失敗の本質 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 約40年前に世に出た、組織論の古典にして名著。
    偶然ながら、自分自身が社会人として世に出たタイミングと全く同時に登場した本であり、自分の仕事がたまたま経営や組織に関わるものだったことから、その当時から本書の価値と重要性は重々承知して来たつもりだが、実際に初めて読んだのは、それから約40年を経た現在となってしまった。
    一読して思ったのは、こりゃぁ難解だ。経営や組織を生業にして来た自分ですら、一読しただけで腹に落ちたとは言い難い。
    その理由の一つとしては、これは著者(たち)が企図したわけでは決して無かろうが、「戦争」での敗戦を通じて「日本軍」組織の問題を論じる本書を本当に正しく理解し咀嚼するためには、実は、「戦争」や「日本軍」を実体験として経験、理解、検討した者であることが不可欠なのではないか、と思われたことがある。要は、戦争を知らぬ年代・世代の我々には、著者らの研究の対象そのものが「未知」なるものなのだ。これじゃワカランわなあ。
    極論すれば、本書を「経営組織論の名著」等と高評する識者も、その多くは恐らく戦争経験者に違いない。そう考えるのは、やはり狭量が過ぎるか。

  • 古い言葉遣いなのと、重複表現も多く読むのに時間がかかる。本書の6割を占める1章は史実まとめなので、戦史の詳細に興味がある人以外は飛ばして2章以降でも良いかも。2章で言いたい日本軍の失敗要因のまとめは338,339ページに一気に要約されている。日本の組織的特性は革新は起こしにくいが一つのアイデアを洗練させる業界(家電、自動車、半導体)での強みとして今日でも活きているというフォローが最後ちょっと入る。内容を1/3くらいでまとめてほしいが、日本軍の敗戦から学ぶという着眼点が新鮮だった。

  • 後半部分は、日本の組織、人材に対しての特徴と、課題が端的に示されており学びになった。
    一方で前半部分の事例紹介は人名、用語が難解で要点が掴めなかった。

著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授

「2020年 『戦争のなかの日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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