小さいおうち [Kindle]

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著者 : 中島京子
  • 文藝春秋 (2012年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (319ページ)

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小さいおうちの感想・レビュー・書評

  • 20161229読了。
    居場所をめぐるお話。居場所を失ったとしても人は生きていかなければならないんだなあ、みたいなことを思った。大切な本になりそう。戦前の豊かな東京の暮らしが活写されているのも良い。

  • かわいらしいおばあちゃんの若かりし日のお話。当時の国内はこういう雰囲気だったのかしらんと思わされる。矍鑠としたイメージだったので、晩年、過去の出来事に後悔していたとは意外な気がした。最後に謎は残さないでほしかった。

  •  坂の上の屋根の赤い小さいおうちに住む人々のお話。
     人の気持ちの割り切れなさが,悲しくもあり,美しくもあり。

     読んですぐ後に映画を地上波放送していたから驚いた。

  • もう一回読み込もう!! と思ってしまった。
    読みやすいが、なんかふわっとした空気感。

  • ■ 14207.
    〈読破期間〉
    2014/10/26~2014/10/30

  • ふらっと手にとって、ふらっと読んで。
    正確に点数を付けるなら3.5といったところ。

    読んでいる間は、ふわふわとしたどこか現実味のない語り口に「いったい何が主眼なんだ」と、置き所に困りながらも、だからこそ読みやすくすいすいと読み進めました。

    タキさんという女性が女中として奉公していたころの物語を、本人がノートに書き連ねた形で物語は展開していく。
    14の頃から女中として働いていたタキさんは、小説家先生にお仕えしたさいに「原稿を火にくべてしまった女中」の話をきき、女中のありかたを教え込まれる。

    その後、時子御嬢さんという夢のように美しい奥様にお仕えすることとなる。
    丘の上にある赤い屋根のおうちで、優しい旦那さまとぼっちゃんの恭一くんと過ごす時間は、戦時中であったことを感じさせない程おだやかで幸福に満ちている。
    ところが旦那様の会社の部下である板倉という青年が現れ、タキと時子奥様の心にさざ波が・・というストーリーである。

    その、小さいけれど奥様の夢のすべてが詰まったおうちと、その中で過ごす女性二人はどこか浮世離れしている。
    それは奥様のキャラクターによるものだと思っていたのだけれど、実際のところ、時子とタキは二人でひとつの夢をみていたようなものだったのかもしれない、と思う。

    手記は途中で終わり、最終章は違う人物の視点からみたタキと時子の姿が語られる。
    手紙は渡されなかった、のくだりは、頭をがつんと殴られたような衝撃だった。

    最初に読んだときは、それだけタキの忠誠心が強いのだなあとのほほんと感じていたのだけれど、
    いま感想を書くにあたり考えていると、ふたりの関係性はいわゆるエスの状態からはじまって、それをずっと続けてきた、それが板倉という男の出現により脅かされたという、恋愛物語のようにも読めるとやっと気付いた。
    そういえば、文中にも吉屋信子という、わかりやすい示唆が含まれていたなあ。

    タキさんの手記パートが、思い出の美化に満ちているのに対して、最終章は冷徹な他人(とはいえ血縁者なのだが)の目からみた視点で描かれているのでその落差が秀逸。人間の主観というバイアスの影響力と、思い込みの強さ、それによって背負う業のようなものにぞっとする。

    この作家さんの作品は初めて読んだので、もう一作くらい読んでみたいところ。

  • 「劇中劇」ならぬ、最後の「創作中創作」が一番興味深かった。

    コレ!という決定的なものがないのが、とてもとてもいい。
    この曖昧な感じが、

    「どこからどこまでがタキの主観に過ぎないか」

    と思わせて、ちょっとぞくりとさせ、そしてなんだか切なくさせる。
    面白かった。

  • 語り口が優しく好きな作品だ。戦中の大変さしか聴かされていなかった私だが、初期の社会や生活や考え方など、新鮮で驚く事が多く、ワクワクしながらお勉強にもなった。でもやはり、エンディングは気に入らない。健史君の想像でも良いから著者の一つの解釈を聞かせて欲しかった。今は未だ私の解釈は一つも浮かばない。ちょっと居心地の悪さが残った。

  • 戦前の暮らしってどこまでも暗いイメージしかなかったけど、そうではないのだと、リアルに感じられた。
    最後の展開には少しびっくり。すべての人の消息は明らかになったけど、あの手紙。色んな想像をしてしまう。

  • とても面白かった!
    戦前の暮らしがリアル。文章を読むだけで、着物の柄や食べ物の様子が立ち上がってくるカラフルな本でした

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