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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (511ページ)
感想・レビュー・書評
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わかりづらい、難しいとはきいたいたけれども確かに。。。。
わたしが思ったのは、説明しない感じがなんだか日記みたい、ということ。人に読ませるものでない日記なら、出てくる人物とか設定とか過去にあったできごととか、いろいろなことが当然わかっているものとして説明なく淡々と書かれているところや、主人公の心象風景とか心情が淡々と語られるところとかが。そもそも、主人公スマイリーが、もはや引退してる年もとってる元スパイなので枯れている感じだし。で、読みながらたびたび、え?なんのこと?だれのこと?なんの話?って感じになっていく。過去と現在も混在するので、これはいつの話だっけ?ってことにもなる。。。
「スパイ小説」だからって派手なアクションもドキドキするような展開もあんまりない。エンターテイメントぽさがなくて地味。
でも、わたしは嫌いじゃなかったな。文章も固いけれど嫌いじゃない。むしろイギリスっぽいシニカルで落ち着いた暗い、悲哀を感じるようなところが好き。