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感想・レビュー・書評
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2012年の映画が大好きで何度も観ていましたが今頃になって原作を読むべきでは?と思い読みました
映画では端折られてるストーリー、背景などがいくつかありジャンバルジャンの行動が理解できた部分もあります。テナルディエは映画より悪党だしマリウスは映画より革命に積極性が見られなかったりしたのも面白い点でした。
主人公の最期のシーン、思ったより話が長いしちょっとしつこい...!!と思いつつも目から鼻から水が滴り落ちてしまい顔面が大変なことになりました。
著者ユーゴーが他国に亡命し、帰国するまでの期間が奇しくもジャンバルジャンの牢獄年数19年と同じ年数だというところも、(レ・ミゼラブルは亡命中に書ききり発売されたのにも関わらず)物語の一つに思えて作品により深みを感じました。
読んで良かった。映画も本も大大大好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1998年、2012年の映画を観ただけで原作は未読だった。映画はとても良かったのでいつか読もうと思っていた。ようやく読み終わり、映画以上に号泣してしまい、鼻が出すぎてつまって大変。
構成は、「歴史的背景の思考や描写」「登場人物の行動」この2つがだいたい交互に書かれている。歴史的背景の部分は結構眠くなる部分も多くてなかなか読み進めにくく、登場人物が出てくる場面になると読むスピードが早くなる。緊迫した場面などもあり、映画を観た時のように面白い。その繰り返しだ。
紙本だと約1500ページの大作。映画では少ししか出てこないミリエル氏の話から始まり長く続く。
読んでみて、映画では端折られてる部分もあるし、原作とのギャップもあると思った。やっぱりこういう素晴らしい大作の原作は読んだ方が良い。前後が詳しく語られていない映画は本来の人物像から少し違った印象を与えることもある。
ジャン・ヴァルジャンは、たった一片のパンを盗み徒刑囚となり大きく運命を変えられた。ミリエル氏に出会い、人々のために生き、さらにコゼットに出会い、愛を知り、そのために生きる。
ジャン・ヴァルジャンについては、どちらの映画も良かったけど、原作では細かく描写されており、人柄も力強さも、気持ちの変化もよくわかる。
ジャヴェル警部については、1998年版の映画のジェフリー・ラッシュが演ずるジャヴェル警部が好きだ。彼の徹底した考えの元、執着し続ける生き様が演技に出ていたと思う。1998年の映画はジャン・ヴァルジャンとジャヴェル警部を中心とした話で構成している。
2012年の映画ではミュージカルを取り入れ、だいたい全般的な話を満遍なく網羅している印象。
でも、どちらも原作に忠実なのかというとやっぱり違う。でも、映画は映画として好き。