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- / ISBN・EAN: 4527427810709
感想・レビュー・書評
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戦争中の少女の話。
母親とともに、新しい父親となる大尉の元へ行き、残酷な現実と向き合わねばならない少女は、お伽話に夢中になる。
グロテスクな現実と、少女の夢見るお伽話の世界の対比が、現実のキツさをアピールしてくる。
血がブシャーとかはあまりないけど、痛々しいグロが多いので苦手な方は注意。
あと女性にはきついシーンがあるかも…
最後は少女にとってはハッピーだったのかもしれないが、視聴者にとってはなんとも言えない気分にさせられる。
私は自分の抱いた感情が少女に対する同情なのか、世界観に対する恐怖なのか、少女が気持ち的に救われたことに対する安堵なのかわからないが、エンドロールでしゃくりあげて泣いてしまった。
しゃくりあげるまでした作品は滅多にない笑
レビューを見ていると、なぜぶどうを食べたのかと感じている方が多いようだが、あの戦時中にぶどうという甘くて美味しい食べ物は喉から手が出るほど食べたいものであるだろうし、あんなにもたくさんの食べ物があったら魔がさしそう…あくまで少女は子供なので
その過ちを受け止めきれない余裕のなさも子供ならではかなーと思う
でもあの手に目がある怪物は怖い… -
グロテスクだけれど美しく、あるいは悲しいけれど美しい。ファンタジーといえばファンタジーだけれど、現実の世界が交差するとき、ファンタジーの世界に新たな扉が開かれる。その意味で私としては、本作は単純にファンタジーとも言いきれない気がした。オフェリアにとって王国の世界は過酷な生を生き抜くために必要な心の逃げ道だったように思うし、現実が過酷であるほど、その世界は豊かさを増していった。そしていつしかその境界は曖昧になる。子供特有の限りない想像力が厳しさを乗り越える力を与えたのではないか。それだけに、私はこの結末を単なるバッドエンドとはとらえられなかった。これはある意味、想像力の勝ちだ。
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音大の変わり者の先輩がTwitterで”あれはある意味ハッピーエンドだと思ってる”と呟いていて気になった。
結果、私は断然ハッピーエンドだと思った。
少女が見ていたのが妖精でも空想であっても、あの苦しい状況のまま生き続けるよりも死ぬ事で救われることがあると思う。
ナイフで口を引き裂く様子、応急処置をしながらも牛乳を飲んで吹き出てしまう描写、銃で顔面を撃たれた際に目玉がぐりんとひっくり返る帰る姿が口裂け女のようにリアルで強い衝撃を受けた。
監督が戦場で実際に目撃したのを忠実に再現したらしい。
痛々しくて直視できない。
拷問の生々しさも気持ちが悪くて吐き気がした。強いショックを受けたのでこれから先もずっとこのシーンは忘れられないと思う。
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少女オフェリアは優しかった仕立て屋の父親を亡くし、母が再婚したヒダル大尉のもとへ赴く。
新しい父は独裁のシンボルのような男。
そんなときオフェリアは妖精の化身である虫たちに導かれ、オフェリアこそ地下の王国の王女であると告げられ、オフェリアは王女に戻るための3つの試練を与えられ“パンズ・ラビリンス<牧神の迷宮>"での冒険が始まる・・・。
ホラーと言われて観たので心の置き所を間違えたが、なんか深い話だった。
最後オフェリアはハッピーエンドなのか否か、どちらとも取れる終わり方が鳥肌モノ。
それはそうと、オフェリアとか、メルセデスとか、響きが気になる名前が多すぎません?(個人的な意見です) -
シェイプオブウォーターと同じ監督
ファンタジーなんだけど暗すぎる。
物語の背景にメキシコの内戦がある時点で暗い
世界観はナルニアに似てる。女の子はひたすら優しい
私はラストは夢オチ説推す -
ハッピーエンド派
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面白かったです!!!
始まり方も、すごく引き込まれます。
(石をはじめるシーンとか)
オフェリアの周りで起きるファンタジーなんだけど、パンがまず怖すぎるし、ナナフシの妖精も妖精なのに怖い。さらにペールマンがもっと怖い。なのに、オフェリア禁じられていた葡萄食べちゃう!!!!まじか!!!
と、ファンタジーなのに、ぽよよんとしておらず、見応えあります。
あと、オフェリアのファンタジーとメルセデスたちのレジスタンスがあり、すごく面白かったです。
悪役(義父)もすごくいい味だしてました。靴磨きしてる様も大尉らしく貫禄があります。
ラストはハッピーエンドにもバッドエンドにもとれる絶妙な話で文句無しの映画でした。 -
戦争とファンタジー、ラストシーンの衝撃など自分の好みが本当にたくさん詰め込まれていた。
自分としては何度もみたくなるダークファンタジーの傑作だと思う。 -
きっと怖いんだろうなっと思って借りなかった一つ
ファンタジーや物語に必ず怖いものがつきものだよなと実感させれた一作品。スペインの内戦中の少女の試練。彼女の夢物語だといえばそれまでだが、これはさらにその奥をいっている。物語の世界と現実の世界の融合。それをフィクションとして語るこの作品は現実とファンタジーの境をさらにあいまいにする。人間の愚かさ、過酷な試練、ファンタジーは綺麗なだけでなく、いつもそれを露わにしてくれる。