ラビッド [DVD]

監督 : デヴィッド・クローネンバーグ 
出演 : マリリン・チェンバース 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580363345544

感想・レビュー・書評

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  •  『シーバース』はめちゃくちゃ面白くて大好きなのだけど、この『ラビッド』は微妙でした。冒頭、事故現場の近くに整形外科があってよかったですよね。あまりに都合よすぎて萎える。
     脇の下の突起はのちの『クラッシュ』や『イグジステンズ』にも通ずる性器や肛門、ここからも丁度『シーバース』との中間に位置するような作品。
     パンデミックものというか最近で言うと『コンテイジョン』の逆パターンというか順パターンというか、観ている側は感染源=主人公がわかっているわけで、誰に感染していくのかひとりひとりきちんと描写されています。で、「あれっ、あの女の人どこ行ったんだろ?」と思っていたらそれがジャケの女性で、大筋にはほとんど絡まないという詐欺。
     おっぱいも出ますけど『シーバース』のエロさと全然違ってて味気ないんですよね・・・マリリン・チェンバースさんがポルノ女優だからでしょうか。
     細かいところだとアイヴァン・ライトマン監督がなぜか音楽&プロデュースをしてます。後年、クローネンバーグの『戦慄の絆』のタイトルを『ツインズ』としようとしたところ、ライトマン監督の『ツインズ』と同時期公開だったためにタイトル変更したらしいですが、旧知の仲だったんですね。

  • 吸血方法がクローネンバーグらしいと思うけれど、ラスト含めちょっと盛り上がりにかける。感染病を狂犬病の一種ととらえていたり、感染者駆除の仕方とか皮肉が効いていて悪くないんだけど。

  • <私的ホラー映画祭62>
    トビー・フーパーの『スペースバンパイア』のような、美しい女が病源となり、次々と人(男女を問わない点がミソ)を感染させていくヴァンパイアもの。ただ、今回のクロネンバーグ作品は、ドラキュラにありがちな犬歯ではなく、左脇下の「触手」というもの。左脇下は、人が抱き合うと、ちょうど空く部分。そこに目を付けたクローネンバーグらしい演出が光る。


    【ストーリー】
    ローズ(マリリン・チェンバース)と恋人のハート(フランク・ムーア)は、カナダの田園地帯をオートバイを飛ばし、スピード感を満喫していたが、予期せぬ不幸な交通事故に遇い、ハートは軽い骨折、ローズは腹部に重傷を負った。

    近くの整形外科病院にかつぎこまれたローズは早速手術をうける。新しい治療法を売り物にしている院長ケロイド(ハワード・リシュパン)は火傷したローズの腹部の皮膚の移植を行う際、『中性化処理』を施すことにした。

    1カ月後、昏睡からさめたローズは通りかかった患者に裸身のまま抱きついた。次の瞬間、その患者は激痛を感じる。その後、ローズは農夫、若い女など次々に襲う。ローズを診察したケロイド医師は、ローズの左腋の下の異様なものに気がつく。傷口のような亀裂がパックリと口をあけていて、その中の筋肉が動いているのだ。

    ローズがケロイドに抱きついた瞬間、その亀裂から筋肉が突起し、ケロイドの体に突きささった。移植手術の結果の異変で、ここから他人の血を吸いとるだけが唯一の栄養補給法という体になってしまったのだ。

    ローズはひとまずモントリオールの女友達のミンディ(スーザン・ローマン)のアパートに世話になる。同じころ、彼女に血を吸われた者達が次々に事件を起こしていた。TVは新種の狂犬病『ラビッド』の発生を告げた。咬みついたあと、本人もすぐ死ぬ。凄惨な光景がモントリオール市のあらゆる所にくり広げられた。

    ついに、感染者は発見されしだい射殺されていく。モントリオールに戻ってきたハートはミンディのアパートのドアをあけ、信じられない光景を見る。ローズがミンディの血を吸っていたのだ。泣きながら外にとび出していったローズから少したって電話がかかってきた。本当に自分が『ラビッド』の病源なのかを実験しているというのだ。見知らぬ男のアパートで、男の血を吸い、発病を待っていたのだ。

    電話の最中、ローズは血を吸いたい欲望を感じ、そこで自分が病源であったことを知る。助けを求めたローズだったが、街に出たところを特殊任務部隊によって射殺されてしまう。

    自分の意志と無関係にある日突然、悪魔の種子を背負わされた女の悲劇を描く。製作総指揮はアイヴァン・ライトマンとアンドレ・リンク、製作はジョン・ダニング、監督・脚本はデビッド・クロネンバーグ、撮影はレネ・ヴェルジェ、音楽はアイヴァン・ライトマン、特殊メイクアップ効果はバード・ホランドが各々担当。出演は「グリーン・ドア」のマリリン・チェンバース、フランク・ムーア、ジョー・シルヴァー、ハワード・リシュパン、ジュリー・アナ、スーザン・ローマンなど。

  • なんとも平板で退屈な物語。二人の男女が事故に遭ったのちに再会するというストーリーを、よくぞここまでひねりも何にもなく描けるものだという気がする。役者たちの演技も本当に大根だしね。いちばん面白かったのは映画の中で2回ある、自動車のクラッシュシーン。ここだけは目が覚めた^^; やっぱりクローネンバーグ監督はクラッシュが昔から好きだったんでしょうか。それにしてもマリリン・チェンバーズの二の腕は太いなぁ。やり投げとかの選手にしか見えないほど。

  • パッケージに騙された…って感じですね。流石に70年代って感じでプロットも演出も酷い…
    まぁ当時としてはこう言うパンデミック系の映画って画期的だったのかも知れないけれど、観るに耐えないです。

  • 2度め。シーバースの流れを汲んでますが、前作が希薄な物語のもと世紀末的な退廃感を漂わせていたのに対し、こちらは恋愛関係にある男女をベースにしています。ということは死とセクシャルの結び付きが強く、寄生体は発情的なまでに血を欲しがり、一瞬出たアニメのポテトマンとトマトちゃん(?)のごとく、異種となった2人の間にもはや健全な関係を保つ余地は残されておらず…悲しき。最高に青天の霹靂なドリルで市長車襲撃はいいですし、自治体によるごみ収集のような拡散防止策も強烈なイメージを残します。

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