羆嵐(新潮文庫) [Kindle]

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著者 : 吉村昭
  • 新潮社 (1982年11月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (139ページ)

羆嵐(新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 吉村氏の小説は資料を丹念に集めたうえ、歴史的出来事を淡々と再現されるようなものばかり読んできたので、いい意味で裏切られました。巨大な熊が集落を襲うとどうなるか?その恐ろしさ、人間の無力さが抑制された筆致を積み重ねて、恐怖が伝わってくるほどの迫力がありました。傑作です。

  • 羆という自然の脅威を前にした人間の無力さが、リアルに感じられました。

  • 羆の凶暴さと住民たちの恐怖が冷静な筆致で描かれる。銃を手にしても徒党を組んでも人間たちが羆を排除出来ないもどかしい展開が続くが、これが老練な熊撃ち・銀四郎の登場のカタルシスに繋がった。銀四郎と区長のやり取りの温度がまた良い。

  • 熊嵐読了。クマ被害の事件につられて買ったまま存在忘れてた。頭からほとんど原型とどめないほどマジにごはんとして食べられてしまっている女性の描写とか、排泄物に髪の毛とかが混じってる描写とか死ぬほど怖かった……ヒグマ改めて怖いね……クマ一頭に住む土地を追われる現実も過酷だった

  • 熊に食われたらウンコになってしまう。人間はただの動物でしかない。しかも弱い。ヒグマ怖い。

  • 何の誇張もなく淡々と話が進むのだが、だからこそ恐ろしかった。
    人々から忌み嫌われた羆撃ち名人の銀さんの存在がとても悲しかった。
    今も昔も自然を前にすると、人間なんて本当にちっぽけなものなんだな・・・と痛感。

  • これまで、北海道に行ったら野生のヒグマを見たい!と思っていたが、この本を読んだらその気が失せた。
    ヒグマと人間は、お互いの生活圏を尊重し合うことが、唯一、同じ地域で暮らすための解決策なのだと思った。

    本の中で印象的だったのは、普通の人間ではヒグマと対峙することはできないということ。たしかに身長が3m、体重が300kgの相手と立ち会ったら、圧倒されすぎて身動きすらできないだろうと感じた。読んでおいて良かった。

  • 冬の夜中に読むとこんなに恐ろしい小説もそうはないのではないか?でも読み終えると誰かにすすめたくなる。

  • 実際の苫前の羆による事件の物語。

    被害発生から解決までの物語。
    猟銃の数でも無く、警察による統率力でも無く、最後は羆を仕留めたことのある経験が勝つというところに、人の力を感じさせられた。

    被害発生から、人が避難するにつれ、口伝によって被害状況が流布していったという話は興味深かった。当時は今のようにネットやマスコミによる情報の拡散が無いので、避難した人の情報が全てである。被害が上方修正されて伝わっていく中、死者の数だけは本当の数字のまま伝わった、というところが興味深かった。羆相手に6人というのは大被害で、逃げるしか無い数字で、誇張する必要も無い数字であった(ある)のか。

  • 息をのんで読み続けるのをやめられなかった。

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