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感想・レビュー・書評
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「オマエはピンチだ。」
P107
「生誕42年、
初めて見たよ…
人間のあんな困った顔…」
「それはさ、俺達もまだまだ
知らない事があるってことだよ…」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■書名
書名:俺はまだ本気出してないだけ(2)
著者:青野春秋
■概要
いつものように出版社へ漫画の持ち込みに来たシズオ。だが今回、
シズオの態度はいつもと違っていた。さらに漫画のタイトルも、い
つものボツ作とは一味違う雰囲気。何故ならこの漫画には、今まで
の作品には込められていなかった、シズオの“肉声”が込められて
いたからだ(本人比)!シズオの頭の中で、幼き日から現在までの
人生がプレイバックする…。齢41歳。大黒シズオ、ついに傑作漫画
を完成させる!…のかと思いきや、父親とケンカして家を飛び出し、
何故か市野沢と同棲生活を開始する第2集!!大丈夫!?
(From amazon)
■感想
この作者、絵が上手いわけではないが、何気にしっかり考えている。
「なぜ、漫画家なのか?」
この問いは一巻を読んだ人が結構思ったはずなのだが、その問いを
しっかり表に出して、とりあえずの答えは提示している。
答えが合っているか、合っていないかではなく、しっかり考えて
答えを出している事が大事だと思います。
この主人公は、確かに40歳を過ぎて漫画家を目指す、世間一般でいう
ダメな大人で、そのことは漫画の中で本人も自覚しています。
でも、それでも、自分に正直に生き、周りの人間に迷惑をかけ、
支えられて生きているのも幸せな形の一つだと思います。
この主人公の生活費が、バイト代だけでやっていけているのか謎
ですが、金が無くてもそれなりに生きているというのは、強い事
なのかもしれません。
現実と夢のはざまで生きる男を、極力現実に沿うように描いた
秀逸な漫画です。