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- / ISBN・EAN: 4988104075932
感想・レビュー・書評
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今や主役級の若手俳優らが多数出演した本作は、かなりの殺戮シーンでR15指定なのも納得である。
サイコパスな教師は二面性を持ち、生徒や教員らを一人ひとり密かに時には派手に殺害していく。伊藤英明のような爽やかイメージな俳優が上手くその二面性を表現していた。
ラスト辺りの展開は、少々意味不明な所もあり、続編が本当に出来るのかどうか曖昧さを残し、多少不完全燃焼ぎみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表の顔はいい先生、しかし裏では都合の悪い人間を自殺に見せかけ殺していた高校教師。ある日、悪事がばれそうになった教師は文化祭の準備で夜に居残ったクラスの子達の皆殺しにかかる。
うーん、これは中途半端だなぁ。
話としては決して悪くはないんだけど、この手の正統派なホラー映画と比べると以下のところが中途半端。
スプラッターが適当すぎる。殺し方も単調で痛みが伝わってこないし、つまらない。例えば高いところから飛び降りたら骨が飛び出ないと。ショットガンで遠くの敵を撃ち殺すのはさすがにおかしい。
主人公の脆さ、弱さが伝わってこない。あらゆるホラー映画の殺人鬼って奇形だったり何か脆さがあってそこに悲哀があるのだが、この主人公にはそれが見えない。
殺される生徒達のパニックぷりが微妙。立ち向かって倒してしまってはホラーにならないわけだけど、ただワーキャー言って殺されるだけだとなぁ。パニックならパニックでもっと変なことしないと単調。
あと、根本的なこととして、これで完全犯罪を成立させようという前提が意味不明。キャラクター設定が分からないというより甘い感じがする。
もちろん正統派ホラーでなくてもいいのだが、でないならばそれを超える何かがないといけないわけで、とても中途半端な映画になってしまっている。
一般向けでホラー映画をつくりたいというのは分かるんだけど、結果としてホラーっぽい映画になってしまっていている。 -
大島優子ちゃんじゃないけど、この映画僕も嫌いです!というよりも三池監督ということで購入したのですが、前評判も週刊文春のミステリーベスト10の1位でしょ。ミステリー好きとしてはそこそこ期待をして購入なんですけどね……
ジェノサイドやホロコーストと言った方があっているような気がします。同じような感覚で見た作品で言えば、2003年に制作された「エレファント」の方が精度を高く感じた。
「悪の教典」
https://www.youtube.com/watch?v=WP3D1zHf_cc
ミステリーの定義というか意味は神秘的、謎、不可思議なことのはずなのですが、過剰なCM効果で犯人の謎はなくなり、神秘的と言った類もまるでなく、不思議と思えるのは犯人の動機だけ、それ以外の何もなければミステリーと呼ぶことはできないと思う。
人を殺すときの動機というものは必ずあるものだと思うが、二階堂さんが最後に言った殺人ゲーム。本当にその台詞がぴたりと当てはまるそんな作品でした。 -
映画館で観ました。正直、”う~~~~ぅん”って感じです。
キチガイ教師とひたすら殺されていく生徒。。。
貴志祐介さんの書籍の方は読んでいないのですが、貴志さんは何を伝えたかったのでしょうか。。。 -
ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう…。
緻密で狡猾な犯行を繰り返す蓮見の黒い内面が徐々に明らかになるところが見どころの原作上巻部分は、始まって早々に本性が出てしまっていますし、ライバルを酔わせて事故を起こさせるエピソードや修学旅行のエピソードがカットされていました。
また、サイコパスの蓮見から生徒たちがいかにして逃れるかが見どころの原作下巻部分は、あらゆる手段で立ち向かう生徒たちの姿が無視され、抵抗することなく殺されていくだけでした。蓮見のサイコっぷりが判りにくいですし、殺し方にも芸がなく不満が残りました。
お客さんを震撼させある程度の成功は収めたと思いますが、映画の出来は今一つだと思いました。 -
素材的にはもっと面白くなりそうなのだが、
どうにもこうにもつまらない。
忍び寄るような恐怖や、
不条理感を醸し出すのに、
濃い緑色の画面は魅力的なはずなのに、
ぴんと来ない。
蓮実の背景が描かれなさすぎが原因なのか?
ただの血まみれエンターテイメントになっていて残念。 -
原作既読。
原作のボリュームが結構あったので、映画化にあたり登場人物とエピソードの削減は仕方ないかなと思ったのですが、生徒たちのキャラクター部分のエピソードをもう少し残しておいてもらえたら、また見方が変わったかもしれませんね。キャラクターの掘り下げ部分が端折られていたので、ただの大量殺戮ムービーになってしまっていたのが残念。(これは原作既読派の一意見です)
ただし、一緒に観ていた原作未読の家人などは、「根っからの悪人がサクサクっと躊躇なく殺していくので、ある意味爽快感があった」という意見なので、その辺りも踏まえると、そう悪い映画ではないのかもしれません。
良くも悪くも三池監督作品なので(笑)、「殺して殺して殺しまくる、撃って撃って撃ちまくる」部分の爽快感は確かにあったかも。
主役のサイコキラー蓮実教諭役に伊藤英明さんをキャスティングしたのは正解かなと思いました。前半の人たらし的な部分がよく描けていたと思います。
エンディングにTo be continuedというメッセージが出ていたのですが、続編はあるのかな? あったとしたらまた別エピソードで、彼のある意味爽快な悪っぷりをまた観てみたい気もします。