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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (294ページ)
感想・レビュー・書評
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シリーズ唯一の短編集ですが、どれも面白かったです。なかでも「目に見えない子」は名作中の名作です。何度も読み返しました。最初のティーティーウーの話もいいですね。最後の「もみの木」は落語の洒落番頭みたいで、ずっと笑いながら読んでしまいました。
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人に、すすめられたおかげで
読む時期なのだと自覚できました。
幼少期には決して読めなかった本。
この本を好きな友達がいて
読める事が羨ましくもあった物語。
ここに出てくる誰も彼もが
彼自身をまごう事無く生きていて
しかも、それを疑うことすらしていない。
もちろん自分を探してみたり
ためらい戸惑い迷う時間もあるのだけれど、
著者による、根本的な承認が存在するのだ。
だからどんな場面も安心してみていられる。
よくもわるくも、そのまま受け入れられる。
きっと昔の私にとって
それはとても必要なものである反面
見つめてしまっては、偽りの強さが瓦解する
今ここで生きていけない怖さ を
肌で感じ取っていたのだと思う。
昔は読めなかった人が私の他にもいるのなら
今、そして今でもなければいつの日にか
手にとってみて欲しい。そんな本です。
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