アジアの隼 [Kindle]

著者 :
  • サウンズグッド カンパニー
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感想・レビュー・書評

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  • かつて破綻した長銀をモデルにした長債銀という銀行に勤める主人公がベトナムに支店を開いたり、大型の融資案件獲得に奔走したりする話。金融専門用語が飛び交いまくって難しいけど、なんとか雰囲気だけはつかめるので大丈夫です。
    まあ分かったのは、東南アジアに出張とか絶対したくねえなってことですね。良いこともいくつかはありますが、悪いことの方が圧倒的に多い。その辺の描写は豊富なので、とても面白かったです。でも、そうして犠牲?を払って誰かが道を切り開くからこそ、海外での日本のプレゼンスがあるということなんでしょうね。

  • アジア通貨危機最中のベトナムを舞台にした経済小説。

    読了に10時間以上かかるボリュームだが、正直申し上げて面白みはなかった。金融・商社等で長期間勤務経験のある著者だけに、作中は高度で難解な専門用語が多用されており、理解が追い付かない部分も多い。

    やたらと小難しい内容が続き、特に盛り上がりがないまま終わってしまった印象。小説を楽しむというよりも、ストーリー仕立ての専門書を読んでいるような感覚だった。

    また複数のストーリーが並行して展開されていくが、最終的に交わらずに終わってしまい、あれは何だったの?と思わざるを得ない内容もあった。

  • 90年代のベトナムを舞台とするビジネス小説。
    不正腐敗や金融危機に翻弄される銀行マンを描く。

    ベトナムの歴史や建築などの豆知識も散りばめられており、とても楽しく読むことができた。
    小説ではあるが、当時ベトナムに進出していたビジネスマンの苦労が想像でき、とても興味深かった。

  • 2017年52冊目
    舞台はベトナム。時代は90年代半ば。
    ベトナムがドイモイ政策を打ち出し、外国からの投資を受け入れ始めた頃。
    そのベトナムを舞台にしのぎを削る日本の銀行マン。
    海外で一人駐在となった銀行マンは一人奮闘するのだが、その頃日本はまさかと思った都銀の統合や山一証券の廃業の頃。
    孤軍奮闘頑張る日本人と虎視眈々と付け入る隙を狙う米銀やアジアでのし上がってきた新興勢力。
    スリリングでとても楽しめるビジネス小説です。
    本書で大事だと感じたのはビジネスをうまく進めるのは人間関係。そして成功に導くのに大事なことは一つ一つの仕事をいかに誠実にこなし、相手の期待に応えるかということ。
    ためになる一冊でした。

  • ドロドロした世界

  • 舞台になっている某銀行が破綻していく過程も面白いけど、ちょっとした恋物語もこれは面白かった記憶がある。

  • 小説としては粗い。文章や描写は青臭いが東南アジアのダイナミズムを感じられる。オチは…かなり最初からわかってたな。
    「アジアの隼」ことペレグリンは、主人公のストーリーとは絡まない。これは何かの仕掛けがあったのか?ほとんど象徴的な存在。

  • アジア好きとして非常に興奮する金融マンの話。

  • ベトナム行ってみたくなった。

  • ハノイ駐在になった銀行員が発電所建設のファイナンス部分を勝ち取るために東奔西走するもアジアの各通過が下落して通貨危機が起こり…みたいな話。お約束の現地女性との関係も描かれる。
    とりあえず、金融用語が全く理解できない。理解できなくても話しはわかるがそれなりにしんどい。
    また前半はベトナムの当時の状況説明がほとんど。しかも全体的にベトナムのダメなところばかりを描写するので読んでいる側もげんなりする。
    物語の本筋と並行して、アジア市場で急成長する香港の証券会社の成功から倒産までも描かれるが、それが本筋とどう関係あるのか… 彼らが倒産することで主人公の銀行もえらい目にあうのだが、それのためにあそこまで描く必要があるのかよくわからない。

  • アジア通貨危機の裏側が分かる。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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