『遺体』それからの物語―新潮45eBooklet [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 『遺体―震災、津波の果てに』で、津波により壊滅的な被害を受けた釜石市で遺体に対峙する人々を描いたルポを書いた著者。それから、しばらく後に再度釜石の地を訪れて、当時本にも描かれた方と会い、話を聞いたものをまとめたもの。

    主には当時痛遺体管理にボランティアのような形で関わった寺の住職と元葬儀社勤務の方と再開して話を聞いている。また、本の中でもその様子が描かれた遺族の方数名とも会って話を聞いている。そこでは、遺族の中ではまだ震災は終わっていない、ということがにじみ出てくる。そして不覚にも涙ぐんでしまうのである。

    後日談であるので、それほど紙幅がないのだが、電子書籍であればこうやって世の中に出すことができる。作品流通のフレキシビリティが得られることはよいことだと思う。


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    『遺体』のレビュー
    http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4103054530

  • この人はやっぱり凄い。こうしてきちんと活動を継続していることには頭が下がる。「遺体」を読んだ人は必読の書だと思う。

著者プロフィール

1977(昭和52)年、東京生れ。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。ノンフィクション作品に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『こどもホスピスの奇跡』など多数。また、小説や児童書も手掛けている。

「2022年 『ルポ 自助2020-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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