山手線に新駅ができる本当の理由 (メディアファクトリー新書) [Kindle]
- KADOKAWA (2013年2月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)
感想・レビュー・書評
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東京オリンピックが決まって、会場建設予定地の有明~晴海の湾岸が人気化しているが、街が変貌するインパクトとしては、リニア、羽田空港の国際化の結節点があり、背景に白金、高輪などの高級住宅街を抱える品川~田町エリアのほうが最終的には大きいのだろうな。
まして東京ドーム数個分の開発エリアが山手線内に残っているとなれば。
いずれにせよ、開発、成長、発展という言葉にワクワクする時代が久々にやってきたことが素直に嬉しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013年 羽田空港C滑走路延伸
2014年 東北縦貫線開業 上野ー東京間直通により東海道線と結ばれる。
これにより品川ー田町間の車両基地20haが不要となり再開発が始まる。
近年の再開発と比較するとこんな感じ。
面積/ha 総事業費 生産誘発額 雇用 工期
品川車両基地跡 15 ? ? ? ?
六本木ヒルズ 11 2950億 5900億 3.8万人 3年
品川駅東口 15 5730億 1兆1500億 7.4万人 8年
汐留 35 6680億 1兆3300億 8.5万人 5年
2014年末 首都高中央環状品川線開通(本書ではふれず)
2016年まで アジアヘッドクオーター構想事業統括地点・研究開発地点を含む500社以上誘致、英語によるワンストップサービスにを提供し、特区活用と都税独自減税で法人税の実行税率を28.9%まで下げる。
品川・田町地区の目玉は車両基地跡地の再開発地域
2020年 泉岳寺付近に新駅設置
2020年頃 環状4号線(外苑西通り) 延伸
白金台から高輪台を経て高輪プリンスの北から高架で港南側へソニー本社の北へとつなぐ。
2020年 東京オリンピック?
2027年 リニア新幹線開通(東京ー名古屋間最短40分)品川が起点に。
構想中 実現の見通しは?ながら
地下鉄新線 六本木ー品川
都営浅草線 泉岳寺ー新東京(丸ビル地下あたり)ー押上 ショートカット
成田ー羽田間が92分から59分に短縮、東京ー成田は50分から37分に、東京ー羽田は25分から22分で乗り換えなしに。需要見通し22万人/人
羽田ー成田 リニア構想 最速15分で一体運営可能に!
東京ー羽田新幹線(著者案)大井引き込み線を5km延長するだけ。東京ー羽田12分
東京は日本のGDPの1/6をたたき出しており、ここで得られた税金は地方へ配布される。「国土の均衡ある発展」の名の下地方でいろいろなインフラ整備が行われたが結局東京は発展している。しかし国際都市間の競争では2011年の都市総合力ランキング1位ニューヨーク、2位ロンドン、3位、パリで4位東京。しかし5位のシンガポール、ソウル、香港、上海などが躍進しておりこのままでは10年後にはシンガポールに追いつかれる見込みだ。
品川ー田町の再開発は日本の玄関口と日本のハブになれるかと言う試みでもある。著者も言うように品川駅東口開発のようなビルは作って企業は呼んだが土日は閑散とした再開発ではなく、六本木ヒルズや丸の内のように一体感のある街を作ってほしいものだ。