十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 [Kindle]

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著者 : 遠藤周作
  • 新潮社 (2009年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (105ページ)

十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。の感想・レビュー・書評

  • 手紙の書き方、心構えについての本。「読み手の側になって書く」という、当たり前っちゃ当たり前のことが書いてあるけど、簡単ではないし大事なことである。心の片隅に、この本で読んだことを置いておきたいもの。

  • タイトルだけでは良くわからないが、要はこの本は「手紙の書き方」の指南書である。

    まず本書では手紙を書くことに対する心理的抵抗、つまり「面倒くさい」を極力減らす工夫に触れている。
    筆者に寄れば
    (1)便せん,封筒、ハガキを常備しておく
    (2)それぞれ(使ってみたいという気を起こすような)趣味の良い物を購入する
    (3)簡単に投函できるハガキを利用する
    ことが筆無精をなくすコツとのことである。

    そして、いざ手紙を書く段になって、その内容において心がけることを列挙している。
    見出しを引用すれば
    ○すべての文章は書き出しで決まる
    ○表現の誇張は禁物
    ○手紙は「読む人の身になって」
    であるという。

    実は本書の要点はこれだけで全てである。
    あとは、それらを踏まえた「病人へのお見舞い」とか「先輩や知人に出す手紙」とか「相手の心をキャッチするラブレター」とか「彼女に関心を抱かせる恋文」とか「彼女を上手くデートに誘う手紙」とかの実践例が掲載されているのみである。
    だが、たったそれだけの内容が、実に奥深く感じられる。
    というのも、要点として記された事柄は、手紙のみならず、あらゆる文書を書くうえで知っておくべきことだからだ。

    振り返ってみると、他ならぬTwitterはこれら点を全て踏まえているからこそ成功したサービスであることがわかる。
    これまでのブログ等とちがい、twitterはたった140文字で体裁を整えられる。ソーシャル的であるといった点ももちろんあるけど、ユーザー数が広がる最大の要因は、その簡便性であるからだ。
    おかげで携帯やスマホなど、いつも手元にある端末で発信できる。わざわざPCを開くまでもない。おまけに、「たったそれだけ」という点が、現代においてはものすごくクールに捉えられる。使ってみたいと思うのである。
    この仕組みは、上記の「筆無精をなくすコツ」を全て反映している。

    また、140文字であるが故に、余計な修辞をはさむ余裕はなく、さらに起承転結をつけることなど出来ず、起=結といった、極めて簡単な表現になる。
    お陰で先を読まなくても、一読で読み手の心をつかむ。
    そして、それらにより相手の「共感」をより得ることができたツイートは、他のユーザーにリツイートされる、
    上記の「内容のコツ」を実に上手く踏まえている。

    そして、この図式は、twitterや手紙だけでなく、小説でもビジネス文書でもプレゼン資料でも、全ての「書き物」に応用可能なのだ。

    実は本書のタイトルこそ、上記の内容のコツを表したものなのだ。
    手紙(特にラブレター)という、読者が特に身近に感じる文書を例にして、名小説家が考える「文書の極意」がつまった本なのである。

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