さかしま (河出文庫) [Kindle]

  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • ウェルベックの「服従」の主人公がユイスマンスの研究家という設定だったので興味を持ったのだが、なるほどと思った。本書の内容がイスラム教とある意味対極にあるように思えたからだ。澁澤龍彦の訳と注がすばらしいが、こちらの知識が追いつかない。

  • 素晴らしい。骨の髄までずっしり堪能した。
    自らの独創性に確固たる自信を抱く変人、芸術と快楽の愛好家、デ・ゼッサントの美と空想の狂乱的日常がぎゅうぎゅうに詰まった大傑作。
    いわゆるロマン(小説)やレシ(物語)という作風ではなく、作者の趣向や批評的精神が渾然一体となって織りなすモダンな作品。
    世界を言葉で作るという、小説家の意地が感じられる。
    無数の言葉が激しい雪崩となって降りかかってくる。ただその雪崩はとても美しく壮観。
    リラダン、ボードレール、ゴーティエ等しっかり読んでみるか。

  • 「さかしま」(J・K・ユイスマンス : 澁澤龍彥 訳)を読んだ。
    全てがこんな感じなのだ。
    『もしボオドレエルが魂の象形文字のなかに、感情と思想との初老期を解読したのだとすれば、ポオは、病的な心理学の道を通って、さらに詳しく意志の領域を探索したのであった。』(本文より)
    脳みそ破裂する。

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