ボッコちゃん(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 40年ほど前、中学生の頃、はじめて星新一のショートショートと出会った。

    抜群に面白かった。
    世界に引き込まれた。

    広大無辺な読書という名の大海原に導かれた。

    その面白さを同級生に語った。
    彼も星新一の世界にはまった。

    彼と星新一の世界を語り合うのが本当に楽しかった。

    それ以来、約40年ぶりに踏み入れたショートショートの世界。

    抜群の面白さだった。

    「最後のオチがスパッと決まる。
     それが50パターンあるわけです。
     小説の面白さが全部詰まっている本」
    (メイプル超合金 カズレーザーの推薦文)


    「短い小説という型式のなかに、私は運命的にひきずりこまれた。あるいは私の方から進んでふみ込んだ。はたしてどちらなのか私にもわからないし、おそらく一生わからないことかもしれない」(「あとがき」より)

    40年前の中学生を魅了したショートショートの世界。

    今読んでも、圧倒的に面白かった。

    そして、40年後に読んでも、きっとその魅力は輝き続けるはずだ。

  • 「殺し屋ですのよ」がなんだか印象に残った。

    淡々とした文が、現実にありえなさそうなストーリーを現実にありそうな感じにしている気がする。

    短い時間で異世界にいけるが、どんどん読み進めてしまって脱げ出せなくなった。

  • この本は何回読んだことだろう。読むたびに印象に残る作品も変わる。今回一番印象に残ったのは、「最後の地球人」。人類創生をテーマとした、壮大なスケールの作品。真鍋博の挿絵もあいかわらず星新一の世界によくはまっていて、すてきだ。

  • 寝る前の笑いの時間のため読む。さすが星新一。感動という要素があるジャンルではないので星は四つだが、ショートショートという読み物として最高に面白かった。シリーズで三十ほど出ているとのことなので、早速つぎのをダウンロードした。超おすすめ短編集。

  • 新潮文庫のナンバリング1冊目の本。
    この本に収録しきれなかった短編をを集めたという2冊目『ようこそ地球さん』のほうが好き。

  • とにかく、ショートショートってすごいなぁといつも思う。
    そしてこの本は、いろんなタイプのお話が入っていておもしろい。SFも、ファンタジーも、風刺も、寓話的なものも、いろいろ。

  • 星新一をはじめて読んだ。短い作品の中に、ユーモアを交えつつ、人間の愚かさをねじ込んだ、読後にゾッとする話ばかり。就寝前に読むつもりでいたけれど、とても無理…眠れなくなってしまう。
    しかしながら次も次もと読みたくなって止まらなくなる、一種の中毒性がある。
    これが昭和の作品なのか…、令和の作家さんが書いたとしても全く違和感がない。
    SF作品なのだが、全ての話がこれから近い未来に起こりそうで、なんとも言えない恐怖を感じた。
    人間の欲望や考え方や行動など、昔から何も変わっていない。そしてこれからも変わらないのだと、落胆のような諦めのような気持ちになる。

  • 大分、昔に一度読んで時がかなり流れているのに新鮮というよりむしろ今だからこそ新鮮に読めた作品が多かったように思う。科学技術が一層進歩した頃にもう一度読んでみたいなと思える作品だった。

  • ショートショートの王様ですね。
    何歳になって読んでも面白い。ちりばめられたブラックユーモアが大好きです、

  • 初めての星新一。よくこんな話がたくさん思い浮かぶなあ。
    印象に残った話
    ・約束 ・ねらわれた星 ・冬の蝶 ・鏡 ・親善キッス ・マネー・エイジ ・雄大な計画 ・妖精 ・愛用の時計 ・特許の品

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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