をそろえてて、それがすごく重くて怖かった。
    山田孝之好きだけど、この役はすごい怖い。
    絶対こんなヤツいるいる!と思えるそれだけリアルな感じが怖い。

    ただ、最後何?
    復讐はきちんとして欲しかったってのがね。
    それだけ山田が憎くなる。
    でも実際問題できないのもわかるんだけど物語だから・・・すっきりして欲しかったってのはある。
    結局弱い者は泣き寝入りなのかと・・・悲しくなった。

  • 妻をひき逃げされた
    (犯人は結局見つかり服役)主人公が
    出所してきた犯人につきまとい、
    食生活をチェック!

    最終的に嵐の中揉み合いになった後、
    「君は…何となく生きている…!」と伝え
    釈然としないまま犯人はカラオケへ、
    主人公は日常に戻る。

    と書くと身も蓋もないのですが、
    主人公が見ていない犯人の生活描写で
    犯人がもう本当にどうしようもなく、
    悪気がないとか根は良いなどの概念を越えて
    底が浅くティッシュペーパーのように人間性が薄く
    最終的に主人公が悟るように
    ただただ何となく生きている動物に近い男なのだと
    視聴者に分かるのです。

    だから主人公が犯人を殺すことを希望し
    仮にそれができたとしても、
    犯人は殺されることに恐怖はするけど
    何で殺されるのか説明されても理解できないだろう。

    犯人的には奥さんを轢いたのは事故だし服役もしたのに
    なんで復讐されなきゃいけないの的な感覚と推測
    =それして意味あるの?

    主人公が犯人を殺さなかった訳としては
    結局犯人の行動(とシミズ推測)が示唆するように
    殺す意味は全くない、と感じたからと思われ
    妻が戻ってこないしもういない、ことが実感を伴ったからと思う。
    留守電消してプリンを破壊してましたしね…ここ泣ける…。

    でもせめて犯人を半殺しくらいにはして欲しかったよね!

    泣けるといえば
    黄色いソファが欲しい警備員さんとトモロヲさん、
    後日談として結ばれて欲しいよね!

  • 「一人じゃないっていいですね。」
    警備員もおっさんもあのお友達?舎弟?もコガネムシだったんだね。
    危ないのに嫌なのに近寄ってく。

    しかし、山田孝之のクズっぷりすごい。似合うなー。すごいゲスい。
    堺雅人のじとーっとした汗まみれのあの感じ、初めて見ました。かっこよく見えないの。凄いね俳優って。(今きらきらしてる役が多いから)
    あと、個人的に安藤サクラ苦手なので、あの役が異常に腹立ったw

    最後、留守電を消してプリンをかぶる意味。
    「お前を殺して、俺は死ぬ」
    殺せなかったから死ぬことは止めたんだなって。
    妻から止められてたプリンを喰いまくる行為や喫煙は緩やかな自殺だったんだね。と解釈。

    この中で一番すごく感心したのは、木島(山田孝之)がタイタニックを借りに行かせるところ。
    リアルだと思った。居るんだよ。映画と言えばタイタニックという類の人。(いやタイタニックを否定してるんじゃなくて…)

  • 2012年。自分の中では裏アカデミー最優秀作品賞。
    (ちなみに表向きは北のカナリアたちでした。)

    ぐるりのことを観たときくらいの衝撃。
    いや、それとはちょっと違うな。

    シリアスなはずなのに、アルゴとは違う意味で笑えて、

    でもラストの堺雅人に激しく感動。

    人が立ち上がるということは、
    理屈やセオリーではないのだ。
    乗り越えるために必要な時間も手段もその人それぞれ。
    それは誰にも無理強いできないし、
    かっこわるくてももがいて、もがいて、
    苦しんで、
    その人自身が納得して初めて、
    乗り越えたと言えるのだ。

    その姿には誰も笑えないし、
    むしろ涙さえ流れる。

  • 妻の久子(坂井真紀さん)を轢き逃げされた中村健一(堺雅人さん)は、犯人の木島(山田孝之さん)が檻の中にいる5年間、毎日、命日に久子からかかってきた留守電を聴き、復讐心を忘れない様、努めていた。出所した木島の素行の悪さは相変わらずで次々と問題を起こしていくのだが、久子の命日についに健一と直接対決となるのだが。。。

  • 冒頭のひき逃げシーン、あまりの怒りに観続けることができず、終了。それだけリアリティのある描写だったのかもしれないが…。
    定額制見放題でなく、お金を払っていれば、頑張って最後まで見たかもしれないが、残念。

  • コメディかな?観客を逆なでするようなキャラやセリフ、シーンが何の為に存在しているのかが全くわからず、不協和音をたてていて、ただただ不愉快であった。こういうチグハグな会話や人物って日常に潜んでいますよね、っていう狙いが透けて見えたから余計に辛かった。

  • キャスティングは抜群。堺雅人もいつもの定型的な演技ではなく、「ああ、こういう駄目な男がいるだろうな」という気持ちにさせてくれる。ただ、物語自体はあんまりにも観念的だし、最後の対決のシーンのダイアログは「いったい何なんだ」とがっくり。「平凡がいい」「退屈だから」という伏線が張られているにしても、これはあんまりではないだろうか。個人的には警備員の将来がとっても心配なまま終わった感が強い。それにしても安藤サクラはカラオケがうまいな。

  • なんの予備知識もなく見た。
    どうしようもなく心が抉られる作品。
    賛否両論で評価が割れてしまう理由もよくわかる。

    元は舞台とのことで、確かに舞台映えするストーリーで、
    演劇界では問題作として普通に受け入れられる作品だったかもしれない。

    兎に角まず、俳優陣の演技力の凄まじさに圧倒されてしまう。

    正直共感出来る登場人物というのはいなくて
    際立っているのは山田孝之さん演じる木島宏のどうしようもなさだ。
    ただ、堺雅人さん演じる中村健一も今ひとつ、一言で言うなら病んでいる訳で。
    新井浩文さんが演じる健一の義兄青木順一にしろ、綾野剛さんが演じる小林英明にしろ、どうしてそれぞれ健一と木島にそこまでしてやるのか
    自分にはどうにも解せなかった。
    人間、必ずしも行動に理由があるわけではなく、理由はないけどどうしてもこうしなければならなかった、ということもあるわけだが。

    本当に演技力が素晴らしく、先が読めない。
    健一が何をしたいのか、何をしようと思っているのか
    最後まで読めないし、多分自分でもわかっていないのだろうと思う。
    インタビューで、堺さんとしては希望を、監督としては何も解決していないことを描写したというのを読んだが
    本当にどうという答えが無いラストなので、そういったものが苦手な人には不向きな映画だろう。

    私は、復讐できないのを悔やんでいるようにも、自暴自棄になっているようにも見えた。そしてまた、川村などと多少なりとも距離を詰める未来もありえないことではないのではないかとも思った。

    健一のキャッチボールの後、思わず高橋努さん演じる久保浩平が涙するシーンは
    地味ながらもぐっときた。
    なんだかわからないけどふと涙が流れて、思わず感情移入したりほっとしたり
    いろんな複雑な思いに囚われることが、時にはあるはずだ。
    とてもリアルな涙だったと思う。

    谷村美月さん演じる関由美子は非常に不思議なキャラ。
    何故木島に惹かれたのか。何か鬱屈したものが彼女の中にもあったのか。
    狭いアパートの部屋にソファを買いたい、雨が好きという彼女にも
    仄暗い怖さと切なさを感じる。

    小林は何故木島とつるむのか。久子をひいてしまったときにも
    ずっと震えながら救急車を、と言っていたし
    星や青木に対しても常識がある風の態度を取る。
    木島が怖いとも言う。木島の暴行行為を止めようとしつつも
    言うばかりで行動にまでは移せず震えている。
    それなのに、木島には自分がいないと駄目なのだとも言う。
    そんな彼が、木島と星が立ち去った後青木に対してどうするか読めなかった。
    助けるのか埋めるのか、どっちでもありえると思った。

    結局助けてくれた小林に対して、冷静に丁寧にいつも通り振る舞うかと思えば
    突然怒りをぶちまけ、言うつもりではなかったと謝るのに
    また小林にあたるという矛盾やギャップもまた人間らしい。

    やりたい放題で怖いもの知らずに見える木島ですら
    健一に復讐されると思い多少なりとも脅え
    待つことを嫌い包丁を隠し持ったまま大声で呼ばわり迎え討とうとする。

    人間のあやふやさ、惰性でも生きていけること、煮え切らなさ、孤独
    様々なことが空恐ろしく感じる映画でもあった。
    一歩間違えば誰でも、この登場人物の誰かになりかねない。

    健一と木島のあの夜の対峙シーンを、監督は決闘と呼んでいた。
    だからこのタイトルなのかもしれない。
    あの瞬間は、2人とも本音でぶつかっていたのかもしれない。
    2人とも自堕落な生活をし、煙草やプリンなど体に悪いものも手放せず
    周りに迷惑をかけつつ助けられて生きているという共通点が図らずもあるのだ。

    映画の宣伝で、堺さんが「見ると気分が悪くなるから見ない方が良い」と... 続きを読む

  • うーん。。。
    期待しすぎてしまった。

    残忍な山田孝之とイケてない中年 堺雅人。
    作品全体に笑えないシュールさがちりばめられている…けど私は面白く感じなかった。

    人間のクズである山田君の役が、最後の雨のシーンで突然人間味を増すのが理解不能でした。

  • 小さな鉄工所を営む健一は5年前妻をひき逃げにあい亡くしていた。
    ひき逃げ犯の木島は刑期を終え出てくると、1ヶ月前から「お前を殺して俺も死ぬ」という脅迫状が届くようになる。

    復習物かと思ったら、それぞれに孤独を抱える人々の物語でした。
    思いだけじゃなく、笑えるシーンも結構あります。
    安藤サクラさんは出番少しだけど、相変わらず存在感凄いなー!

  • 「お前を殺して、俺は死ぬ。」という手紙を木島に送り続ける中村。悪と理性がどこまで闘うのか。
    そして木島と中村のそれぞれが抱える心の闇、孤独感がこの作品を見るときのポイントになるのかもしれないと思いました。

  • 『お前を殺して、俺は死ぬ』 終始暴力的なシーンがあり観ていて重かった。売れっ子俳優達に誘われて観た人はさぞかしガッカリしただろう。けれども内容は良かった。それぞれの日常の鬱憤がドロドロと流れていく。何となく生きている皆様、1度侍になってみてはいかがでしょうか。

  • 平凡は全力で築き上げるもの。平凡になれないひとたちが平凡で他愛ない毎日をすごそうと色々道からはみ出しながら悪戦苦闘する話。
    シリアスなのかギャグなのかよくわからないけど堺雅人と山田孝之の演技がすごい。健一と風俗嬢との会話が好き。表現は暴力的だけどなんやかんや誰も殺されないし前向きな終わり方っぽいしある意味あったか映画のような気もする。

  • 登場人物全員がそれぞれの“ただしさ”を持っているのだけれど、それらは個人のものであって他人のそれとは一致しない。ぜんぶが平行線上にあってけっして交わらない。だから、どうしようもない“ズレ”が生じる。ひどくもどかしい。
    そんな“もどかしさ”を終始感じながら観ていた。

    赤堀監督の作品は初めて観たが、これを観てほかのものにも俄然興味が湧いた。

  • 山田孝之、堺雅人、新井浩文と俳優陣は豪華なのに。まあ暗いし単調。エンディングも煮え切らないし。よく分からなかった。ただ何もない。こういうのでも好きな人は好きなのかな。

  • 演技のレベルは皆さん高いのかも知れませんが、内容が暗い。

    皆んな、独りは嫌なんでしょうね。

  • 2015/10/10鑑賞。
    なんか、演劇鑑賞に行ったような感覚に陥る。
    そして再認識。
    堺雅人の演技が、どうしても苦手だ。
    堺雅人は何をしてもベースが堺雅人。
    山田孝之のクズ男ぶりと堺雅人の狂気じみた根暗具合が一番の見所かと。

  • ずっと暗い感じだからきっと出演者が他の人たちだったら見なかったんだろうな。
    自分の想像の範疇を超えたところが多くてなかなか難しかった。

  • ごくふつうの人の日常とは「他愛のない話」ができる相手がいること……?

    思いつきで暴力をふるう男と復讐心で追い詰める男
    殺すのか殺されるのか決行の日までの奇妙な関係

    自分も死ぬと決めた決行前日の男の行動が滑稽なほどの哀しい

    パシリにされる人のいいおじさんの田口トモロヲと
    部屋に居座られる気の優しい女の谷村美月が
    なんとなく好きだった

    とりあえず
    しばらくプリン食べたくないな……

  • 映画的には始終だらだらな展開で退屈。悪役の山田孝之の演技だけは息を呑んだけれど、残念ながらそれだけ。

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