かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 万城目学
  • KADOKAWA / 角川書店 (2013年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (129ページ)

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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 物語はかのこちゃん目線であったり、マドレーヌ目線であったり。
    かのこちゃんやすずちゃんの子供らしい言動には、読んでいてフフッと笑ってしまうほど。
    鼻てふてふ…笑
    自分も子供のころは不思議な行動ばっかりだったんだろうなぁ。

    マドレーヌのかのこちゃんや玄三郎への優しさや愛は、読んでいて胸が熱くなった。そして玄三郎のマドレーヌへの愛ね。彼の意思が町中に広がるシーンは涙が出る。素敵な二匹。

    読み終わった後しばらく余韻に浸ったけど、すぐに再読したい気持ちになった。

  • 万城目学さんは物語の達人なのでしょうね。
    どの作品でもそうですが、日常と「訳のわからない世界」とを一緒に、しかも爽快感を持って語ってくれるってすごい文章力だと思います。
    笑って、泣いて、ほろっとしちゃいます。かのこちゃんみたいな娘がいたらなぁ。でも鹿男にはなれそうもないけど。

  •  この本、おすすめします。

    「あのね」
     水が膜となって舞い上がり、破れては水面を打つ音の合間に、すずちゃんの声がとぎれとぎれに届いた。
    「何?聞こえない」
    「わたしねー」
    「うん」
    「転校することに決まったの」
     その瞬間、かのこちゃんの右手がぺたんと水を打った。
     弾かれた水が、まるでねらい定めたかのようにかのこちゃんの顔を無遠慮に叩いた。それでも、かのこちゃんはまばたきもせず、すずちゃんの顔を見つめた。
     動きを止めたかのこちゃんとすずちゃんの間に、隣の子らが巻き上げた水しぶきが、乱暴な音を立ててばらばらと降り注いだ。
     プールの子どもたちを押し包むように、蝉が散々鳴いていた。
     なぜか、まわりで騒ぎ立てるみんなの歓声よりも、体育館から伝わる合唱が近くに聞こえた。

  •  かのこちゃんとマドレーヌ夫人の両目線から話がつづられますが、どちらも淡々としていいですね。気まぐれな猫、ちょっと変わった女の子。
     この作者はちょっと変わったお話を書かれますが、このお話はいたって普通です。とても綺麗な作品なので、ぜひ続きが読みたい。

  • 息子もかのこちゃんと同じ小学1年生。かのこちゃんと同じようにいろんな経験をして、「ふんけーの友」を見つけられたらこれ以上幸いなことはない。でもそれにはマドレーヌや玄三郎と意思疎通できる(と思い込む)豊かな感受性が必要なのかな。あるいはマドレーヌみたいな存在がそばにいてくれることが大事なのか。ともかく。この季節にピッタリのいいお話でした。

  • 昔、子供だった自分を思い出しました。
    冒険、出会いや別れに心を震わせた、そんな自分がかつていた事を。

  • 心が洗われるような,無垢で瑞々しい作品。万城目氏は奇想天外な作品が多いが,こんな児童文学としても通用するものも書けるのか。小学1年生の少女の心情が,リアルにいきいきと描かれている。取り巻く人間も動物も,みんなが優しさに溢れている。素晴らしい。

  • 2015.06.04 読了。


    Kindleにて

  • 万城目さんの作品で初めて読んだのは「鹿男あをによし」。ハードカヴァーからほのぼの系日常ストーリーみたいなものを想像していたのですがまさかの現代奇譚系! もともとだファンタジックな小説は好きなので一気にファンになってしまいました。それから「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」……映像化もされて(私は万城目先生の作品は映像化してなんぼであると考えている)一躍有名になった彼の割とまだ新しい作品がこちら。文庫の見た目は……ふむふむ、また私を騙す気だな、そう思って読み始めたのですが、今回はなんだか拍子抜けしてしまいました。いい意味で、ですけど。現代の話でありながら時折文章に隠れている古臭い表現(解説でも列挙してありましたね)がなんとも小気味よい、小さな世界を読者に伝えるにふさわしいアクセントになっていると思います。かのこちゃん、君は大物になる。

  • 私にとってはじめての万城目氏の作品。小学生でも楽しめそうです。お父さんはあの人でしたか。次の万城目作品は「鹿男」にします。テレビドラマが面白かったので、原作も読もうと思ってそのままになってたので。

  • 可愛らしいお伽噺。犬好きの人も、猫好きの人も、自分にこんなことが起きないかな、なんて思わせてくれる。
    あと、主人公のかのこちゃんのお父さんは、もしかして鹿男?他作品の登場人物と関連づけることで、さらに親近感が沸くような仕掛けもあります。

  • 初万城目作品。
    よいね~好きになりました万城目さん。

    子どもがリアルでいい。

  • かのこちゃんのお話は、「小学生の時こんなこともあった気がするな~」と、なんとなく懐かしく読んだ後はなんだか幸せな気分になります。笑 他の作品も読んでみたいと思います!

  • かのこちゃんの日常と、猫のマドレーヌ夫人が体験した不思議な出来事、この二つの事象が現実の中で奇妙にリンクして行くファンタジー物語。

    本当に良い作品に出逢えたなぁ、という喜びと充実感でいっぱいです。
    何度でも読み返したくなる素敵な物語。

  • 子どもと動物とあれとこれと…は反則でござるよ。

  • 小学生1年生のかのこ(鹿の子)と雌猫(マドレーヌ)を軸とした話。短い中に出会いと別れが2つ(動物同士1件と人間同士1件)あり,双方関係付いてストーリーが展開される。何をもって童話というのか分からないが,小学生高学年くらいでも読める気がする。さわやかな話で夏休みに一服の清涼をもたらしてくれるのでは?

  • 小学1年生の女の子(達)とネコとイヌの異種交流物語(?)です。万城目学らしい笑わせるところあり、泣かせるところありの不思議ワールドの小説ですが、鹿男やホルモーなどに比べると落ち着いた感じです。読み終わった後、何とも言えないやさしい感覚とちょっと切なさが残ります。良書です。

  • ほのぼのとして、とてもよい。動物の話には弱いので、少し泣いちゃいました。

  • タイトルが面白かったので読む気になった程度だったのに、思いのほか面白くて、最後はほろりとしてしまった。
    庭に繋がれた犬と、巷を闊歩する猫。日本の生活によく見かけた風景だけど、最近の社会ではちょっとタブーになりつつもある...、などと固いことは抜きにして読むのが宜しいかと。

  • 春らしく、可愛く、さわやかな読了感でした。
    指を吸うクセを克服し、知恵が拓けた小一の女の子と、オスの老犬、メスの猫、そして鹿とお話しした経験を持つお父さんが登場します。
    女の子の小学校の入学から、夏の終わりまでを、メス猫と少女の視点から描いているのですが、同じ事象でも目線の違いでこう変わるというのが、面白かったです。
    ふわっとしつつも、出会いと別れを硬派に不思議に綴ったお話しでしたね。

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