悪の教典 DVD スタンダード・エディション

監督 : 三池崇史 
出演 : 伊藤英明  二階堂ふみ  染谷将太  林 遣都  浅香航大  水野絵梨奈  山田孝之  平 岳大  吹越 満 
  • 東宝
3.08
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本棚登録 : 1537
感想 : 299
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104075932

感想・レビュー・書評

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  • 貴志祐介さんの長編小説を2時間という時間にまとめているので映画だけ観た人は理解出来ない部分が多いと思う。
    逆に小説を読んで、最後の三池崇史監督の「蓮実聖司に愛する者として」までしっかり読んでいると想いが籠もったすごい作品なのが分かる。
    問題作、サイコ教師、大量殺人、グロ…色んな評価・感想があると思うけど、蓮実聖司の魅力は存分に表現されていた。伊藤英明はピッタリ過ぎる。

    終わり方がとにかくいい!
    「次のゲームを始めている…」のセリフは小説で最後の最後まで抜かりない表現だと思って感動しました。それを汲み取った監督の表現力も最高!

  • 映画館で鑑賞。

    全編に流れる鬱屈した空気も、
    生徒役の子の雰囲気も、リアル。

    三池監督の作品は初見でしたが、監督の手にかかると、血しぶき乱れ飛ぶのもエンターテイメントとして見やすくなるから凄い。
    たとえ、ハスミンが極彩色のお化け屋敷とノリノリの音楽をバックに、猟銃で生徒達を撃ちまくっていても。

    “to be continued”って出てたけど、続編はあるのだろうか。原作者の貴志さんは書きたがっているみたいだが(パンフレットより)。
    あんな結末だったので、どんな力技でハスミンを出してくるのか、ちょっと興味がある。

    …しかし、ハスミンのアメリカ時代に登場した刑事さん、
    いくら平穏に生活したいからって、日本に返さないで欲しかったです…。

    • アセロラさん
      >onionさん
      たぶん…あると思います(にやり)
      >onionさん
      たぶん…あると思います(にやり)
      2013/05/21
    • 円軌道の外さん

      こんばんは!
      いつも沢山のポチありがとうございます(^_^)v


      三池監督の作品は
      タランティーノと同じく
      なんでもありの...

      こんばんは!
      いつも沢山のポチありがとうございます(^_^)v


      三池監督の作品は
      タランティーノと同じく
      なんでもありのごった煮なんやけど、
      昭和の時代の日本映画が持っていた
      パワーに溢れていて
      自分は結構好きなんですよね(笑)(^O^)
      (映画ファンの中では節操がないと賛否両論あるんやけど…)

      この作品は原作も未読なので
      まずは映画から今度観てみようかな〜♪
      2013/05/28
    • アセロラさん
      >円軌道の外さん
      こんにちは(^-^*)/
      こちらこそ花丸&コメント、いつもありがとうございます♪

      なんでもありのごった煮!
      イイじゃない...
      >円軌道の外さん
      こんにちは(^-^*)/
      こちらこそ花丸&コメント、いつもありがとうございます♪

      なんでもありのごった煮!
      イイじゃないですか、そういうの好きです^^
      「節操がない」は、褒め言葉ですよね(笑)何でも出来る、オールマイティという意味だとも思うので。

      SMAPファンとしては、稲垣吾郎が出演した『十三人の刺客』もぜひ観てみたいです^^
      2013/05/29
  • 原作は未読。
    前半は生徒から人気者の蓮見先生が裏の顔を持っているのが徐々に分かる感じで楽しめましたが後半の殺戮が残念で仕方なかったです。
    確かに猟銃をぶっ放す姿がやけに様になってるし伊藤英明さんもすごく良かったんですが皆殺しって…あれだけ緻密にやってきた人なのにあのやり方じゃ、なんか全部どうでもよくなった感が出てるというかヤケクソでやってる感じに見えまして、どうも納得出来なかったです。

  • 良い感じのサイコパス感が良かった…!!
    終始面白かった作品

    怖いよね、こんな先生

  • 今や主役級の若手俳優らが多数出演した本作は、かなりの殺戮シーンでR15指定なのも納得である。
    サイコパスな教師は二面性を持ち、生徒や教員らを一人ひとり密かに時には派手に殺害していく。伊藤英明のような爽やかイメージな俳優が上手くその二面性を表現していた。
    ラスト辺りの展開は、少々意味不明な所もあり、続編が本当に出来るのかどうか曖昧さを残し、多少不完全燃焼ぎみ。

  • 2012年 日本 129分
    監督:三池崇史
    原作:貴志祐介『悪の教典』
    出演:伊藤英明/二階堂ふみ/染谷将太/林遣都/浅香航大/水野絵梨奈/KENTA/西井幸人/松岡茉優/伊藤沙莉/岸井ゆきの/工藤阿須加/山田孝之/吹越満/平岳大/篠井英介/岩松了/小島聖
    https://mv.avex.jp/aku/sp/movie/

    高校の英語教師・2年4組担任の蓮実聖司(伊藤英明)は、イケメンで爽やかで知的、生徒たちからは「ハスミン」の愛称で親しまれている人気者。クラスの安原美彌(水野絵梨奈)が教師の柴原(山田孝之)からセクハラに合っているのを知り助けてくれるなど、一見とても良い先生。しかし彼は天性のサイコパスで自分に不都合な相手を殺害することに何の躊躇いも罪悪感もない。娘がいじめられていると苦情を言い続けるモンペ親父(滝藤賢一)を放火で殺したり、男子生徒・前島雅彦(林遣都)と同性愛関係にある美術教師・久米(平岳大)を脅迫したり、セクハラから助けた女生徒と結局自分が交際し、それを目撃した男子生徒・蓼沼(KENTA)のことも呼び出して殺害した。

    一方、2年4組の片桐怜花(二階堂ふみ)は、仲の良い男子・夏越雄一郎(浅香航大)と、1組の早水圭介(染谷将太)といつも一緒にいたが、頭の切れる圭介は、集団カンニングを計画したり、危険なゲームに乗り出しがちで怜花は不安。さらに圭介は、蓮実を嫌っている根暗な教師の釣井(吹越満)から、蓮実の経歴に不審な点が多く、彼が以前いた学校で4人の連続自殺があったことを教えられる。しかしそれを盗聴していた蓮実に釣井が殺され、蓮実の魔の手はついに圭介に…。

    原作は未読。犯人捜しではなく、最初から蓮実はサイコパスとして描かれている。『三文オペラ』の劇中歌「メッキー・メッサーのモリタート(殺人物語大道歌)」=ジャズのスタンダードナンバー「マック・ザ・ナイフ」をBGMに淡々と殺人を行う描写は、オシャレというと語弊があるかもしれないが、悪くなかったと思う(原作通りらしい)

    序盤では、蓮実のサイコパスに気づいた釣井や圭介が、蓮実の正体を暴くためにいろいろ攻防を繰り広げるのかなと思いながら見ていたら、二人ともあっさり殺されてしまい、拍子抜け。さらに蓮実は、交際していた女生徒・美彌を自殺に見せかけて屋上で殺害、しかしそこへ偶然やってきた女生徒(伊藤沙莉)に死体を見られてしまったことから彼女も殺害、どう隠蔽しようか窮するあまり、クラスの生徒全員を殺すことを決意。久米に罪をなすりつけるため彼の猟銃を持ち出し(本人も呼び出し)文化祭の準備で泊まり込んでいる生徒たちと、宿直の教師を次々とその猟銃で殺し始める。

    終盤30分くらい延々、この学校内大殺戮が続いて、正直飽きてしまった。殺し方のバリエーションもなく、ただただ単調に、逃げ惑う生徒を撃ち殺していくだけ。生徒側も、40人弱いるのにまともな抵抗も対抗策もほとんどなさない。見どころは、殺される生徒が今見ると豪華キャストなところくらいか。伊藤沙莉はセリフも多かったしハスキーボイスですぐ気づいたけれど、アーチェリー男子(西井幸人)に告白されてた女子が松岡茉優なのはしばらく気づかなかった。アーチェリー男子は唯一蓮実に反撃らしきことをするので、もっと活躍してほしかったな。工藤阿須加は全くわからなかった。トイレに隠れていたのを殺される女生徒は岸井ゆきのだった。

    わりと早めに蓮実に殺された蓼沼を演じたKENTAというのはダルビッシュの実弟らしい(似てない)林遣都はなぜか無駄に濡れ場(男同士の)があるので、「おっさんずラブ」ファンはそこに注目。染谷将太は『神様のいうとおり』と同じく、頭脳派キャラなのに序盤で殺される不憫な役どころ。二階堂ふみは、ある意味生徒側の主役なのだけど、おどおどしているだけで何もしないのでもどかしい。ともにピンチを脱する相手が浅香航大というのもちょっと微妙。一応イケメンだけど、いまいち光るものがなく…原作では小柄でぽっちゃりキャラらしいので、原作通りのタイプを選んだ方が意外性はあったかもしれない。

    蓮実はサイコパスだけれど、重要なポイントとして、彼はけっして快楽殺人者ではない、という部分があげられる。中学生の頃に彼のサイコパスに気づいた両親を殺し、その後、京大を中退してハーバードに行くなど頭脳は天才的、アメリカで同じくサイコパスのお友達と一緒に殺人を繰り広げたが、そのお友達は快楽殺人者であったため、ポリシーの違いから蓮実は彼をも殺害したという経歴がある。つまり蓮実は「邪魔者を排除する」という目的のために手段を選ばないだけで、殺害自体に快楽を感じているわけではないので、基本的に殺し方はあっさりしている(仲間を吐かすため拷問された圭介だけは可哀想だった…)

    だからこそ合理的な猟銃による大量殺人だったのだろうけど、全員殺せば自分が犯人だとバレないという思考回路が安直すぎて、めちゃめちゃ頭が良いという設定と矛盾していると感じてしまった。序盤の展開でもうちょっと、蓮実が犯人だと気づいているのに証拠がないからどうすることもできない、という圭介や釣井のジレンマ、しのびよる蓮実に対する恐怖、みたいなのをもっとちゃんと描くべきだったんじゃなかろうか。怜花も蓮実の本性に気づいているというよりは、単に好きな男の子(圭介)の無茶な行動を心配しているようにしか見えないし。サスペンスとして明らかにこの映画には「スリル」が足りていない。蓮実のことを、困ったサイコパスだなあとは思うけど、恐怖は感じないんだよなあ。

    それは学校内大量殺戮の場面でもそうで、たとえばバトルロワイヤルのように、自分ならどうするか、生き延びるためにはどうしたらいいか、という生徒側の必死さがないので、隠れて自殺してしまう子の感じていたであろう恐怖、信頼していた先生に裏切られた生徒たちの絶望、みたいなものが全然見えてこない。つまり感情移入できない。かといって当然、サイコパス蓮実に感情移入することはできないので、観客はおいてけぼり。いっそ蓮実の心情にもっと共感させるような演出も可能だったと思うのだけど(悪漢小説のように、彼の悪の成就を無意識に応援してしまうような心理に)そういう配慮もなく、ただただ怪物蓮実の乱行を見せられるだけ。結果、ハラハラもドキドキもできない、つまりシンプルに映画としてつまらない…。

    蓮実はなぜかボロボロの廃屋に住んでいて、いつも全裸で腹筋している。まあ全裸腹筋の件は彼のナルシストぶりがよくわかって笑えるけど、廃屋の件はよくわからず、いずれにせよちょっと調査すれば明らかに胡散臭い彼の私生活をなぜ誰も暴かないのか、あと大量殺戮に至る前に、少なくとも二人の生徒が失踪しているのに、事件になっていないのが不自然すぎる。ふつうは高校生が二人行方不明になったら保護者だって騒ぐし学校に警察も来るし大問題でしょう。そういうちょっとしたご都合主義や説明不足が気になり、集中して観れなかったのも残念。

  • 狂ってる。

  • 血の苦手な人は観てはイケナイ

    貴志祐介原作『悪の教典』の映画版。
    ・まるで出席を取るみたいに、先生はみんなを殺し続けたんだ。
    ・クラス全員、皆殺し。
    映画のキャッチコピーの通り生徒が次々と血を撒き散らしていく。

    原作にあった体の奥底から湧き上がる緊張感、怖さが、映画では音と映像で恐怖を煽る方向となり、ハスミンの不気味なサイコ・キラーさが減っていた。
    特に音楽が緊張感をぶち壊していた。
    特殊造形がチープすぎていた。
    伊藤英明がハスミンを怪演していただけに残念。

    幕引きは原作よりも映画の方が良かった。

    To be continued...と表示されたけど映画オリジナル?それとも原作も続編あるのか?
    原作続編は読みたい。
    ハスミンの異常さは宮部みゆき「模倣犯」ピース同様、気になる。

  • 前半のクレバーさが続けば名作だったが、後半がアクション映画みたいになっちゃった。ただ実在のサイコパスはこんな感じで計算高いところがありながら場当たり的なところもある、ということかな

  •  表の顔はいい先生、しかし裏では都合の悪い人間を自殺に見せかけ殺していた高校教師。ある日、悪事がばれそうになった教師は文化祭の準備で夜に居残ったクラスの子達の皆殺しにかかる。

     うーん、これは中途半端だなぁ。
     話としては決して悪くはないんだけど、この手の正統派なホラー映画と比べると以下のところが中途半端。
     スプラッターが適当すぎる。殺し方も単調で痛みが伝わってこないし、つまらない。例えば高いところから飛び降りたら骨が飛び出ないと。ショットガンで遠くの敵を撃ち殺すのはさすがにおかしい。
     主人公の脆さ、弱さが伝わってこない。あらゆるホラー映画の殺人鬼って奇形だったり何か脆さがあってそこに悲哀があるのだが、この主人公にはそれが見えない。
     殺される生徒達のパニックぷりが微妙。立ち向かって倒してしまってはホラーにならないわけだけど、ただワーキャー言って殺されるだけだとなぁ。パニックならパニックでもっと変なことしないと単調。
     あと、根本的なこととして、これで完全犯罪を成立させようという前提が意味不明。キャラクター設定が分からないというより甘い感じがする。

     もちろん正統派ホラーでなくてもいいのだが、でないならばそれを超える何かがないといけないわけで、とても中途半端な映画になってしまっている。
     一般向けでホラー映画をつくりたいというのは分かるんだけど、結果としてホラーっぽい映画になってしまっていている。 

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