開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― [Kindle]

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著者 : 皆川博子
  • 早川書房 (2013年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (332ページ)

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―の感想・レビュー・書評

  • 各方面で大絶賛なので読んでみた。
    最初なんでだか興奮ぎみに、わーおもしろいー、なんだか子どものころ海外の児童文学を読んでいたときみたいな気分ー、とすごくわくわくしながら読んでいて。18世紀ロンドンのダークで混沌としてて猥雑で、おとぎ話的な、ディケンズ的な、そんないろいろな要素を感じて。著者が日本人とは思えないー、とか。
    しかし、だんだん殺人事件の捜査が佳境に入ってくると普通のミステリみたいになってきて(ミステリだから当然で責めるいわれはない)、ああわたしはやっぱり謎解きが苦手だと百回目くらいに思った。トリックとかにとことん興味がない。

    物書きになるのだとロンドンに出てきたネイサン少年とか、妊娠してしまったお嬢様がいったいどんな冒険をくり広げるのだ!と思ったので、わりに早めにふたりとも死体で発見されたので、すっごくがっかりしたのだ。
    もっと長くなってもいいから、ふたりの話をもっと読みたかった。ダニエルと弟子たちの話だって、もっと日常的な話から弟子たちの過去とかもっともっと細かく読みたかった。
    謎解きより、なんというかこの小説の世界観を、広げた風呂敷の広さ?みたいなものをもっと味わいたかったというか。
    きっとミステリとしてはすごくよくできてるんだろうけど、あくまでミステリ苦手なわたし個人としては残念だった、という。

  • 最初は少しとっつきづらかったのですが、読み進むうちに、わっ、なんだこれ、とっても好き!
    ちょっと、翻訳みたいな雰囲気がまたよいです(^^)
    解剖学の実験室が物語の中心となる場所ですが、グロテスクな表現がされていないので、読後感も悪くなさそうです。
    ただいま、半分過ぎて、謎も、登場人物も出そろったところ…だと思います。一気に解決?に向かうのかしら。早く読み終えたいようなもったいないような。
    (追記)
    読み終わりました。一気に解決なんて、とんでもなかった(笑)解決部分が駆け足で拍子抜けするようなことがなかったこと。18世紀ロンドン、解剖学教室、変人の外科医、というナントモ怪しげで野蛮で猥雑な雰囲気。登場人物が次々違う顔を見せはじめ、見えるもの見えないもの、見えるはずのないものが絡み合い、最後は、意外にもわかりやすい理由で種明かしがされます。映像化すると、すぐにわかってしまいそうな所がたくさんあるので、そこも、おもしろいと思いました。最近は映像化しやすいミステリも多いので。個人的に残された謎は、彼らは何者で、どこに行くのかしら?ということでしょうか。他の作品を読むと、傾向がわかるのかもしれないなあと思っています。文句なしに星つです。面白かった!!

  • 翻訳ものではないはずなのに、翻訳ものっぽい文章。さらに17世紀だか18世紀イギリスが舞台とあり、アレクシア女史を思い出す。何度も「これ日本人が書いたんだよなあ」と思った。すごい。

    美少年を期待したけど、そういう方面の期待は残念ながらはずれた。はずれたけど、面白い。物語中盤から、ページを繰る手がとまならかった。90%で新たな死体が上がる。
    結末は物悲しくて、こういうミステリーは初めてだった。桜井京介も物悲しいやつがあったな? 続きもあるのですごく楽しみ。

  • なぜか毎年恒例となってしまった年末年始の病臥イベントで一気読みする機会を得たので。17世紀ロンドンの治安やべえ。救いがねえ。っていう鬱状況ですが、個性的なキャラクター(頭のキレる解剖オタク達、盲目判事、女判事助手、天才若詩人、禁断の味を覚えた犬とか…)の活躍がよいスパイスになって、狂ってるけど楽しい世界観になってます。ミステリ部分が楽しいのは皆さんおっしゃる通りですが、加えて、あー英国っぽいなーっていう感じの皮肉の応酬が味わい深い。

  • 面白かった。
    弟子たちのキャラがいい。先生はもう少し。

  • 既読。いつも手元に置いておきたいのでkindleで買い直し

  • かにみそKindleより。何だか不思議な感じの18世紀?ロンドンを舞台にした推理小説。解剖やら何やら。どよーんとして汚かったんだろうなあ、というのが伝わってくる時代考証と表現は秀逸。最後のどんでん返しはなかなか良かったけど、やや動機が弱いかな。あと登場人物が多めでファーストネーム、セカンドネームを駆使して呼び合うので途中時々こんがらがった。洋物苦手な理由の一つにそこがあるのかな、おもいっきり日本人作家さんなんだけど。この本書いたとき既に80歳を超えていたとか、いやいやそこが一番凄い。

  • 近代ロンドン、解剖学教室の事件簿
    ちょっぴり時系列が混乱するので要注意。
    容疑者も三転四転するのでご注意を。

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