蒼ざめた眠り (小学館文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの香納諒一作品。氏らしいハードボイルドではあるのだが、今ひとつのめり込まなかった。
    たぶん題材自体が魅力的ではなく、また脇役たちのキャラクターにも惹かれるところがなかったからだと思う。
    最後のどんでん返しは、もはや無理やり感があったし、エピローグの別れもやや唐突な感じが否めなかった。
    決して面白くない訳ではなかったし、ほぼ一気読みに近い状況でもあったのだが、ただ、ハードボイルドを読んだことがない人に勧めようとは全く思わない作品ではある。

  • ハードボイルドだからといって、

    いつもいつも、スリルやサスペンスがなきゃダメというわけではない。



    ストーリーは静かに展開していっても、

    登場人物の生き様が切なかったり、

    心に深くしみ込んでいったりと、

    そんなハードボイルドもアリだろう。



    どうも、主役に心が添っていかない。

    なんとなく、うわすっべりで眺めている。



    どの登場人物にも共感しないし、

    思いれを持てない。



    主役も過去に挫折の経験があるようだが、

    それがもたらす影、引きずることで深まる謎なんてものも

    ないし…、



    最近、この作家さんの「幸」を読んだが、

    あちらは、登場人物がなかなか魅力的だったから…。



    廃墟ばかりを撮影するカメラマンの辰巳は、

    地方の廃ホテルで、ある女性ジャーナリストの絞殺死体を発見する。

    彼は、ひょんなことから、殺害された女性の元夫で地元の新聞記者、安昼から

    事件解決の手助けを頼まれる。



    最初は乗り気ではなかった辰巳だが、

    相棒以上恋人未満の不二子が何者かに襲われ、

    意識不明の重体に陥ったことから、

    本気モードで事件を追うことになる。

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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