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感想・レビュー・書評
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第一部・完といったところか。
主人公の花岡が、
ボクシングの世界チャンピオンから
事業家に身を投じ、
新たに事業を立ち上げ
一定の成功を得るまでが描かれる。
いいなと思うシーンが幾つもある。
ひとつは自分たちの商品が売れて、
従業員が涙をこぼし抱き合うシーン。
苦労したことに成果が出て報われると、
人は涙が出るほど嬉しいし達成感を覚える。
単に労働力を提供するだけではなく、
従業員それぞれが当事者として関わる姿は、
会社と従業員のひとつの理想形だと思う。
もうひとつは商売の誠実さについて。
こんなセリフが出てくる。
俺は人の弱みにつけ込むような商売はしない。
と言った後、すぐにこうも言う。
商売というのは……
心を打って金にかえるってことなんだよ。
困った相手を助けることにより、
恩を売り有利な立場を取ることができる。
理念と儲けのバランス感覚がいい。
それは漫画家として、
自分のこだわりと人気を天秤にかけながら
やり抜いてきた三田則房さんの
処世にも通じる気がする。
ゼロから始めた事業は、
遂に年商45億円までに成長する。
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