ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [DVD]

監督 : 庵野秀明 
出演 : 緒方恵美  優希比呂  林原めぐみ 
  • キングレコード
3.44
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003818135

感想・レビュー・書評

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  • アニメーションなのかCGなのかわからないSF映画のような導入画面。

    そこから、めくるめくようなバトルシーン。
    現時点でおそらく最高峰の技術を駆使した「ロボットアニメ」にわくわくする。

    柳生十兵衛のように荒々しいアイパッチ姿のアスカと、メガネ娘のコンビネーション。
    使徒の美しい造形と流麗な動き。
    そして突如現れる謎の巨大戦艦。

    衝撃の展開。
    なんというディストピア。
    結局はそういう物語になってしまうのか。

    あのシンジは、ミサトは、ゲンドウはどこへ行ってしまったのか。

    「Q」は Quickening(胎動)のQらしい。

    世界を一旦リセットして新しいユートピアを産みだす。
    そんな話は、もういらない。
    苦しい現状のなかで、もがきながらも未来を切り開いていく。
    そうであってほしかった。

    絶望的な状況と観念的なストーリー。

    何のために戦うのか。
    何と戦っているのか。

    衝動に駆られた利己的なものではなく、みんなのいた元の世界を取り戻したいというシンジの行動原理だけが、微かな、そして唯一の希望。

    「序破急」になぞらえてあるので勝手に三部作だと思い込んでいた。
    「Q」は観客に対する「Question」なのかもしれない。

    もし「Q&A」の「A(=Answer)」があるのならば、それは使い回された過去問の答えではなく、未来を感じさせるエレガントな新解答であってほしい。

    『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』へとつづく。

  • 碇シンジくん、あなたはもう何もしないで。

    シンジがサードインパクトを
    引き起こしてしまってから14年。
    いよいよ人類は残り僅かとなってしまいました。
    碇ゲンドウはフォースインパクトを計画し、
    ミサト率いるヴィレはネルフを殲滅せんとします。
    綾波レイとは?ゼーレとは?人類補完計画とは?
    本作品でヱヴァの謎が一気に説き明かされます。

    どういうことなんですか、ミサトさん。
    変ですよ、ミサトさん!
    急にこんなことになってて訳わかんないですよ!

    あれから14年経ってるってことよ、バカシンジ。
    えっ?あっ、アスカ!
    ねぇ綾波はどこなんだよ!
    知らないって...。助けたんだよ、あの時!
    人一人に大袈裟ね。
    もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、
    この世界には。
    そうでしょ?葛城大佐。
    シンジくん、綾波レイはもう存在しないのよ。

    碇くん、どこ?
    綾波...?今の、綾波の声ですよね?
    碇くん、どこ?
    やっぱり綾波だ!綾波ですよ!綾波!ここだ!
    レイはもういないのよ。シンジくん。
    だってここにいるでしょ!
    ミサトさんの分らず屋。もういいよ!
    ふん。あれじゃ バカじゃなく、ガキね。

    あれが、ネルフ本部...
    本当に14年も経ってるんだ...

    何もしないで。
    あんたには関係ない。
    ヱヴァにだけは載らんでくださいよ!
    ヱヴァに載れ。
    知らない。

    僕はカヲル、渚カヲル。
    君と同じ、運命を仕組まれた子供さ。

    上手く弾く必要はないよ。
    ただ気持ちのいい音を出せばいい。
    反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。
    自分がいいなって感じられるまでね。
    それしか、ない。

    星が好きなのかい?
    この宇宙の大きさを感じていると、
    小さい時からなんだかすごく安らぐというか。
    14年くらいじゃ何にも変わらないのが、
    嬉しいっていうか。
    自分のことなんてどうでもいい気がして、
    落ち着くっていうか。
    君の気持ちは伝わるよ。
    変化を求めず、虚無と無慈悲な深遠の世界を好む。
    君らしいよ。いいね二人で横たわるって。楽しいよ。
    僕は君と会うために生まれてきたんだね。

    知りたいかい?
    君が初号機と同化している間に起こった、
    サードインパクトの結果だよ。
    この星での大量絶滅は珍しいことじゃない。
    むしろ進化を促す面もある。
    生命とは本来、
    世界に合わせて自らを変えていく存在だからね。
    しかし、リリンは自らではなく、
    世界の方を変えていく。
    だから、自らを人工的に進化させるための
    儀式を起こした。
    いにしえの生命体を贄とし、
    生命の実を与えた新たな生命体を作り出す為にね
    全てが太古よりプログラムされていた絶滅行動だ
    ネルフでは人類補完計画と呼んでいたよ。
    全てのキッカケは君なんだよ。

    違う...僕はただ、綾波を助けたかっただけだ!
    そうだね。しかしそれが原因だよ。
    そんな。僕は知らないよ。どうしようもないよ!
    そう。どうしようもない君の過去。
    君が知りたかった真実だ。
    結果としてリリンは君に罪の代償を与えた。
    罪だなんて...何もしてないよ!僕は関係ないよ!
    君になくても他人からはあるのさ。
    ただ...償えない罪はない。希望は残っているよ。
    どんなときにもね。

    果たしてどう受け止めるのか...いいのか?碇。
    ゼーレのシナリオを我々で書き換える。
    あらゆる存在はそのための道具に過ぎん。
    お前の生き様を見せても、
    息子の為にはならんとするか。
    私はそうは思わんがな...

    君はお母さんを覚えているかね?
    君の母親だ。旧姓は綾波ユイ。
    大学では私の教え子だった。
    今はヱヴァ初号機の制御システムとなっている。
    ここでユイ君が発案した
    コアへのダイレクトエントリーを
    自らが被験者となり試みた。
    君も見ていたよ。記憶が消去されているがな。
    結果、ユイ君はここで消え、
    彼女の情報だけがアヤナミシリーズに残された。
    君の知っている綾波レイは、ユイ君の複製体の1つだ。
    その娘も君の母親同様、初号機の中に保存されている。
    全ては碇の計画だよ。
    世界を崩すことは造作もない。
    だが作り直すとなるとそうもいかん。
    時と同じく、世界に可逆性はないからな。
    ヒトの心にも。
    だから今、碇は自分の願いを叶えるために、
    あらゆる犠牲を払っている。自分の魂もだ。
    君には少し真実を伝えておきたかった。
    父親のことも。
    ...まったく嫌な役だ...ユイ君、これでいいんだな...

    嫌だ!ヱヴァなんかもう載りたくない!
    綾波を助けてなかったんだ。
    もう嫌だ!何もしたくない!
    そうしてつらい感情の記憶ばかりをリフレインさせても、いいことはなにも生まれない。
    いいことなんかないよ!

    わかっている。
    リリンの呪いとヱヴァの覚醒リスクは
    僕が引き受けるよ。
    気にしなくていいよ。
    元々は僕を恐れたリリンが作ったものだからね。
    いずれはこうするつもりだったんだ。

    君にならできるよ。
    君となら、だ。
    今の君に必要なことは、何よりも希望。
    そして贖罪と心の余裕だからね。
    すごいや、何でもわかっちゃうんだ。
    いつも君のことしか考えていないから。
    ありがとう、渚くん。
    カヲル、でいいよ。
    ピアノと同じだ。
    二人一緒ならいいことあるよ。シンジくん。
    行こう。カヲルくん。

    まさか第一使徒の僕が
    十三番目の使徒に堕とされるとは...
    始まりと終わりはおんなじという訳か...
    流石リリンの王、シンジくんの父上だ。

    ないはずの十三番目?
    ゲンドウくんの狙いはこれか。

    死海文書の契約改訂の時が来ました。
    これでお別れです。
    あなた方も魂の形を変えたとはいえ、
    知恵の実を与えられた生命体だ。
    悠久の時を生きることはできても、
    我々と同じく訪れる死からは逃れられない。
    死を背負った群れの進化を進めるために、
    あなた方は我々に文明を与えてくれた。
    人類を代表し、感謝します。
    死をもってあなた方の魂を
    あるべき所へ還しましょう。
    宿願たる人類補完計画と
    諦観された神殺しは私が行います。ご安心を。
    我らの願いは既に叶った。
    よい。すべてこれでよい。
    人類の補完。安らかな魂の浄化を願う。

    僕のせいなのか...僕が...僕が...
    君のせいじゃない。
    僕が第十三の使徒になってしまったからね。
    僕がトリガーだ。
    どうしよう...ねぇ、どうしよう...
    カヲルくん、僕は、どうしたらいいの?
    魂が消えても願いと呪いは、この世界に残る。
    意思は情報として世界を伝い、変えていく。
    いつか自分自身のことも書き換えて行くんだ。
    ごめん。これは君の望む幸せではなかった。
    ガフの扉は僕が閉じる。
    シンジくんが心配することはない。
    カヲルくん...
    カヲルくんが何を言ってるのか解らないよ!
    シンジくんは、
    安らぎと自分の場所を見つければいい。
    縁が君を導くだろう。
    そんな顔をしないで。
    また会えるよ。シンジくん。

    後始末は済んだ!しっかりしろ!ワンコくん!
    グズるな!せめて姫を助けろ!男だろぉ!
    ついでに、ちょっとは世間を知りニャ!

    ひどい有り様だな。
    ほとんどがゼーレの目論見通りだ。
    だが、ゼーレの少年を排除し、
    第十三号機も覚醒へと導いた。
    葛城大佐の動きも計算内だ。
    今はこれでいい。

    ガキシンジ。助けてくれないんだ。私を。
    また自分のことばっかり。
    黙ってりゃ済むと思ってる。
    まだ甘えてる。
    いつまで経っても手間のかかるガキね。

    次回予告
    すべてに決着をつけるため、
    出撃するミサトとヴィレクルー。
    すべてに決着をつけるため、
    満身創痍のヱヴァを駆るアスカとマリ。
    すべてに決着をつけるため、
    父ゲンドウと対峙する碇シンジ。
    そしてシンジは決断する。
    さらば、すべてのヱヴァンゲリヲン。
    次回 シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版

  • 映画館で観ました!タイトル通り頭の中クエスチョンだらけだし、「急」な展開にびっくり!なんかみんな変わりすぎてショックな部分もありつつ。突然14年後になったシンジの気分にシンクロして観てました。続きが気になるー!!早く見たい!

  • 時が来たね。  

    碇シンジ君。あなたはもう、何もしないで。

    変ですよミサトさん!急にこんなことになってて、訳分かんないですよ!

    あれから14年経ってるってことよ。バカシンジ。

    レイはもういないのよ!シンジ君!

    嘘だ!!

    私達はヴィレ。ネルフ壊滅を目的とする組織です。

    エヴァにだけは乗らんでくださいよ!

    バカじゃなく、ガキね。

    エヴァ第13号機。時が来たら、その少年とこのエヴァに乗れ。

    僕はカオル。渚カオル。君と同じ、運命を仕組まれた子供さ。

    14年前、ガフの扉を開いたエヴァ初号機は、サードインパクトのトリガーとなってしまった。全ての元凶は、君なんだよ。

    あの時、助けたよね!?

    知らない。

    ゼーレのシナリオを我々で書き変える。

    エヴァンゲリオン13号機、起動!

    またサードインパクトを起こすつもり!?

    カオル君のために、みんなのために槍を手に入れる。そうすれば世界は戻る。そうすれば、ミサトさんだって!

    ダメだシンジ君!

    やめろ!バカガキ!!

    まさか1番目の使徒の僕が、13番目に堕とされるとは。さすがはリリンの王、シンジ君の父上だ。

    何なんだよこれ…。

    フォースインパクト。その始まりの儀式さ。

    僕のせいなのか…?僕が槍を抜いたから!

    シンジ君…!

    そんな顔をしないで。また会えるよ。シンジ君。

    せめて姫を助けろ!男だろぉお!!

    償えない罪はない。希望は残っているよ。どんな時にもね。


  • 前作のラスト、綾波レイを救おうと自らの意志で動いたシンジだったが
    どうもそれがヤブヘビとなって
    エヴァンゲリオン単機による人類補完の発動といった
    予想外の事態を招いてしまったらしい
    綾波レイは、シンジの母の分身のようなものであるから
    それも当然の帰結と言えるのかもしれん
    それから14年のち
    エヴァ初号機に眠りつづけたシンジがサルベージされるところから
    新しい展開がはじまる

    碇シンジにとってほんとうに倒すべき相手は
    人類補完計画を成すパーツとしての役割を押しつけてくる父親だ
    それは従来どおりのはずなんであるが
    前作で妻にダミープラグを拒絶されたのが効いたんだろう
    父はめっきり弱ってしまっていた
    むしろ本作では
    家族ごっこを強要してくる赤の他人・葛城ミサトが
    新たな敵として強調されている
    彼女に突きつけられた諸々の責任から解放されることを望むシンジは
    やみくもに突き進んだ結果
    アダムと使徒の合身による新たなインパクトを引き起こしてしまい
    自分自身への絶望をますます深めていく

  • シンジを邪険にする前にちゃんと説明してやれよ。そして僕にも説明して。

  • 一回観て、何がなにやら分からず呆然として、気になってネットで解説サイトを読みまくって、真夜中に二回目のDVD見直して…

    そうそう、エヴァの楽しみ方って最初はこんな感じだったなと思い出して、理解できないことも含めてトータルで楽しかった。

    千尋と坊とカオナシみたいな三人がどこへ向かうのか、次が楽しみ!

  • 観客のことを忘れて自己満足に走ってないか?
    序盤から内容を理解できていなかった部分が雪だるま形式で膨らんでいき、
    最後は訳がわからなかった。
    (リリスやリリン等があやふやなので特に混乱した。)

    2回観てやっと全体像が掴めた。
    内容詰め込め過ぎ。でも、面白いかも。

    それにしても、加持さんはどこへ行ったんだ?
    彩波やアスカは何故常にプラグスーツを着ているのか?

    エヴァ『破』の「波」つながりは碇(旧姓:綾波)ユイにも当てはまるのかもしれないと思った。
    いや、これが起源か?(制作側のこじつけっぽいかな~)

    ヴンダーのオペレータ・高雄の声優は大塚明夫さんで
    「紅の豚」のドナルド・カーチスでも演じていらっしゃる。
    どうりで聞いたことある声だと思った。

    映像だけは映画館で観なかったことを後悔した。
    次回作が最後なので記念に映画館で観ようと思う。

    (レンタルなのでオリジナルサントラの内容は不明。)

  • 新たな展開。前作のラストがサードインパクトとなって14年後。ストーリーに関しては完結編まで見ないとなんとも言えないけどようやく今時のアニメのクオリティーになってきた感じ

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